Sophism sonnet・69,8-14
カタカナ文字のメモ
ちょっと前、私がまだ新進劇作家といわれていた頃、ちょっと前だから覚えている。インタビューが多かったナ。なにしろ「もっとも戯曲の完成度の高い新人」なんていわれていたのだから、ちょっと前は。インタビューしてくる御方もいろいろで、平身低頭、深謀遠慮、丁重親切なところから、いまじゃ落ち目の何処だかのメディアの女性編集者さんは助手と一緒にやってきて、「助手に〈北村想でネット検索させた〉ものを全部print outさせたらこんなに多いのよ、あ~たって、けっこ~なヒトなのね、知らなかったけどさ、私は」という矜持ツンツンなところまであった。ちょっと前のハナシだナ。
詳細、丁寧に資料をつくって特集してくれたのは「ぴあ」だったかな。そのとき、「いま、どんなホンを読んでいますか」というquestionに、「オレさ、一度に三十冊は読むからナア」とanswerして驚かれた。「だって、一冊読み始めて、ワカラナクなってくるとそのためにチガウ一冊を読まなきゃならない。で、そのホンでワカランところが出てくるとまた一冊増えるから鼠算式読書というのか、一度に三十冊くらいになっちゃう」ちょっと前だから覚えちゃいるが、いまではもうこんなことしなくてイイ。ネット検索があるからサ。読書たって、全部は読まない。必要なところしか読まない。だからfictionは殆ど読まない。これもちょっと前のことだけど。ミステリもいつも全部とは限らない、真犯人と物語のコンテンツが30ページくらい読むとワカッテしまうホンはミステリでも斜め読み。ちょっと、前だから覚えちゃいるけど、いまはもうむかしかい。それとも半年前だからおぼえているのか。
いまはネット検索とメモ・アプリを重宝しております。最近は、カタカナ文字が氾濫して、ワカラナイのが出てくるたんびに調べてはメモに残す。そうすると、ここでも自然に「重ね合わせ」が出来る。もう「ちょっと前」じゃナイのだけど、「これから先」どうすりゃいいのかなあのココロなんだろう。古希近くなっても悩める悩みは同じなのだ。『ハムレット』の名せりふ「生きるべきか、死ぬべきか」はもちっと深堀りすると「死ぬまで生きるべきか、死ぬ前に死ぬべきか」になる。そういうことがだんだんワカルようになってきた。
:テクノロジー・イノベーションセンター(TIC)異分野の企業や大学、研究機関との連携、提携、融合を通じてイノベーションを創出することを重視する/デジタル・トランスフォーメーション(DX)とはITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという仮説である。2004年にスウェーデンのウメオ大学教授、エリック・ストルターマンが提唱したとされる/「イノベーションの源泉」として3つの要素。それが、「哲学(Philosophy)」「人材(People)」「プロセス(Process)」の3Pである。この3つのPとDXを組み合わせての命題は「戦略が二流でも、実践が一流であればいい」/
最近メモしたもの。たぶん、演劇のイノベーションとは何だろう、とぼんやりかんがえながら拾ったさまざまな波動だろう。
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