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2023年10月

2023年10月24日 (火)

時世録・43

観劇記録。『スワン・ケージ』-渡る-(10/23・19:30~、G ピット、作と演出・鹿目由紀)
どんな劇作家にもなんだかどんどん書けるときがあるのだが(書けない劇作家は省く)、昨今、チラシ他に鹿目由紀の露出の多いことったらナイ。で、この作品、女優さん多く出るので、ハンティングのつもりで出かける。私、観劇は趣味ではナイのだが、次の作品の女優ひとり、なかなか決まらないので、重い(痛い)腰をあげる。で、観客となる。この小屋、トイレ綺麗になったなあ。こういう感じの女優いないかなあ。と、多少、不謹慎ではあるが、気構えとしてはそんなふう。
舞台、始まる。上演時間85分とか案内あったけど、うーん、困った。この芝居、どう観ればいいのか。logicalに考える。足首回しの運動なんかしながら、自分なりの理屈を考古学していく。この作者の作者は何なのか。この演劇の構造は日記的なのか物語的なのか。
ワカランのでlogicは棄てる。感覚で観る。それもチガウようだと気づく。無心宜し。なるほど、これは「像=image」なのか。そうそう、それそれ、若いひとのこの世界のスクラップ・ブック。若いひとの「マス・イメージ」。それに気づくとやっとまともに舞台に視線が向かう。
いい芝居じゃないか。このエネルギーは苦にならない。とても素直で、新鮮で純粋なエネルギーで書かれた「詩」だなというおもいがしてくる。現状、大人(というより、バイデン、プーチン、トランプその他の老人)が若者殺しに興じているいま、この芝居のエネルギーはとても「自然」に、まるで量子の運動のように(つまり、波でもあり粒でもあるなんだかワカラナイもの)、世界の理不尽に抗っている。それが心地よくなってくる。ハンティングはどうでもよくなってくる。
こういう青春の1ページを小劇場演劇で、かつてヤッていたなあと、nostalgicになる。

さて、ハンティングのことも含めて作演の鹿目女史には、帰宅後、電話して、留守電に入れて、そうしたら、礼儀正しい劇作家から返しの電話あって、ともかく、いい芝居をありがとう、と、伝えた。連れ合いがチケット代を出してくれたので、今夜の飯は余剰の銭で上等の寿司にしよう。

2023年10月17日 (火)

