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2022年2月19日 (土)

Sophism sonnet・69,8-16

「戦略が二流でも、実践が一流であればいい」

という命題からおもいつくことを記す。
〇演繹でも帰納でもイイのだが、岸田総理の方法論というか「戦略と実践」は「検討します」に尽きる。砕いていえば、「よく聞く(と自分でいうてはる)」ことはするが、それ以上のことはしない(あるいは「出来ない」)ことは、世間の現状を観ていればワカル。ひょっとしてナニかこの情況を転換させる策略でもあるのかという期待値も最早消滅してきた。先だっての「記者会見」をリアルタイムで聴いていて、このひとに「政治」は無理なんじゃナイだろうかとおもったのは、私だけではあるまい。皮肉をいえば、「この方、ナニを聞いていらっしゃるのかよくワカラン」
〇ウクライナのゼレンスキー大統領だけがエライ。彼は自国民に対して説いている。「戦争にはなりません。平常心で生活しましょう」この答は現状ウクライナ問題に対する応えとしては最も正しい。プーチンがやりたいことは「戦争」なのではナイ。NATO内部の分断と合衆国の分断(つまりは民主主義国家の分断)とウクライナの孤立だ。よって、プーチンは、EUからの連名の書簡には目もくれず、各々の国からの回答しか認めない戦略をとっている。 バイデンはそこで、ブリンケンとともに(このブリンケン、もちっとマシかとおもっているのだけど)「オープン・インテリジェンス戦略」に出た。簡単にいえば、ロシアの情報戦略「ダーク・インテリジェンス(要するにウソの情報)戦略」の逆で、プーチンの意図はウクライナ侵攻であるというメッセージを、世界にオープンに発信し、世界にウクライナを注視させ、ロシアの侵攻を抑止する策である。ウクライナ自体がウクライナ危機の中心ではナイという奇妙な構図が、ウクライナ情勢である。
〇では中華大国はどう出るか。(「漁夫の利」なんて云っているエライ評論家もありますが)、中華大国はリトアニア問題を抱えている。リトアニアは小国でありながら、台湾サイドなのだ。2001年11月18日に正式に欧州で初となる「台湾代表処(事実上の大使館)」を設立。さらに、台湾に累計25万本近くの新型コロナウイルスワクチンを提供。蔡英文台湾総統も、「状況が許せば、リトアニアという勇敢な国をぜひ訪問したい」と明言している。〈台湾は中華大国から「独立」したいのではない。台湾は、別に中国に帰属してはいない。だから独立ではなくて「建国」というのが正しい〉
もちろん、中華大国はあの手この手の悪辣剥き出しで、リトアニアを冷酷非道に叩いている。リトアニア国民は苦しみに耐えている。鶴田も耐えた、健さんも耐えた。EUは、代表処の開設や台湾との交流は「ひとつの中国」原則の違反ではない、とするリトアニアを支持している(支持だけで、別に協力しているワケではナイが)。しかしながら、チェコやスロバキア、ポーランドなどの中・東欧諸国は、台湾へのワクチン提供や要人の相互往来を、中国に臆することなく展開している。中華大国にとっては、リトアニアは目の上のたんこぶとまではいかなくとも、魚の目くらいにはジクジクと痛いのだ。
で、我が国は、阿呆しかいないようなので、「リトアニアから日本人退去」と、リトアニアに電話して日本人の安全をお願いなんかしている。
だから、自衛隊は北方領土の奪還と、台湾海峡の安全保持のために闘えっ。と、古希近き私はとりあえず、Hysterieになっている。

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