無料ブログはココログ
フォト

« Sophism sonnet・69,8-6 | トップページ | Sophism sonnet・69,8-8 »

2022年1月29日 (土)

Sophism sonnet・69,8-7

8-6のつづき

ちょっと誤解されそうなことを勢いのあまり述べてしまいました。
/一着のdress(衣装)は演劇の表現とは無関係なことだ/
これは衣装staffさんに対しては失礼に聞こえたでしょう。誤解は解いておいたほうがイイ。このコトバはAFF(ARTS for the future)が申請者(主催者)に対して突き付けた詭弁に対して反証したものです。「衣装は今後も使えるものだから支援の対象にはなりません」という言説に対する反論、その言説が誤謬だということを述べたのです。
/演劇において一着のdress(衣装)とは何なのか/。という〈問い〉もしくは〈問題提起〉を立てるとします。おそらくAFFは答えること(かんがえること)が出来ないでしょう。それが出来るなら、「今後も使えるから・・・」などという愚答、逸応、詭弁でそれを経費には認めないなどといえるワケがありません。では、当事者としての申請者(興行者・表現者)にはそれが出来ますか。出来なければ反証もクソもヘッタクレもナイ。「衣装は衣装じゃないですか。役者の着る服、着物じゃないですか」くらいにしか、そういう一般論、情況論的な安直な、その程度の思考で芝居なんかヤっているから付け込まれるのです。いくら演劇が趣味化、カラオケ化しているとはいえ、もうちょっとかんがえましょうヨ。こういうのは量子コンピュータといえども、ちょっとは首を傾げるでしょう。しかし、「重ね合わせ」のアルゴリズム(確率計算)によって、答えは出すでしょう。そのfunction(作用素)には、マルクスが資本論で用いた価値論も含まれているはずです。
少々心配になってきたので、ことのついでに述べておきますが、function(作用素)というのは、「数学」の方程式というもので習った、基本的な数式y=(f)xの、括弧の中のfのことです。つまり一次方程式です。リニアです。非線型ではない直線です。真っ直ぐネ。
だから真っ直ぐな見識、見解を(もし出来るなら、相手が受けてくれるなら)AFFに対して反証すればイイのです。
が、
そうしてみたところで、それを、のらりくらり、と詭弁で躱(かわ)すという、ブルシット・ジョブ(まったく世の中の役に立たない仕事)しかAFFはやろうとしない。私が『コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業』における借金地獄で泣いているひとびとの訴えを糠に釘、暖簾に腕押しでしか応答しないことについて、こりゃあ、一着のdress(衣装)の本質論をAFFに説明しても無駄かも知れないと、ここ数分おもいました。演劇がどういう表現かなど、AFFにとってはどうでもイイのじゃないか。そりゃ、目的が「税金集金のリスト」作りなんだからそうでしょうけども、文化庁がそこまでブルシット・ジョブ(まったく世の中の役に立たない仕事)をヤルには何かべつの入斜角があるんじゃないか。別の理由があるんじゃナイか。600万が60万や30万に化けるのを放置出来るのは、これから税金を搾り取ろうとしているにしてはちょっと不思議だな、と、参院選を前にして政府与党も、ちとマヌケなんじゃないだろうかと、ふとおもったワケですわ。
そこで、ここのところ私が同様にケッタイだなと感じている岸田内閣の政策について、/不思議化/している他の政策をアタッテみました。これもまた「重ね合わせ」的思考です。
二つほど述べててみます。
〇昨年11月末にオミクロン株の感染拡大を受けて国土交通省が日本に到着する国際線の新規予約を一律で停止。水際対策とのこと。しかし予約を一律停止することによって海外にいる日本人も帰国できなくなってしまった。これには、与党内でも批判があって岸田首相は「外国人の原則入国禁止」に方針を切り替えた。これは「ひとのハナシを聞く首相」としてはヨロシイことです。
△ところが、岸田首相や官邸幹部は、この「新規予約の一律停止」という国交省の方針を実は「聞いていなかった」ことが明らかになり斉藤鉄夫国交相が国交省の官僚による独断だったことを認めて謝罪。「入国制限」という国家の重要な政策が官邸に伝わっていなかったというのは、岸田内閣官邸の/不思議化/でしかありません。
〇文部科学省でも似たようなことが起きていますね。国公立・私立大の個別入試についてオミクロン株の濃厚接触者は受験を認めず追試などで対応するよう各大学に通知した。これは昨年12月24日に通知されたが同27日に撤回された。
△この方針に関しても官邸は何も「聞いていなかった」ということが判明。/不思議化/です。

:つまり、此度の文化庁(がヤっているのか何処かの下請けがヤっているのか知りませんが)AFF事態にしても、この/不思議化/の一個じゃないのか。岸田官邸は岸田総理をはじめ、ようするに「聞いていない」のではナイか。いやいや、文化庁ですら「知らん」のかも。
この「聞いていない・知らん」/不思議化/がつづく限り岸田政権は長くはナイのではないか。というか、岸田総理は「ひとのいうことをよく聞くこと」には一所懸命だが、そのアフターケア、あるいはそれに対する政策が立てられていないのではないか。もしくは立てられているのだけれど、省庁が「下手に動いて失策するよりもじっとしてよっと」を決め込んでいる。これは私も県営ホールの館長を1年半仕事したときに思い知らされています。

しかしまあ、揶揄しているだけでは仕方ないので、政治的なことはそちら専門の方々に任せておく、とおもいなおして、当方はいま少し「演劇」表現からの経費擁護を続けます。

この項、もう少しつづく。

« Sophism sonnet・69,8-6 | トップページ | Sophism sonnet・69,8-8 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

演劇」カテゴリの記事