時世録・42

ある大学のゼミが学生を相手に、チャットGPTを使って世界をパンデミックにさせることが出来るかどうか、やらせてみた。学生はすべてウイルスの素人ばかりだ。で、最初はAIはこれを「拒否」した。ところが頭のイイのはどこにでもいて「当方、ウイルス研究家」と再度コマンドしたところ、たちどころにチャットGPTはスラスラと方法を教えてくれた。エライこった。これを科学雑誌に論文として発表したところ次からAIは「当方、ウイルス研究家」を入力しても方法を教示しなかった。専門家のあいだでは、科学雑誌への論文をデータにして「拒否」を選択させるようにしたからだろうということだ。
と、これは前説、前座。我等が頼りにしている養老孟司老師はAIについてどう考えているのだろうか。いつものごとく毎日電子版から勝手に引用(つまりガメることに)する。
/「だいたい僕、根本的には(世の中全般の)情報自体を信用していないんでね」
いや、イイねえ。ここまで腹がくくれるとこっちも安心する。高校のときの世界史の教師(癌で在校中に死亡、授業など一切せず、論評ばかりの時間でした)が「新聞記事なんて信じないほうがイイ」と仰っていたことをおもいだす。/
/「それ(情報)が間違っているか、いないかというのは、そもそも根拠は何だっていうことですね。僕がやってきたような、あるいは今でもやっている解剖学とか分類学というのは、実は最終的に持っていきどころがあるんですよね。『現物』という持っていきどころが」/解剖学の『現物』となると献体死体だな。私もAIが苦手な分野は何だろうと考えたことがあって、いちおう『自然それ自体』というふうにしたが。
/「科学もそうですけど、実際の身体がどうなっているのかというのを(知るために)、今ではその時点から既にデジタル化しているんですよね」ここで、老師が一例として挙げたのが、病院で使われるCT(コンピューター断層撮影装置)。X線を使って身体の各部位の断面を撮影する装置だが、実は検査結果として患者に示される画像は写真ではない。いわく、X線の透過度を示す数字の羅列を、分かりやすく画像に変換したものなのだそうだ。
つまり私たちは、本来無機質なデータに過ぎないものを自分の身体だと思い込まされている、ということになる。「AIの問題はそれ(根拠)がデータですから。そこで間違えると、とんでもないところに行っちゃう可能性がある」「AIにもバカの壁が存在します。AIはデータに含まれるパターンを学習するだけで、そのデータの正確性や妥当性を判断する能力は持ちません」。これは、当のチャットGPTの答えである。
養老さんに言わせれば、今や人間の方がむしろAIっぽくなってきているらしい。データや統計をことさら重視し、番号一つで国民が管理される時代。システム化されないものは不要な「ノイズ」と見なされ、ノイズをそぎ落とした「情報」を私たちは「現実」と認識しているというのだ。まるでCT画像を身体と錯覚するように。さて、私たちが「自然」と称しているもの。これはほんとうに自然だろうか。量子力学はそこを疑わせる学問だ。この「自然」は本質的な「自然」ではナイ。量子力学はそう断定する。
/「世界の複雑さっていうのを無視するんだよね。そういう傾向が非常に強くなっている。それで、ひと言で答えが出ないからって人生退屈だとか、意味がないとか言ってね。全くばかげた世の中だなと」「やっぱりある程度、複雑な環境に放り込んでやらないといけないんですよ、人は。そうするとやむを得ず、いろんな面から物を考えるようになるから」
「一番大きいのは視点を変えられることですね。同じ状況にいると、同じことしか考えられなくなっちゃうから落ち込んだりなんかするわけですね。状況が動いている時は、上手に付き合っていくしかないんですよ。で今の人はある答えに向かって走っていくのは得意なんだけど、状況自体が動いている時に微調整しながら動くのは非常に苦手でしょ。でも人生、そういうもんだと思うんだよね」/
以前まで、莫迦はスポーツ選手だけだとおもっていた。けれども、落合さんの登場から(というのは嘘で)最近は、演劇人もかなり莫迦が多いとおもうようになってきた。もちろんこの集合には私も含まれる。もちっと具体的にいうと、同じことを日本人が述べると「難しい」「ワカラナイ」とおっしゃる。これが海外のひとになると「やっぱり考え方が斬新」とかおっしゃって、ほんで、ノーベル賞なんか劇作家が受賞したのだが、ニュース報道(メディア)を拾い読む感触では、ノーベル賞劇作家のコメントは「難しい」らしいが、そうかねえ。ああいうことは、(以下、愚痴になるので略)。
状況自体は動いているぞ、へこたれる前に屁でもたれておこう。

2023年10月 6日 (金)

