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2024年2月 1日 (木)

nostalgic narrative 7

まず、毎日電子版のニュースそのまま。
/雑誌に連載中の漫画「セクシー田中さん」(小学館)の作者で漫画家の芦原妃名子(本名・松本律子)さん(50)が栃木県内で死亡して見つかっていたことが、捜査関係者への取材で判明した。捜査関係者によると、芦原さんの知人らが28日、「連絡が取れなくなった」と警視庁に行方不明者届を提出していた。その後の捜索で、29日に栃木県内で遺体で見つかったという。現場の状況から、自殺を図ったとみられる。
「セクシー田中さん」は2023年、日本テレビがドラマ化した。同作の映像化を巡っては、芦原さんと制作サイドの間で意見が対立し、脚本の一部を芦原さんが直接執筆する事態になっていたという。芦原さんはSNS(ネット交流サービス)上で、「私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断した」などとする書き込みをしていた。さらに連絡が取れなくなった28日午後、自身のX(ツイッター)に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」と投稿していた。訃報を受け、日本テレビは哀悼と感謝の意を示し、「原作代理人である小学館を通じて、芦原さんの意見をいただきながら、脚本の制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本で放送しております」とコメントした。/

「私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断した」などの原作者のSNSへの書き込みは、一部か全部か、おそらくほぼそのまま直前(生前)の毎日電子版に掲載されている。この事変については、ここからしか私は知らない。この事変の詳細、いわゆるSNS関連の「叩き」「援護」については何にも知らナイ。そんなことはいまさら騒ぐことでもナイと判断している。そのアト、いつものように関係者、同業者、読者、視聴者et ceteraのコメントが出て、拾えるものは読んだが、ワカランことが幾つかある。まず、日テレと原作者とのあいだの契約(書)についての情報はナニも出ていナイ。原作者が「不満まんまん」で自ら脚本執筆を書かざるを得ない」日テレを見切って、覚悟を示しているくらいだから、「制作作業の話し合いを重ね、最終的に許諾をいただけた脚本」などはウソだ。だいたい、そういうことをするテレビ・ドラマ制作会社なんぞ、耳にしたことはナイ。原作者は小学館漫画賞を二度受賞してらっしゃるから、相当の描き手だったのだろう(私は、読んでいないので、そこからの判断は出来ないのだが)。原作料が支払われていたのか、支払われていたのならナンボなのかもワカラナイ。これを推し量るに、拙作の『怪人 二十面相伝』が映画化されたとき、原作料は「ほんとかよ~円」で、運良く私の作品あたりから、原作料は日本文芸家協会(現在、私は脱会)の映画会社への懇願(だろうな)で、値上げになって、それまでは10万円だったと資料にある。誤植でなく10万円なのだ。漫画原作の場合はアニメと実写があるから、そのあたりのことは知らないが、まさかハリウッドのように「〇億円」なんてことはナイだろう。
いちばんワカラナイのは、原作者の現状社会(いまの世間)への認識(受け止め方)だ。興行と芸能との了解が、いまどうなっているのか。表現者と興行主はどういう関係でアルのか、まったく識らずにお花畑にいたワケではナイとおもうのだが、これは小学館にも捉え方の責任がある。情況はおそらく旧時代と現代が入り交じった混乱と錯綜の様相だとかんがえてマチガイナイ。これは、松本人志の事変にもいえることだ。週刊文春の位置を述べれば、知っているのに知らんふりのバナーを正義の味方の如くはためかせて銭儲けしているだけのことだ。
書いていて胸が重苦しくなるけれど、次回もこのつづきを書く。主筆も物書きだからナ。

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