無料ブログはココログ
フォト

« Sophism sonnet・69,9-05 | トップページ | Sophism sonnet・69,9-07 »

2022年3月20日 (日)

Sophism sonnet・69,9-06

戦略program

ウクライナ侵攻で手詰まりのロシアとNATOとの戦闘は、NATOのウクライナ援助の多寡に関わらず、ロシアの一方的な情報広報(つまりこの戦争が欧米からの解放だ)によって、ウクライナが降伏(ロシアは停戦、解放と称している)しない限り、始まるとかんがえたほうが現実的だ。非軍事、中立が条件とロシアはいうが、傀儡政権が立てられるのはアタリマエのことで、しばらくはウクライナのレジスタンスが続くことになる。少しはmoratoriumが訪れる。プーチンの命令した核戦争準備態勢というのは、ロシアの核戦争実施方針における、「まず一発」で、何処かの小都市に一発落としてその惨状をみせ、相手方に降伏を迫ることだ。しかし、もちろん、NATOは核で報復反撃する。この辺りまでがmoratoriumでしょう。
そこで、9-05でも述べたように、核ミサイル搭載の極超音速ミサイル「キンジャル」との限定核戦争と戦略が移行するのだが、全面戦争に備えて戦略的には、まずセカンド・ストライクである原潜どうしの破壊戦闘が始まる。各国の原潜が海中で何をしているのかというと、追っかけっこをして敵原潜の位置を見失わないようにしているだけだ。このポラリスタイプの原潜を破壊しておかないことには、地上のICBM基地を叩いても意味がナイ。
ロシアのICBMはおよそ6600で世界一多いが、発射基地では米国のほうが多い。6600発を一度に撃てるワケがナイので、海中で原潜が闘っていると同時に、発射基地(現在はサイロタイプは少なく、移動タイプが多い)をステルス爆撃機で叩くことになる。ともかく、ICBMは20~30分で米本土に飛来するので、発射の際の炎の情況からスパコンが核ミサイルを判別、自動的に報復ミサイルを発射することになっているが、これは全面核戦争の場合だけで、限定核戦争の場合、ともかく把握しているだけの移動基地を叩く。まさに核戦争は限定、戦術核であるにせよ、電撃戦なのだ。何故なら少しでも敵ミサイルの発射数を減らして、防御、自国の損害を最少にしなくてはならないから。
戦術核極超音速ミサイル「キンジャル」が飛び交っているとき、プーチンは核シェルターに側近と愛人の新体操の方と避難、そこからmissionを出す。モグラのように、そこで何年愛の暮らしがあるのか知らないが、戦術核による放射能汚染が地上から無くなる日は遠い。願わくは愛人の腹の上でmissionを出す前に文字通り腹上死してくれるのが、私たちにとってはイチバンありがたい。
世界のどの都市、基地が攻撃から免れて、幾つ遺るのか(残るではなく遺るだろうな)ワカラナイが、どのみち核の冬で、そのアトどうなるかは先だって書いた。
災害、疫病、戦争、三拍子揃った滅亡の日々。
私はあたかも、カミュの『ペスト』、サドの『悪徳の栄』の世界の如くに、七十歳まで生きることが出来て運が良かったなと本日の晩餐の味噌汁をありがたく戴きつつ、書きかけの小説のつづきを書く。きょう、私に出来ることはそれくらいだナ。明日や三日後、一週間後、一ヶ月後があったとしてもそんなmoratoriumを生き残るしか、無い。有終の美というのがあれば、イイナアなんておもいつつ。

:悪運はかなり強いので、無信心な私としては、私の悪運に全世界のチップをベットする。

« Sophism sonnet・69,9-05 | トップページ | Sophism sonnet・69,9-07 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事