時世録・41

またまた脱線になるのだが、ジャニーズ事変はいきつくところが、どうしてもエネーチケーになるので、ムズムズしていたら、以下のような記事がプレジデント電子版で、出た。かなりの長文になるが、全文、勝手に転載する。
/「ジャニーズNG」で制約されたキャスティング
10月2日のジャニーズ事務所記者会見で、事務所の名称を「SMILE-UP.」に変更することと、タレントのマネジメント業務を新会社に移管する方針が示されました。しかし、実はジャニーズ事務所の性加害問題を巡ってNHKには激震が走っています。NHKは「クローズアップ現代」で形ばかりの自己批判を行いましたが、NHK放送センター西館7階に存在したジャニーズ専用リハ室の存在など、両者の度を越えた親密さが明らかになってきたからです。実は、かくいう私もNHK職員時代にジャニーズと仕事をする機会が多くありましたが、他の事務所と比較して明らかに別格でした。ジャニーズが圧倒的に優位で、NHKが下手に出ざるを得ない場面も多く経験しました。今回は、現場でのエピソードを中心に、NHKとジャニーズの歪んだ関係性を紐解いていきます。
私はジャニーズの所属タレントがMCを務める番組を制作した経験があります。個別の番組名についてはお伝えできないのですが、その当時驚いたのがゲストのブッキングでたびたび発生したジャニーズNGでした。しかも、その種類が多岐にわたることです。
かつてジャニーズ所属タレントと交際していたとか、スキャンダルがあったタレントをゲストにブッキングする場合には共演NGが出るのは有名だと思います。が、実際に現場では他にもさまざまなバリエーションに出くわしました。
NHKにも存在する「ジャニ担」
例えば、男性タレントの場合、モデル系や俳優系で、高身長かつルックスに優れる人はNGがよく出ました。ジャニーズ事務所の現場マネージャーが耳打ちしてくれたところによれば「うちのタレントが主役でなくなるのは許容できない」とのこと。あくまでゲストを立てるのがMCだと私は思うのですが、ジャニーズ事務所からすると、自社タレントが常にその場で一番輝いていないとダメということなのでしょう。その観点から、タレントの印象を1ミリでも損ねかねない演出があると、台本に対しても指摘がよく入ったのを覚えています。その一方困惑したのは、「ゲストの格が低い」というNGでした。ある番組で、まさに頭角を現し始めた女優をブッキングしようとしたとき、「彼女ではうちのタレントには釣り合わない。大河ドラマで主演を張るくらいのプレミアムクラスの人選に変えてくれ」とNGを出されたこともありました。ジャニーズ事務所の基準でタレントのヒエラルキーが存在していて、バランスが取れる人選でないと認められないというわけです。
これらジャニーズNGは明文化されていませんので、経験を積んでようやく感覚がつかめる類いの特殊スキルといえます。人事異動が多いNHKのような組織の場合、事務所との“関係値”を上げるのは困難です。そこで、勝手を知って経験豊富な「ジャニ担」を窓口として、できるだけジャニーズと円滑に交渉を進めるような風習が定着していったのでしょう。
40代以下の若年層における深刻なテレビ離れ
しかし、建前論からいけば、編集権を持つNHKがジャニーズNGに従う必要などないはずです。なぜジャニーズに対して、過剰ともいえる配慮が行われるようになったのでしょうか?1つは、「接触率」の低下対策です。接触率とは、かつてNHKで用いられていた指標で、「1週間のうち5分以上NHKの放送を視聴した人の割合」のこと。2009年から始まった3カ年計画の中では80%以上を目指すことが目標と設定されましたが、当時、民放全局を対象とした接触率は85%程度だったのに対して、NHK総合の接触率は65%程度に低迷していました。要は、NHKの放送番組に接触していない人からは受信料は貰えないということで、この指標が重視されたのです。特に、40代以下の若年層におけるテレビ離れは深刻でしたので、抜本的な対策が必要となりました。そこでNHKが頼りにしたのがジャニーズです。NHKでも、例えば2010年にスタートした「あさイチ」のように、ドラマや音楽番組以外の一般の番組でもジャニーズのタレントがレギュラーとして起用されるのが当たり前になっていきます。実際、その結果として、視聴率だけでなく接触率も数%向上する効果が見られました。以後、報道番組でもジャニーズにあやかったものが増え、最近では関ジャニ∞に密着した「クローズアップ現代」も制作されています。
NHKの低迷がジャニーズをより優位にした
もう1つは、NHKのネット進出です。テレビ離れと少子高齢化に伴う日本の人口減少による受信料収入の先細りが危惧される中、新たな収益源としてNHKはネット進出を画策してきました。その第一歩である有料動画配信サービス「NHKオンデマンド」がスタートしたのが、2008年末でした。この文脈でもNHKはジャニーズを必要としました。ジャニーズ見たさに「NHKオンデマンド」で番組が日本だけでなくアジア一帯にまで売れると踏んだわけです。が、思わぬ誤算がありました。ジャニーズがタレントの肖像利用に厳しく、ネット上への写真や映像の掲載を一切拒絶してきたことは有名ですが、「NHKオンデマンド」とて例外ではなかったのです。この権利交渉は難航。紅白歌合戦などごく一部に限定して、NHKがジャニーズにお伺いを立てて都度「了解をいただく」ことになりました。昭和の時代からNHKとジャニーズは、ドラマや歌謡番組を中心に密接な関係を形成してきましたが、NHKの低迷を機に明らかにジャニーズ優位へと潮目が変わったのでした。
ネット拡大方針がジャニーズ依存に拍車をかける
