Sophism sonnet return 04
ついでにちょっと
古書店(「古本屋」いったほうがなんとなく気安いのだが)で、100(と裏内表紙にエンピツで書いてあったから百円。元値は300円)の『新しい共産主義批判』(著者・不明、記されていない。ただ、世界基督教統一神霊協会とある。発行者も同じ、発行所は光言社、東京渋谷区。以前の持ち主のinitial、名前など記入あり。内部にもside line あり)を購入(B6だからちょうどcomicサイズ。310ページ)したは名古屋にでてきてからだから、お姐さんとの経緯とは、あんまり関係ないのだが、まあ、ついでだから。発行年月日は昭和四十三年(1968)。
ここで、国際勝共連合、世界平和連合、UPFジャパンという3団体の会長を務める、梶栗正義氏の一連の騒動後、初めてメディアのロングインタビューを挿入。「1968年に創設されました。当時は冷戦の真っただ中で、世界では共産主義勢力が拡大していました。そこで文総裁は世界平和を実現するにあたって、神を否定する唯物思想である共産思想が世界にネットワークを広げている現状に強い危機感を抱き、これに対抗をするため、国際的に連携して相対峙あいたいじしなくてはいけないという考えに至りました」
つまりこのtextは、会員が学習用に所有していたホンなのだな。たぶん、よくワカランかったろうとおもう。
『新しい共産主義批判』の序文には、本署の目的は/統一原理を応用して共産主義論を見当批判、克服を試みようとするものである/。なので、本署の第一章は「統一原理」の解説、以下は共産主義(マルクス時代の環境とマルクス主義の成立から始まる)についての「原理」応用における批判に費やされている。
第一章は宗教教典なので、ワカリヤスクいえば、いまの本屋の棚を占領している「魔法合戦comic」のidea資料のように読めばイイ。一応は聖書(Bible)の文鮮明における解釈なのだが、当然のことながらkatholiekや他のChristian教会からも「異端」(いわゆる「外道」)と正式にお墨付きが出ている。しかし、「魔法合戦comic」の原作だと思えばそれなりに聖書よりスジは通している。これは本家の聖書(Bible)のほうが矛盾が多いからなのだが、そこが聖書の読みがいともいえる。「原理」のほうは気張って「科学」を標榜し、スジを通さんとして噛み切れない馬脚の肉。宗教は科学でないところがイイのだから、兎の角でイイ。とにかく。
第二章以下の共産主義(マルクス)批判においては、こっちのほうが原理解説よ丁寧で、マルクスの人間性から入り、まず「価値論」を共産主義の生命線と狙いをつけて批判が始まり、ヘーゲル弁証法から「唯物論弁証法」を批判して終わる。いわゆる、胆(きも)を叩っ斬るという論法で、本署の作者はこっち(たぶん「マルクス・スターリン主義」)のほうをけっこう学習していて、んでもって、「原理」との論戦で論破されたかなんやかんやで、あったのだろう。だいたい、当初読んだとき私なんかなんも勉強しとらんかったんで、いまも学習したというほどはしてないので、本署の論理の流れにはいちいち頷いて、「そのとおりやないケ」と感心してえええええええ、んで、しかしこれと、かの「献金」「霊感商法」がどっから出てきてどうして主流になったのか、なんでまた「家庭」が大事、合同結婚(四ヶ月の禁欲)やら、性的(まあ、たいていの宗教は『古事記』だってオメコのホンなんですが)「血分けの儀式」なところが強調されて(だいたいサタンとの肉交なんてのはもうほんま、comic)、邪教=カルトに変貌、変容していったのか、私にはよくワカラン。
おもうに/聖書は〈スットコドッコイ〉と、〈泣かせるぜ〉が混交しているからイイのではなかろうか/と、信心の無い私なんかは猛暑の夏、世界の33,9%の真理を会得して、コロナ・オミクロンを防戦しつつ、なるほど、「Q統一協会・教会は政治・経済的にはanti communismなのだから、政治家にも寄り添うワナぁとはおもったりしている。
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