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2022年6月 1日 (水)

Sophism sonnet・69,12-01

ひさしぶりに薬局で

あの薬局です。ブログに以前に登場した。
なにぶん、救急車も扱う病院の院外薬局ですから、わりに広い。
そこで、そうですな、五十がらみの嫁と八十くらいの姑でしょうか。
嫁がやや、憤慨して姑に訊いて、というより問い詰めています。
嫁「だからさ、なんで、私が莫迦にされなかんのよ(方言です)。だって(標準語ですナ)、たとえばね、うち(自分の家のことですね)によ、突然よ、ほんとに突然、ダイナマイト持った男と出刃包丁持った男が無断で入ってきてよ、そいで、娘を刺してよ、ダイドコ(台所でしょう)にダイナマイト投げて大爆発させてよ、私が、あんたたち何よっ、何すんのよっていったとするでしょ。
姑「そんなことは、ナイわな。
嫁「いや、だから、たとえばっ、たとえばなのぉっ。そうしたら、その男たちがよ、こうしないとお前たちが我々の家を襲ってくるから、オレたちは、あんたらを解放するんだ。何いうとるのん。意味わからんわ。わからんでしょお(ここは訛ってます)。ワケわからんわっ、いってる間にお父さんが(この場合は夫のことでしょう)、なんじゃこらっ、ナニしとんねん(たぶん、旦那さんは関西の方ですね)、と、ゴルフのアイアン握って振り上げても、と~ぜんだ、おもわん、そうでしょお。まちごうとらんて(だいぶ方言、と訛りです)。だもって、喧嘩になるけど、相手二人だもんで、勝てへんわ。そうしたら、親戚の叔父が猟銃持ってきてくれて、わしは撃ったらアカンで、あんた、撃ちいや。で、猟銃撃つでしょお。そうしたら、相手は仲間呼びよるんで。囲まれてまうがな。私はそんなふうに説明したのお。そうしたら、あそこはいつもそうですから、それに奥さん仕方ないことですし。莫迦にされとるのよ、私。たとえでいえばだけど。
姑「まあ、そんなもんだで、かんわな。(「あ」が抜けているのは方言か訛りです)
嫁「なんでかんの。
姑「あんたも、五十過ぎとるでしょうお。
嫁「それが何なの。お母さん八十過ぎとるが。
姑「戦争だでな。
嫁「戦争なら、お母さん、経験しとるやないん。
姑「しとるよ。
嫁「そういうことも、アリなの。
姑「アリ。
嫁「えっ、アリなのっ。
姑「せんそは、何でもアリだでかんの。
薬局のお姉さん「舞瓜さん、クスリ出来ました。
嫁「ああ、どうも。オタクもタイヘンやった、聞いたよ。
薬局の「流れ弾ですかね。ゆんべ、倉庫のほうにミサイルがね、

これ以上書くとノイローゼだとおもわれるからヤメルが、私の知己の文芸関係者などは、メールで「戦争もこれだけ身近になると暗い感動のようなものがある」というふうに昨今の感想を記してきたが、なるほど、その表現はアリだなと、おもった。

:別件ですが、覚王山の地下鉄駅そば「ギャラリー安里」で故人ですが、縁(ゆかり)のものが絵画個展を開いております。天才の絵です。

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