時世録・21
朝の目覚めのときだった(かつ、たまにであった)恐怖感が昨今しばしば昼間にも生じるようになった。〈不安〉ではナイのだ。抗不安剤(つまりはtranquilizerだが)というのはあるが、けっこういまでも服用しているが、不安で服用しているのではなく離脱症状を防ぐのに止めることが出来ないからで、止めるのには、以前、二種類のクスリをヤメタときのように2~3年かかる。その頃には余命が尽きかけているので、今更ヤメルことなど出来ないのだが、しかし、恐怖感というのには鬱病歴の長い私も経験がナイ。坑恐怖剤なんて知らんしな。
で、沈思黙考。ああ、そうかとおもいあたった。やはり鬱病からの余波なのだが、「自殺念慮」が根底にあるらしく、それを怖がっているようなのだ。広末くんのことについては、けっきょく、損したのは彼女だけじゃネエのか、と漠然、感じている。ま、それはイイのだ(良くはナイけど他人事だからな)。上沼クィーンの「もう、私らのいていい世界やナイんやわ」という独白には、心底抉られた。ありゃ、イカンよ。わしらに死ねいうてるのとおんなじやん。
ロ×ウ戦争はいろいろ勉強になった。欧州というのはそんなに裕福でもナイのだ。それは新興アジアも同じ。どこも貧富の差の表と裏。合衆国は老害。日本はアト40年で国家としては消滅してしまうらしいが、おらあ、蒔けるだけの種は惜しみなく蒔いておく。先月のユニセフと国境なき医師団への寄付は6万円をこえた。こっちもそれくらいの飲み食いはしたからな。
キツイことに最近アルコールが入ると頸椎、膝,、指の関節炎なんかが痛む。その痛みを消すためにさらに飲むと、翌朝、ひでえ痛みで目が覚める。これ、アトどんだけ続けるつうの。
で、もう生きたくナイというツマラナイ気分になる。これを誤魔化しているうちに、無意識マグマになって、自殺念慮という恐怖感に苛まれるという寸法。
しかし、夏は越さないとな。出版だよ出版。ツレの生活の目処も僅かでもつけておかないとな。腐敗の激しい季節には死にたくねえな。もうココロが腐敗しかかっているのに、フィジカルにあちこち壊れているのに、北村想は商標登録に恥じないように去逝するのだ。詰め将棋のように果ててたまるかっての。小説、完稿させないとな。
よって、いまから飯。生きるために飯。飯は嘘をつかない。口当たりのいいことばかりいうヤカラなんかその口にアタッテ勝手に死ね。アホラシイ。シラジラシイ。ウルトラシー(古いな)。しかし、ちょっとは恐怖心薄れたナ。
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