それ、誰ですか
いつもは暇な(というか仕事の無い)私は、DVDでいいmysteryをみつけるとすぐ、はせひろいち氏に情報を提供して、んで、はせも観て、これまでまずアタリでハズレなし。なんつうかミステリファンというか、mystery mania(テリヲタ)がCOVID-19騒動よそ目に楽しんでいるのだが、最近のものでは、『スーパープレミアム獄門島』で盛り上がってましたワ。(NHKオンデマンドで観られます。かなり以前のものです)。金田一が『麒麟が来る』の明智光秀(主役)演じた長谷川博己さんで、彼の演技がこれまでの金田一をみごとに妖変(つまり、ぶっ壊したというか、realityを増幅させたというか、ともかく、驚いたナ)。喜安浩平さん(知らないなあ)の脚本がまたイイ翻案してて、ともかく横溝さんの金田一シリーズで唯一読めるのは『獄門島』(強いてアト一本なら好きじゃナイけど『本陣殺人事件』かな)なんだけど、そうしてこの作品は何度も映画化テレビ化されているんだけど、おそらく世界のミステリ小説に肩並べられる横溝作品はこれくらいじゃねえのと、私なんかおもっていたのだけど、ともかくトリック・プロットに無理がナイ(それなりにスジは通している)。それいい出すと横溝ミステリはキリがナイので、本論。
の、前に、最近の新本格(だろうとおもうんだけど)『屍人荘の殺人』の映画版で、はせ氏はこれをまず活字、コミックスより先にDVDで観たらしいんだけど、その理由が出演していた女優の浜辺美波ファンなんだそうで、「それ、誰よ」私、この女優ぜんぜん知りません(『屍人荘の殺人』は試写で観ているんだけどなあ。ストライクゾーンの女優いなかったからな)。ええと、私は別の理由で最近の活字ミステリは滅多に読まない。視力の衰えもそうだけれど、そも作品にハズレが多いのと、ともかく文章の表現力、描写のチカラがまったくヘナっているので読みにくいんです。
最近はいろいろと多くのミステリ賞があるようで、二冠達成とかが〈売り〉のも読んだけど、たしかに出版不況だわ、とはおもったナ。幸か不幸か、『虚無への供物』『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』という金ピカが読める世界に生きたのは感謝としかいいようがナイ。売れっ子東野さんの初期の本格ものも、本格ミステリを読み慣れているひとには退屈だろうし、大御所京極さんもいいのは京極堂のシリーズでは(ほんとは違うシリーズ名らしいけど)『鉄鼠の檻』だけだったなあ。『鉄鼠・・』はうん、スゲエなぁとおもった。禅宗仏教に対しての理解とそれゆえの動機がだけど。『姑獲鳥の夏』は最初ズウッとpedantryの開陳がつづくのだが、誤謬もある。(おそらく参考資料が古かったのだとおもう。量子力学なんかを論じさせるときは、よほど用心しないとそうなる。もっとも、京極堂の時代では、そういう認識だったと逃げることも出来るのだが)。『陰摩羅鬼の瑕』はsequenceがハナからワカリすぎて、ハイデガーまで持ち出すこたぁねえだろうとおもった。ハイデガーといえば、笠井潔さんの『哲学者の密室』(創元推理文庫版で1182ページのド厚いシロモノ)。なのに、これ、いまぼんやりと記憶あるのは探偵の矢吹駆と、それを慕う誰だったかヲトメのメロドラマくらいかなあ。だいたい、フッサールの現象学をもとにした推理思考方法なんて、逆にそっちをエポケーしないと本編自体がワカランようになってくるからなあ。
おっと、また逸れた。本論にもどすと、最近の若い俳優さん、あまりにも知らんのです。せいぜい新垣大酒呑みガッキー、綾瀬コロナ、否、はるか。すいません、ちょっと躁病に傾きました。大酒呑みは、たぶん週刊誌がかなり盛ったハナシでしょう。綾瀬クラスになると、いざというときのために医療機器が揃ってかかりつけ医師と派遣看護師がついてるホテルくらいは用意してあります。今回もそこへ行けば良かったのにツイテいたというか、入院になったんでしょう。おっと本論。つまり、二十代の方々はほぼ壊滅的に知らない。春馬くんは手合わせする前に逝っちゃったし、春馬と同じところで武道に励んでいる鈴木 亮平くんとはまだ出会ってナイからな。彼らの師匠の楠右近(武道家)が堤のだんなに「想さんは、富田流の小太刀やるんですよ」というたら、堤のだんな「ガッハッハ」と笑い飛ばしたんだって。堤さん、空手かなんかヤってんじゃないかな。あの歩き方がそんなふうだもん。役者ヤメタら、お手合わせしましょう。とにかく役者さんには傷をつけられないから。二~三段、だとしたら、こっちが素手だと傷害罪になるから、刃引き持ちますネ。
それはどうでもイイんだ。なんでいまの若い俳優さん、知らないのかな。と、つらつら考えて、そうか、オレ、映画もテレビも観ないもんな。エンタメニュースに出てくる女優、男優まったく知らない。総裁選挙、誰が勝ったって、自民党は自民党なんだろ。軟弱右翼と裏口入学の学歴が踏ん反り返って記者会見で「おまえどこの新聞だ、個人的なことしか訊かないな、朝日か。昨日の東京の感染者の数、知ってんのか。九百、九百と何人とかだぞ。(秘書に)だったよな。コロナは収束だ」なんていってる政党の神輿選びだからな。と、文脈バラついて、ついでにフテたが、実はこちとら石場さんの隠れファン。石場さんはアイドルオタクなんだけど、かつてファンだったアイドルはキャンディーズでは藤村美樹さん、通称「ミキちゃん」推し。これ、オレと同じ。
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