アト千と一夜の晩飯 第十四夜 仮説の情報
スマホにしてもPCの新聞電子版にしても時事ニュースのほかに、専門家、評論家、有名人の「語り」「インタビュー」「著作本宣伝まぜ記事」がある。こういうときは、筆者(情報提供者)はなるたけ吃驚(びっくりを漢字で書くとこういう当て字になる。「喫驚」とも書く。 「キッキョウ」とも読む)するようなことを書く。そんなのを書いたほうが読者の読率が高いからだ。たとえば、昨日なんざ、そういうのが二つあった。一つは記憶するに「玉子(鶏卵)は毎日十個食べた方が良い」、もう一つは「運動は健康に悪い」で、まず前者の感想を述べるとルーズベルト、/もはや鶏卵とコレストロールの悪影響は否定されている。しかも実験で。鶏卵はいわば完全食品であるから(つまり栄養分、ビタミン、ミネラルなどがほぼ詰まっている)カラダに良いのはアタリマエで、あれ一個がひよこ一匹となるのだから、タンパク質だけを考えてもスゴイものだ/。なのだが、なるほど昨今の医師は確かにコレストロールの値はそれだけを取り出してこだわるということはナイ。そういう医師がいたら受診はヤメタほうがイイ。かかりつけの医師に訊ねたところ、善玉とか悪玉とかに分けられていても、コレストロールという物質は、それだけをとりあげても意味がナイそうで、他の数値と関係づけてかんがえねばならないのだそうだ。コレストロール伝説はなるほどそれでイイ。ただ、気になるのはそんなに栄養価の高いものを毎日十個も食って、痛風とかは大丈夫なのだろうか。この仮説(情報というものはすべて仮説である)の著者はそれには触れていない。五年ほど前だったかもっと前だったか、牛肉がカラダに良いという精肉関係団体の大宣伝があり、日本人は一日当たり西欧人の1/3しか肉を食っていない。赤身なら油脂も少なくもっと食べるべきだ。良質タンパク質の固まりだ。という文句を信じて、今年の夏はこれで乗り切ろうと一日おきに150gramの赤身を一ヶ月くっていたら一夏で痛風が出た。だいたい赤身となるとアメリカ産かオーストラリア産になる。日本の牛肉は150gramなど高くて(なんとやら牛とかいうのばっかりだから)手が出ない。それに油脂部分が多い。本格的神戸牛のステーキを旅先で食ったときなどは、二きれでもう駄目だった。(近江牛は意外と赤身のものは美味いが手に入りにくい。一応滋賀県出身なので、故郷はもう無いが告知しておく)。
この玉子十個は遠慮することにした。そんなに栄養をとらなくても、私のアルブミン(一群のタンパク質に名づけられた総称で、卵白を語源とし、卵白の構成タンパク質のうちの約65%を占める主成分タンパク質に対して命名され、さらにこれとよく似た生化学的性質を有するタンパク質の総称として採用されている。 ウィキペディア)は、4.2(基準値が4.0~5.0)で遺伝性のトリグリセライド(中性脂肪)が高く、こいつがこのあいだ1000をこえたので、食事はタンパク質を主に魚方面に変えた。(もちろん、肉だって食う。主にであるからな)まず便の具合がまったく変わり(便の)色つやが良くなった。魚というのは淡白で美味いのだとあらためて気づいた次第。血液検査の結果は他は異常ナイ。
「運動」のほうは、頸椎疾患で首、肩のこりと痛みがひどいので、「肩甲骨はがし」をやり始めた。これは「運動」ではなく、「体操」の部類だろうが、私のように両足ヒザ関節も故障していて散歩が出来ないものには実に簡単(ほんとにかんたん)で効果はヒジョーによろしい(一回で効果は出る)。ほかには週に一日100~200m泳いでいるが、これは身体よりmentalにイイ。静かに潜り、浮き上がってクロールでゆっくり泳ぐ。な~んにもかんがえないので気分がイイ。70歳だとこれくらいで程よく疲れるので、程よい疲労はこれまた気分がイイ。
:結論、なにごとも、吃驚するよなことよりテキトーがよろしい。いい加減がよろしい。一説によると「なんでもいい加減がイイんだよ」は、釈迦の悟りらしい。これはいまの世情、世間を観ているとよくワカル。
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