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2022年7月 5日 (火)

last job 2

15~

15・フロイトの最大の功績は、〈意識・無意識〉という概念を理論的に整理したことである。(その発見者というのではナイ。それについては資料をresearchすればちゃんと出てくる)。ここで、ジグムント・フロイト(英語読みはフロイド)の論理を、簡単に述べておく。
17・「抑圧された欲働は生命エネルギーの根源となっている」。これは、人間の行動のエネルギーの源泉を物理学の第一法則にまで探求していく過程においてのinspirationだとおもわれる。(エネルギーを探求するのは物理学なのだが、エネルギーというコトバは副詞的、比喩、文学的とやらに使われる。フロイトはエネルギーを物理学で考察した)。
18・彼はその「欲働のエネルギー」の存在するところを〈無意識領域=エス〉と名付けた。
19・〈無意識領域=エス〉をcontrolするものを「超自我」と名付けた。
20・〈無意識領域=エス〉のcontrolの方法として、「超自我」は〈抑圧〉を選んだ。
21・「超自我」の〈抑圧〉による〈無意識領域=エス〉によって生ずる心的な領域を「自我」と定義した。としておく。
22・従って「自我」は〈無意識領域=エス〉と、「超自我」のcontrolによるひとつの現象である。よって、それは〈無意識〉や〈意識〉同様に、「身体的なものでも精神的なものでもナイ」。いわば双方の関係の確率性による〈現象〉だ。
23・「自我」はマルクスの「疎外論」でいうところの「疎外」に晒される。
24・マルクスによる「疎外論」が、フロイトにおける「精神分析」に大きく影響しているのは理の当然とおもわれる。
25・フロイトは「17」~「22」(無意識の存在)の査証を「リビドー(性的欲働)」を用いて論理化するのだが、この類例があたかも量子力学の法則が「不確定性関係」そのもののように誤解された如く、フロイト精神分析理論の中枢と見誤れ、すべての精神、神経障害は「性的欲働」に要因を持つと収斂されるかのような誤解を生じることになる。
26・こうした誤解はカール・ポパーによって、さらに膨張(拡張)する。すなわちポパーお得意の、「反批判出来ないものは科学ではナイ」のだから。ポパーによると、反論の余地が無い個々人の「性欲働」を基底にしているフロイト精神分析理論は方法論的にも科学ではナイということになる。ポパーの信奉者は「科学哲学」派という新興宗教的インテリに多いのだが、ポパー批判はひと言で足りる。曰く「ほんの数パーセントの不合理に反批判出来るほど未だ科学は進歩していない」。
27・しかし「何でもリビドーかよ」という皮肉は若いころ、たくさん聞いた。
28・ジャック・ラカンは、「じゃあ、性欲働を人間はどういうふうに手に入れていくのかから科学的に始めようじゃないか」と、フロイトに還れ、を提唱するのだが、その理論の難解さと、数学的思考を援用したところ、数学者からの「ラカンの数学はマチガイである」と叩かれて、いまや派閥争いだけが展開されている。(もったいない)
29・「数学」と「数学的思考法」はチガウのだと、論を開いてもイイが、ここは鬱病(鬱疾患)に照準を合わせているので、そこまで回り道はしない。この論考だって、「量子ビットはそんなんじゃないよ」といわれたら、そこまでだからな。
30・戻して、ここで大事なのは「2」と「20」~「24」なのだ。
2022/07/09/改

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