Sisyphus descending from the summit-16
/此岸(しがん)は、仏教において彼岸に対比される世界をいい、私たちが住んでいる現世(げんぜ)のこと/~かの有名な『般若心経』の結びは「羯諦(ぎゃてい)羯諦(ぎゃてい)波羅羯諦(はらぎゃてい)波羅僧羯諦(はらそうぎゃてい)菩提薩婆訶(ぼじそわか)般若心経」ですが、和訳すると、「彼岸へとまったく彼岸へと往けしものよ汝に幸あれ」です。『般若心経』は菩薩行を認めない(必要としない)浄土宗派では唱えません。私などは信心はありませんが、シッダールタの追っかけ(ファン・sympathizer)ですし、この経文とは長く格闘しましたから(だって、なにもかも「空」なら般若心経も「空」になってしまう矛盾をはらむからですが、これはひとつの疎外です。ですから「物象化」で解決できます。物象化については以前書きました)。短い経文でが、その重要部分をサンプリングして他のブッダの重要文言とリミックスし、ほぼ毎日、先行逝去者に対して線香をくゆらし唱えております。祖母が被差別部落出身者であるため、自分の過去を抹消していますから、私にはご先祖についての情報がありませんので、先祖供養はアリマセン。あくまで、先に逝去した同時代の者たちへの供養(というより、妬みが半分かな)です。
/『戦争論』クラウゼヴィッツ/~この方の理論は極めて有名でさまざまな研究論文が後続しております。だいたいの総論ですが、時代背景としてはWW1(第一次世界大戦)あたりが中心になっているようです。WW2においてジェ・カイヨワ『戦争論』になりますと、ともかくこいつは対日本戦闘を含みますので、サラっとでも読んでおくと亜米利加の用意周到な徹底戦争(総力戦の先にあるもの)の阿鼻叫喚路線がよくワカリマス。東京大空襲においてもただB29からバラバラと爆弾を投下するだけでなく、これに焼夷弾というベトナム戦争のナパーム兵器が用いられた理由が知れて怖気断ちます。焼夷弾というのはまったく日本家屋用に開発されたもので、軍関係の在り処を攻撃するためのものではなく、いわばジェノサイド兵器なワケです。民家攻撃焼却殲滅兵器です。炸裂爆発することはありません。日本家屋の瓦を突き破って畳に突き刺さり、パカッと割れて特殊溶液を流しだしこれに火をつけて火災を起こして焼き払うという兵器です。このジェノサイド兵器によって一晩に十万人の命を炭と化した東京大空襲の記録は日本では公的に収拾、収集されていません。研究展示もナシ。民間がファンドでヤっています。ちなみに、日本政府においては戦没者(兵役者)の慰霊碑や奉納神社は多々あるのですが、民間に対するそういったものは皆無です。調べてみて下さい。私も知りませんでした。カイヨワ大先生は日本のほうから勲章なんてもらっています。なんでっ、はい、調べてみて下さい。やがてワカルのは「戦争に負けるとはどういうことか」「勝つためにはどうするか」です。これぞカイヨワ『戦争論』の真骨頂。「どうして日本は亜米利加のいうことを聞くのだ」と、若いヒトが憤ったら「戦争に負けたから」この一言でオワコンです。
/インスタレーション アート(installation art) は、1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。インスタレーションの語源はインストールです。インストール=設置と訳しますね。つまり、作品が設置された空間そのものがアート=インスタレーションなのです。言い換えると、絵画や彫刻といった具体的な作品のみならず、アートによって成り立つ空間も作品として捉える。ということです。/~演劇ではミザンセーヌ(略してミザンス)と称されるものと同じです。おもには舞台美術のことをいうのですが、昨今は、役者の立ち位置の位相を考えることもそういう捉え方をするので、そういったことの専門職が米欧では存在しますし、日本でも多くなっています。その方々は場面と場面の〈繋ぎ〉もつくります。ちょうど、小津映画にときどき入り込む何処とない風景静物のようなもの、ですね。私などは、空間の呆感とした感覚が好みなので、舞台美術を作り込むことはありません。逆に〈つなぎ〉の、空間から時間←→時間から空間へのポカンはワザとつくったりします。日常でいう「ぼーっとしている時間、空間」のことです。ではでは、
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