時世録・17
/米非営利団体は30日、感染症のパンデミック(世界的大流行)や核戦争と同様に、人工知能(AI)が人類に絶滅をもたらすリスクを考慮すべきだとする共同声明を発表した。対話型AI「Chat(チャット)GPT」を開発した米新興オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)など350人超が共同で署名した。/
だそうです。
そこで、AIをかってに定義してみる。私流に。
/AIには〈自然〉が無い/
と、否定法的な命題だ。長い定義(命題)なら、前述のニュースで充分だから簡潔にヤってみた。これはヒトの定義が「ヒトとはひとのカタチをした自然である」に倣っている。簡潔だ。かつ、両者のチガイをこれだけ鮮明にいいえたものを知らない。ヒトは大脳化によって、次第に自身の(難しくいえば現存在の)自然に慣れてきて、舐めてきて、環境の自然というものをかなり疎かにしてきた。山は削るは、河川、海は埋め立てるは、宅地造成だわ、資源採掘だわ、工業地だわ。枚挙に暇なく自然を破壊してきた。その大きなツケにいまや絶滅せんとしている。酸素は薄くなってきた。外気は煙ってきた。海は汚れてきた。そこで、こりゃいかん、もちっと空気を綺麗にせんと儂等が危ない、と、ここでも要するに自分本位、自己中心の自然保護が始まった。
早く太陽フレアでもこねえかな。/太陽フレアが発生すると、X線などの電磁波や、電気を帯びた高いエネルギーを持つ粒子などが放たれ、全地球測位システム(GPS)や通信、人工衛星、電力網などに障害を及ぼす恐れがあります。 太陽フレアは太陽の活動が活発になったときに起きやすく、次は2025年ごろに活発になると予想されています/。一種の太陽風(このときはフレアがあるかないかは関係しない)だが、太陽風によって、原始地球の大気は二酸化炭素から酸素に入れ換えられた。嫌酸素生命体は海底や地中に逃げたが、昨今の氷河期前夜の温暖化によって、南北の極の氷は溶け出し、海温は上昇、そこに逃避生息していたウイルスが表に出てきた。出てきたはいいが、まだまだ地球を酸素が包んでいる。そこで二酸化炭素の多い人間の気管支、肺に逃げ込んだ。この一つがコロナCOVID-19だ。
で、太陽フレア或いは太陽風のデカいのが来ると、地球は日本でいうなら江戸時代あたりに文明は戻る。もちろん「そこにはAIは無い」。が、いまの生活様式は完全に消去される。私なんかそのときのために ライターはセリウムと鉄の合金(石)で着火出来るものを数本備蓄している。行灯の油は鯨油というワケにはいかないが、これは江戸時代よりは多く生成できるだろう。時代劇なんかで、旅籠の夜には行灯が出てくるが、あれは贅沢品オプションなのだ。貧乏人は夕餉を食ったら寝る。
なんかハナシが横っちょいっちゃったな。要するにAIには〈自然〉が無いのだ。徹頭徹尾、1イチカラバチ8まで、ピンからキリまで無い。昨今、ヒトもそれとよく似てきたが、誤解してはイケナイ。藤井名人が強いのはAIのおかげだ、と真面目にいう阿呆がいるが、プロ棋士はいまどき誰だってAIの一機や二機は持っている。ようするに、藤井名人は上手く使っているだけだ。AIは勝負のことなど確率計算していない。勝負ではなく、情報としてinputされたものに対して、将棋ならば「王、もしくは玉」を詰めるために確率計算しているだけなのだ。自然が無いので無難である。適度である。悩まない。つまりはオモシロクナイ。けど江戸時代はオモシロカッタらしい。一度足を踏み入れるとそこでは地獄のような歓喜に呪われる、と、故人の日向子さんは云ってたな。
しかし、最近は時代劇のビデオばかり観ているせいで、そういう世界に行ってみてえなとせつせつおもう。。
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