nostalgic narrative 16
承前
/「地震の発生確率」はまったくあてにならない
今村論文が発表されてから90年間検証されていなかった元データに小沢記者、そして橋本氏がメスを入れ、科学の基本でもあるデータの精度を確かめた功績は大きい。この先、南海トラフの発生確率の算出方法が見直しされる可能性はあるのか。小沢記者は「懐疑的ですね」と答える。「それを問う以前に、発生確率を基に作っている全国地震動予測地図を出すことの意義がない。このところ、むしろ確率の低いとされてきた地域で地震が発生していることが、それを示しています」
今年1月1日に最大震度7を観測した能登地震も、2020年時点で今後30年内に震度6弱以上の揺れが起きる確率を「0.1~3%未満」と評価されていた。石川県はこの長期評価に基づき、確率が低いことをPRして企業誘致していたことも判明している。/
~つまり、確率評価を信じてしまうと、南海トラフ沿いの地域や首都圏以外は『安全』と国民に誤解されることになる。まさに、誤解されていると主筆はおもうネ。イイカゲンな科学は非科学的新興宗教よりキケンなのだ。あのな、この国に「安全」なんかはナイのよ。~
さてと、地震関連のウソ、フェイクはここまで、次回は、何だか錯綜というより錯乱している、大リーグ賭博、大谷結婚おめでとうドタバタしている間にギャンブルの奈落へと、の事態へと賢兄姉をいざなうことにしたい。