Sophism sonnet・69,10-6
要するに スケさん 核さん
昨日(4/12)、久方ぶりのプーチン記者会見。希望のナイ鬱屈と息苦しい日々には、こういうニュースは観ないほうがイイというコメントは読んだが、私の性格としては、蟻の一穴でもいいから「何か」/一点突破、全面展開/という古き全共闘闘争のsloganでも掛け声でもイイのだが、そいつを思考(思考実験)出来る時間があったほうが気休めになる。まんず、これをすると「何を怒っているの」と不審そうに顔を覗き込まれるのだが、不機嫌になって怒るという感情ではナイ。いってみれば「焦燥」だな、不機嫌には変わりないけど。
こちとらはコトバを仕事にしているから(かつ、〈演劇〉で食っているもんだから身体表現もなんだけど)当事者(ここでは最もアテになるプーチン)のコトバが直に聴ける記者会見などはありがたい。スマホを新しくした甲斐があったというものだ。
メディア編集ではあるのだろうが、プーチンの第一声は「ウクライナで起こっていることは悲惨だ」。この言辞はどういう意味にでもとれる。とはいえ「悲惨である」ということをプーチン自身が了解しているという部分は、そのまま「意味表出」として捉えていいとおもう。次に「しかし選択肢はこれしかなかった」で「停戦協議は行き詰まっている」ので「我々は計画通りに勝利する」ところまでは戦闘を続行する。もちろん、ウクライナの目を覆う「戦争犯罪的」惨状は「フェイクである」はプーチン自身が情報を知ってか知らずか関係なく、自国を悪く云うはずはないとして聞くしかナイ。
この戦争(特別軍事作戦だそうですが)に特徴的なのは、のっけからプーチンがあたかも二択のように「ロシアの勝利か、核による人類滅亡か」を云ってのけたことだ。これによって、欧米(EU・NATO)にとってはdilemmaに陥れられる闘いになった。ウクライナはいうなれば「籠城戦」だけど、NATOの援軍は「核(ロシアふうにいうと死の手)」によって遮蔽、遮断されている。そこで経済制裁という諸刃の剣で対抗するしかナイ。両刃だから、NATOや友好国にも経済的damageは襲いかかる。(NATO最貧国のモルドバはウクライナ避難民に対してよくやっているとおもいます)。要するにプーチンの「核」を無効化しないことには、NATOや友好国は「人道援助」しか出来ない。「武器供与」にしたって、数が知れている。経済制裁もスケソーダラを食いつつ生活の貧困に慣れているロシア国民にとっては大きな効果はなく、親方はプーチンは「核」をぶら下げている。
EPM(電磁パルス攻撃)も、ミサイル発射制御基地には通用しそうにない(それくらいの防御は整っているだろう)。そうなると、サイロのふた閉じてしまうややアナログな機械的妨害か、ミサイル発射直後のEPM、あるいはミサイルが成層圏内にあるうちに迎撃するしか方法は無い(といっても、軍事機密なので、私にある情報はそんだけなんだけど)。
ともかくも、プーチンの「核」の無効化だけが要点であることは、NATOが最もよく知っている。レーガンのスター・ウォーズ計画時代、ソ連もそれなりの対抗策は公表している。突飛なものが多かったが、銭はそんなにかからないものばかりだった。もっともオモシロイとおもったのは、「磁石粒クラスター」かなあ。
:ほいでまあ、きょうのいまは、こいだけ。ランドリーの洗濯機が四台全部errorしているので、毛布を家の洗濯機に二回に分けて洗って、これから乾燥。一点突破全面展開。何か、ねえかな。
:ついでだけど、『007』の新作、やっと観られた。あのラストシーンはやはり駄目だとおもう。ダニエル・クレイグを救出、脱出させる方法は15分ばかりかけて、三つ(映画ならではなんだけど)おもいついた。書かないけどね。当方もプロの脚本家ですから失礼にあたりますからね。
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