Sophism sonnet・69,10-12
高みの見物・3
以前このブログにも記したが、たとえば、プーチンが暗殺されるとする。死(心臓停止)を確認すると信号弾が発射され、AIが感知、400~1000発のICBMが世界に飛び、人類は(シェルターにいるひと以外)全滅する。と、いうことになっている。
この記事は、ネットでも読める。読むと幾つかの点でいつも腑に落ちない。当初は軍事機密だからスキップされた情報しか掲載されていないのだろうとかんがえていたが、それでも、納得出来ない。その信号弾は誰によって発射され、それが信号弾でない何かの送信装置だとしても、地下深くの発射基地にあるAIがプーチンの心臓停止をどうやって感知するのか。それが暗殺によるものか自然死、事故死とどう判別するのか。
いろいろresearchをかけたが、それについて紹介しているもの、具体的に解説しているものは皆無だ。AIは「人口知能」と称されているが人間の脳より優れているのは確率計算だけだ。けっきょくは「計算機」でしかナイ。広大なロシアにいったいどれだけの受信アンテナが設定されているというのだろうか。/これがほんとなら、中華大国なんかは、けったいなことにまず、ロシアのミサイル発射基地に向けて先制核攻撃かEMP攻撃をやんなきゃならなくなってくる。隣国で少なくとも近いからネ。/
ともかく記事には世界破滅、人類滅亡の具体性は記されている(どのような威力の弾頭で東京での死者の規模とか)。しかし、そういうものは二度も「核」害を被っている日本人には、他国のヒトよりゲノムが身に沁みて知っている(これは副詞的表現)。ヒロシマ・ナガサキのチープな被災人形館に入らなくとも、資料館の展示物と写真でひしひしとワカル。
高校の修学旅行で長崎を訪れたとき、(昼食をとる資料館ビルの三階あたりだったと記憶している)貧しくも不味い一皿の中華飯の昼食が始まった途端、生徒の一人が窓の外を観て「あっ人命救助だっ」と叫んだ。殆どの生徒は飯に手をつけず、窓の外を観た。緑色をした海からの河川があって、モーターボートが一台停泊していたが、いま止めたばかりの後部エンジン部分付近からは血が沸き上がり緑の河の水に生き物のように動いていた。なるほど人命救助、ボートの上から男がひとり、エンジンプロペラで頭蓋か頸動脈をやられたらしい河の中の男性の襟首を掴んでいる。教師たちは「観るなっ、観てはいけないっ」と叫んでいる。私はずっと観ていたし飯も完食した。教師たちが何故hystericに「観るなっ」と声を荒らげていた理由はワカラナイ。観ると食欲が無くなるからなのかも知れないが、たしかに浮かぶ死体を観た女生徒たちは誰も一口も食べなかった。食えなかったろうとおもう(ほんとは食った者ももちろんいたんだよな)。その直後、資料館で悲惨な核の遺留物を観たが、どうしても「人命救助」の光景と重なって、脳内時間は被爆当時のものとなり、河川は血に染まってあのような死体がおびただしく重なるように浮いていたのだなという妄想にとらわれた。
プーチンのガードマンがぶら下げている黒い核カバンは威嚇のためのダミーだろうということは素人でもすぐにワカル。さすれば、暗殺=核弾頭ミサイル発射もフェイクなのだろうか。戦術核使用攻撃から、段階的に大陸間弾道弾への道筋は意外に緻密に司令部で軍議が繰り返されたようだ。ロシアといえど、人類に代りは無い。
ウクライナのS300ミサイル基地爆破のロシア発表をラジオで聴いていて、そいつは単なる囮だなとおもっていたが、案の定、ロシアの旗艦巡洋艦がウクライナのS300で撃沈された。旗艦は司令系統戦艦だ。黒海の展開は微妙になった。そこにきて、ロシアはNATOからのウクライナへの武器供与を警告した。供与を戦術核の使用の口実に用いることの確率が高くなってきた。米国のウクライナ供与分の武器弾薬は底をついたらしい(ほんとかどうかはワカラナイが)。今度は重火器の提供が始まろうとしている。ここにきてゼレンスキー指導部(司令部)のアメリカ(を含むNATO)への姿勢が反撥的に変化してきた。マクロンを追うルペンの足音も不気味に響く。極右は欧州、フランスの厭戦につけ込んでいる。
:要するにメディアのニュース、ニュースソースの真贋が極めて定めにくいというのが現状だ。まるでデータまでもが錯綜している臨床医学の理屈のようだ。
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