Sophism sonnet・69,11-06
戦争、その前に・1
プーチン・ロシアは、ウクライナのキーウを三日で攻略、陥落、大統領のゼレンスキーはコメディアン出身なのですぐに国外逃亡、傀儡政権樹立、という絵を描いていた(らしい。専門家がそう云うんだからそうなんだろう)。日本は運がイイというか、漫才師が直木賞受賞したもんだから、それに北野監督や、あの大タモリさんが存在するものだから、コメディアンには一目どころか井目(せいもく)置いている。日本人の誰もが安倍より、かの二人のほうが頭イイことは知っている。(悪賢いのなら安倍だろうけど)。
さて、キーウを三日で落とすというplanのその根拠は〈兵站〉が一週間分ほどしか準備されていなかったことからきている(らしい。誰が調査したのかは知らない)。ちなみにこの〈兵站〉というのが何なのか、数年前まで知らなかった。幸い、ロ×ウ戦争の始まる以前に『幼女戦記』を読み始めたことが幸いした。読んでいなかったら兵站という漢字も読めなかったにチガイナイ。『幼女戦記』というタイトルに負けないで読んでいて良かった。最近のcomicは幼女・少女エロものが多いからな。
ところが、三日で陥落とはならなかった。ここで、兵士の〈士気〉というコトバが専門家であれ、ジャーナリストであれ飛び交うことになる。ロシア兵よりウクライナ兵のほうが〈士気〉に勝っていた(らしい)。とはいえ、ウクライナ兵は、ゼレンスキーのcommandによって、国外逃亡を禁じられた18歳から60歳までの男子義勇兵が多い(中には女性だっています)。このゼレンスキーcommandについては、sewing machineの会の黒幕、橋本が「人道に反する」なんてことをいったことくらいは記憶している。しかし、この橋本、ヘイトスピーチのリーダーとタイマンで議論すべく庁舎(当時は知事だったか市長だったか忘れたが)の一室にヘイト・リーダーの女性を呼びつけたとき、タイマンだったはずが、てめえのほうは数人のガードマンだかS.Pに囲ませて、ヘイト・リーダーの女性の「なんやねん、タイマンやないのんか、この男連中はなんやねん」最初の一喝で、もう勝負あり。の「人道的」なヒトですから、このミシン踏みの男のリテラシーは以降、何も信じないことにしている。(電動ミシンでも工業用は踏みます。私もそいつで枕を造るバイトしていたもんで)。
/平民はみじめな生活をし、黙ってたえ忍ぶことに慣れてきた。けれども、一旦その手に銃を与えられ、国民を防衛するために呼び寄せられた時、はじめて彼らは自分の価値の重要さを意識した。数々の危険に立ち向かい、敵を殺すことにより、自分も貴族や特権階級とまったく同じ人間なのだということを、いやというほどはっきり悟った時、はじめて彼らは自分の価値の重要さを意識したのである。(ロジェ・カイヨワ、『戦争論-われわれの内にひそむ女神ベローナ、第一部・第五章』/
おそらく〈士気〉というコトバを解していえば、その基本概念はこうなるだろう。いきなりロシアが攻め込んできた。ゼレンスキーは大統領(のつもりで、たぶん、最初は〈つもり〉だったはずだ。この〈つもり〉についてはデカルトの『方法序説』が述べている。いってみれば実存主義の黎明でんな)として、「闘えっ、私は家族とともにこの地に在るっ」と一発かましたのだ。戦争(非常時)における「人道」については、国際法によって定められている。橋本のような「いうだけ番長」の出る幕ではナイのだ。
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