NHKでは、2023年の今なお、若者への接触とネット(特にSNS)上での存在感の向上に躍起になっています。現在、一定のブレーキが掛けられてはいますが、前田会長時代に、ネット業務拡大が全局的に行われました。その一環として、40代以下の視聴率だけでなく、放送番組の同時・見逃し配信を行う「NHKプラス」の再生数、SNS上での番組関連投稿数やインプレッション数がKPI(重要業績評価指標)として厳格に設定されました。それらネット系のKPI目標を達成するためにもジャニーズは欠かせません。というのも、ジャニーズのタレントを起用すると、ファンが「推し」のために率先してSNS投稿や「NHKプラス」の再生をしてくれるからです。「NHKプラス」での再生数が大幅に増えたり、X(旧Twitter)でトレンドになったりすれば、番組サイドがそのタレントを重宝してくれると、ファンも知っているからです。番組担当者も、KPI目標を大幅に上振れする形で達成できれば考課・査定でも有利になり、出世していきます。そうした成功体験からジャニーズへの依存度がさらに増すという流れがNHK内で既に固定化しています。今や、8月の戦争Nスペにさえもジャニーズの若手が常連になっているのは、こうしたNHKのネット拡大方針が背景にあります。
「ネット受信料」のためにもジャニーズは必須
今後、「ネット受信料」が導入された際にも、ジャニーズのタレントを起用すればファンを巻き込んで受信契約を増やせるとNHKは見込んでいる節があります。私が入手したNHKの内部資料によれば、これから受信料の値下げや少子高齢化の進展に伴う世帯数減少によって、2027年には受信料収入が5300億円にまで減少するとされています。現在の受信料収入が7000億円程度ですから、NHK職員からすれば想像を絶する減少です。NHKが悲願としてきた、プロバイダー代や携帯電話代とセットで強制徴収する形の「ネット受信料」は水の泡と消えました。「NHKプラス」などのアプリをダウンロードしてインストール、規約に同意した上で支払い手続きに進むスタイルとなれば、その煩雑さからわざわざ契約する人はごく少数に留まると考えられます。そんな中でも、“お布施”のごとく受信料を支払ってくれる可能性が高いジャニーズタレントのファンは、NHKからすると絶対に囲い込みたい存在なのです。そのためにも、NHKとジャニーズの問題から世間の目をそらし、いち早くブッキング再開にこぎつけたいのというのがNHKの本音でしょう。
政治部より「政治力」があるドラマ・歌謡番組セクション
ジャニーズJr.が多数出演するNHKの音楽バラエティー番組「ザ少年倶楽部」の問題など、まだまだジャニーズを巡る火種は尽きません。先の「クローズアップ現代」では、番組関係者への取材が行われていましたが、私も独自にOBを含むNHK時代の先輩に取材を行ったところ、驚くべき情報が寄せられました。「ザ少年倶楽部」だけでなく、ジャニーズが出演する番組の関連チケットなどをダシにして、政治家に接近してネタを取るような動きもあったというのです。特に、娘や妻がジャニーズのファンというケースは多いですからね。そのため、NHKで最もジャニーズと関係が深いドラマや歌謡番組のセクションは、報道局政治部よりも政治力があるとさえ一部では称されています。
元NHK理事の若泉氏はジャニーズ顧問に「天下り」
とりわけ、NHK理事を退任後にジャニーズ顧問へと“天下り”した若泉久朗氏は、NHKとジャニーズの秘密を知る人物でしょう。私の記憶の中の若泉氏は、飄々とした捉えどころのない雰囲気で前田前会長の「NHK改革」の方針を説明していた印象しかないのですが、実際にはドラマ部で大河ドラマなどのプロデューサーを歴任し、芸能界に広い人脈を持つと言われています。現場からは「若さん」と慕われ、ブッキングの相談をすれば「あいつは薬物の噂があるからブッキングはやめておけ」など具体的なアドバイスもくれたそうです。この若泉氏について彼の周辺を取材すると、驚くべき情報が寄せられました。9月11日の「クローズアップ現代」では「NHKを退職後にジャニーズ事務所の顧問を務めている長年芸能やドラマ部門にいた元理事にも重ねて取材を申し込みました。性加害が見過ごされていたことへの見解を問いましたが、この点について回答は得られませんでした」(番組HPより)と、取材を拒否して沈黙を貫いているように報じられていますが、実は1時間にも及ぶロングインタビューに応じていた、というのです。
NHKが信頼を取り戻すために必要なこと
確かに、若泉氏らしく本題をかわしたのかもしれませんが、ロケが実施したにもかかわらず素材を落としたのだとしたら信じがたいことです。インタビュー映像を使って「核心は語らなかった」と伝えるべきだったと私は思います。現段階ではあくまで推測ですが、もしNHKが若泉氏のインタビュー素材を収録したにもかかわらずオンエアしなかったとしたら、それは恐らく組織ぐるみの癒着が明らかになることを恐れてのことです。9月27日に実施された稲葉会長の定例会見では、若泉氏がジャニーズ事務所からのハワイ旅行接待を受けていた疑惑などを新聞記者が追及しましたが、NHK側は回答を避けた上に、組織としての調査を行う考えも無いことを表明しました。もし調査すれば、退職者まで巻き込んだ一大スキャンダルへと発展することは必至です。
NHKは言うまでもなく受信料という公金で運営されています。その受信料と、公共放送という看板がジャニーズ事務所のビジネスに寄与したことは間違いありません。なぜ、NHKがジャニーズ事務所と歪んだ関係を構築したのか? NHKが信頼を取り戻すためには、その全貌をNHK自身が自らの手で明らかにし、裁くべきは裁くことが不可欠です。NHKが自らの恥部と向き合うことを切に願います。/

