Sisyphus descending from the summit-1
かつてテレビで、子供向けエンタメ・ドラマ賑やかなりしとき。『変幻三日月丸』という伝奇剣戟がありました。主人公が親の仇を討つお決まりのストーリーで、これが忍術(というと、昨今はリアリティのある忍法が先に立ちますので)というより、妖術、魔術、仙術、魔法、を用います。仇のほうも同じ術使い。一種のロード・ムービーですので、ロール・プレイング・ゲームのように、途上でさまざまな妖怪変化、魔物、悪鬼などと闘います。30分ドラマで、前編と後編がありますが、時折、というより頻繁に中編というものが挟まります。で、つぎにその「話」の後編が来るのかとおもうと、肩すかしにチガウ「話」の前編がきます。つまりある「話」は途中のまま、チガウ「話」に飛ぶというワケで、スイッチバック式に展開していくという方法です。主人公の仲間、眷属が危ういというところで、その続きではなく別の「話」が始まるのです。それなら前中後とせずに単純に1、2、3でいいのではナイかとおもうのですが、そうではナイ。こういう伝奇剣戟を多少は焦燥を持って観ていました。あまりの焦燥に夢で勝手に続きを観たこともあります。
と、イイワケをしておいて、今回からブログの出し物が変わります。つまり中編で「つづくのだ」のままチガウ「話」になるという寸法。何れÀ bout de souffle(邦訳すると「勝手にしやがれ」)にもどるとおもいますが、ともかくは、今回からはいま少し情況的話題になります。
ということでその情況譚としての身の毛もよだつニュースをひとつ。
【手先が不器用になる子どもたち、「驚くべき異変」を専門家が危惧・ナショナル ジオグラフィック2025年5月19日 5:00】
/エイミー・ホーンベック氏は、今の生徒たちの様子に違和感を覚えている。子どもたちは上着のファスナーを開け閉めしたり、本のページをめくったりができない。スプーンすらちゃんと持てない。こうした変化に気づいているのはホーンベック氏だけではない。米教育関連メディアのエデュケーションウイークによる2024年の調査によると、教師の77%が、低学年の子どもは5年前の同学年の子どもに比べて鉛筆やペンやハサミをうまく扱えないと報告している。また69%が、靴のひもをうまく結べない子どもが増えていると感じると回答している/。-to be continued.