Sophism sonnet・69,8-3
相似(analogy)
読んで字の如く相似(あい、に)ているもののことで、広く数学や物理学、哲学などに用いられたりするが、政治的にとなると「近頃ちょっとミステリ」となる。(「ミステリという勿れ」かも知れまへんが)。
三つ思いつく。
・ロシアとウクライナ
・台湾と中華大国(人民共和ではナイとおもうので、私はこう呼称している)
・COVID-19パンデミックとトンガ海底火山大噴火
ロシアとウクライナについては、日本は「対岸の家事」のようにもみえるけど、そうでもナイ。日本とロシアのあいだには北方領土問題が未だ歴然と横たわっているからだ。もし、両者が単に領土問題ならば相似というより同じになる。しかし歴史は異なる。ロシアが大国ソ連の頃、北海道を制圧(当時のソ連の用語でいうなら〈解放〉)するのに要する時間は二時間と防衛省はみていた。日本のような島国に陸軍(陸上自衛隊)があって戦車による防衛訓練がなされるのは、内戦と北海道防衛(あるいは奪還)のためだ。
ウクライナのほうは人口が二千万、ソ連時代モスクワに次いでロシアで二番目の都市だった。ワルシャワ条約機構がなくなって、NATO(北大西洋条約機構・ヨーロッパと北米の30カ国からなる政府間軍事同盟)のほうに鞍替えする国が増え、ロシアとしては、真綿で首を締めつけられるような、いつ寝首をかかれるかワカラナイ状況になってきたいま、ウクライナにまでNATOに加盟されると、枕を高くして寝ていられない、というのが現状況における言いぶんなのだが、これは歴史を逆に辿っていくとマルクス=スターリン主義による一国社会主義革命の方法論に問題があるのだけど、いまそれを書いているとsonnetどころかsymphonyになるので、やめといて、理由はどうあれウクライナに対してロシアが威嚇していることは事実だ。ウクライナ国境からモスクワまでは、東京-大阪間より近いんだから、ミサイルなんか配備されたら、それが戦術核だったら、アっというまにモスクワは壊滅してしまう。つまりロシアのやっていることは威嚇(脅し)というより、防衛だとロシアからすればいえないことはナイ。この女はオレの女だとロシオくんは云い、ウクラちゃんはロシオくん嫌いやから納豆同盟に入ると主張するのだが、ロシオくんは腕ずくでもウクラちゃんをと迫る。色の道と政治とはそれこそ、相似している。
かたや中華大国はなんやワカランけど台湾を自分のものにしたい。もともと自分ものやったんや還ってきてくれ、とはいわない。自分の女と寝ることの何処が悪いねん、やな。というけど夫婦間でも強姦罪は成立する。中華大国にはそんな法律はナイので、海上からの攻撃は戦艦や戦闘機、爆撃機の燃料に銭がかかるし、海上で攻撃されたらほぼ終りやから、ほんなんやったら、よっしゃ、架橋や、華僑やと、台湾まで橋を架けている。いま海上に出来た橋の先は海底トンネルを掘って台湾に近づいている。つまり夜這い作戦に変更ちゅうワケやな。これは海底油田を盗掘するのに自国からなが~いパイプを伸ばして日本海海底まで侵入したやり口に似ていないこともナイ。
ロシアはどうしても北方領土辺り近海が手薄になるので、ここはそれ中華大国と仲良し路線で、日本列島一巡りの戦艦旅行なんかヤッてんねん。この辺で中ロ(ちゅうろ)はいうてみたら臨時の軍事同盟、つまりはウクライナと台湾の両面強姦作戦やな。あるいは前からだけやなくてケツの穴までいてもたれ作戦や。そやから日本にとっても対岸の火事ではスマンのや。そこで、COVID-19パンデミックとトンガの大噴火や。天の怒りか地の声か、やな。フォークルの『帰ってきたヨッパライ』やないけど、神さんが「こらおまえ、地球が、人類がたいへんなときに、何やってんねん、ほなもう、ノアやソドムやバベルと一緒や、滅びてしまえ~」と、これは冗談のスキームになるけど、そういうてはるみたいにおもえるところが、オモロイ(面白がっている場合ではナイのだが)ところや。
さて、日本はどないすればイイのか。それはまた次回に書いてみる。
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