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2022年3月22日 (火)

Sophism sonnet・69,9-07

地対空から空対地、空対空へ

「マイクロ波によって反応器空間(反応場)につくられる電界」簡単にいえば、電子レンジと同じ原理。これが兵器にならないだろうか。数年前、ダム設計技師の知己と、ICBMを超える兵器はナイのかと雑談をしていたことがあって、無いなら「無化」させる方法はないかということになり、二人考え出したのが、マイクロウェーブを用いた「電子戦」で、このときは空想の世界だったが、こいつがいまや現実のものになっている。
かつて対ICBMは地対空で、これは現在でもイージス艦や地上パトリオットなどがあるにはあるが、レーガン時代はMADと呼ばれる宙空で核ミサイルによる敵ミサイル攻撃もかんがえられたことはあった。しかし、これは後の放射能被害が大きすぎるということで、断絶、その後、レールガンや、スターウォーズ計画に移行するのだが、レールガンは電力が大きく電源が難しい。スターウォーズ計画は銭がかかりすぎる。しかし、その名残というか、ICBMや制御基地攻撃の次世代兵器として登場してきたのがマイクロ波だ。
この兵器は「CHAMP」と呼ばれ、電子レンジなどに使われるマイクロ波を利用。空中発射巡航ミサイルに搭載して、ステルス爆撃機(戦闘機)から発射する空対空の防御システムだ。CHAMPを使えば敵側の人命を失うことなく攻撃を実行できる。 敵地の領空に低い高度で撃ち込むと、強力な電磁波を放出し、敵の電子制御システムを妨害する。(2017.12.08・アメリカテレビ放送)。
つまり、地対空から空対空、空対地までICBM防御(戦略核防衛)は進んできた。極超音速核弾頭ミサイルの速度がマッハ5~10だとしても、先日のウクライナでの実戦ニュースのように命中精度にはかなりの難がありそうだ。ところが、マイクロウェーブは防御専門とすれば、電子だから光速ということになる。レーザーよりも照射時間が短くてすむ。防戦に限るというのは、空対地の攻撃兵器に転用すると人体に被害が及ぶという報告がフェイクなのかまだ不明ではあるが存在するのと、ICBM制御基地は殆ど地下に設営されているため、ここは空対空がもっとも望ましいとおもえるからだ。つまり、ICBMを撃ち落とす、というより制御不能にしてしまう、ということだ。これで、核ボタンによる恐怖からはおおよそ解放される可能性が大きい。とはいえ、これで核への畏怖がなくなったワケではなく、プーチンのように「核戦争は限定核、戦略核でヤレル」、つまり勝者があるという妄信から、戦術核の地上戦、空対地が行われる危険は充分残っている。
海中では原潜のセカンド・ストライク防御のための攻防が在り、地上では戦術核の戦闘がある。マイクロ波の防御をくぐったミサイルは遠慮なく都市を惨状に変える。何れにせよ次世代戦術核戦争は「電子戦」となることはマチガイない。

:日本においては、陸上自衛隊第1電子隊(JGSDF 1st Electric Warfare Unit)が、北海道千歳市の東千歳駐屯地に駐屯する。北部方面隊直轄の通信科部隊で、電子戦のうち通信電子情報活動及び通信電子攻撃を主要な任務とする。

:どうもヤルとなると、拘る質なので、この辺りまでをresearchしてみたが、戦略核戦争回避の糸口がみつけたかったのだ。どうやらなんとかそれは成ったようだが、ともあれ、ロシアとNATOが対戦ということになれば、世界大戦となることはいうまでもなく、戦術核による限定核戦争となるのはプーチン侵略戦争の性格からしてマチガイナイ。極超音速ミサイルの命中精度の低さには少々安心したけれど。
現状、世界の軍事力第五位の日本、通常兵器ではまだけっこうなものだ。「核共有」などという阿呆にのせられないように。

:ウクライナへの義援金は、「ユニセフ」か「国境なき医師団」が確実に民間援助となる。義援金が兵器に変わっては意味がナイ。

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