もちろん、変名での告白記事だ。やっぱりそうだよなあ。と、私は私の勘繰りに感心している。

2023年10月 1日 (日)

時世録・40

またまた、前回からずいぶんと日にちが空いてしまった。「小児性愛(ペドフィリア)」については、その題材となる「写真」を貼り込むことが出来ず、さらにあまり明るくナイ話題なので、も少し時間のあるときに。
前回のつづきというか、反映というか、ココロの片隅にあるのは、ジャニーズ問題で識者、関係者、いろいろと頭のイイ人たちがコメントされてはいるが、テレビを観ていない(正確には持ってないので観られない)せいなのか、ひょっとしたら言及があったかも知れないが、少年性愛(パラフィリア)についての本質的な解説なり、研究なり、探求なり、学問的な発言を目にしていない。ジャニーズ問題は犯罪であることは歴然としているが、メディア(放送も新聞も雑誌も)が自分たちがfieldとして関わっているので、スポンサーを除いては仲間うちの腹のほじりあい、様子見、なすりつけ、罵り合い、誤魔化しの空気が前回エネーチケーについて書いたように汚らしく、「もっと真面目にやれ~」のココロだ。
つなぎにしかならないかも知れないが、拾いもんを埋め草程度に記して、ともかくは出版事業のイノベーション・スタートアップ(で、良かったかな。最近の流行りのコトバを書くのは難儀だ)で、またブログに合間が開くことを少数精鋭の読者にはお許しねがう。

昨今、SDMというのがあるそうな。解説にはこうある。
/Shared decision making (SDM:シェアード・ディシジョン・メーキング:協同的意思決定)に基づくインフォームド・コンセントの重要性が認識されています。SDMとは、医師と患者が話し合い、協同して行う意思決定プロセスで、医師と患者との適切なコミュニケーションの上に成り立つ、とされています。すなわち、SDMでは医師の客観的な説明だけでなく、患者さんの価値観や意向を尊重し、患者と一緒に意思決定をすることを重視しています。したがって患者さんは、ご自身の置かれた立場や日常、仕事、生活・人生で大切にしたいことなどを主治医に伝え、共有することで、自分に最もふさわしい治療方針が決められるのです。/
私は通院の数がかなり多いが、ここまでではナイがこれに近いところまでは「寄り添って」いる。しかし、こういうdoctorとKrankeの関係なんてあまり耳にしたことはナイのが、ほんとうのところだ。私も医師の薬理学の無知から、阿片アルカロイド(オピオイド)の薬物依存と離脱症状に追い込まれているひとりだ。
なんにせよ、最近はほんとうにため息の多い世の中、世間だ。一個286円もするトマトをスーパーで観たときは、倒れるかとおもったナ。アテにならないが、次はこういう食材の栄養と価格についてちょっと書いてみるつもりだ。

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