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2021年8月17日 (火)

現象と事象

報道、news、media(メディアとは、情報の記録、伝達、保管などに用いられる、それ自体、あるいは物や装置などの媒体のことである)。で、報道にせよnewsにせよメディアは、伝えるものは〈事象〉でなければならない。たとえば、「爆発的に感染がつづいている」という報道は事象ではなく「爆発的」という表現が入り込んでいるので、この場合は〈現象〉という。昨今の報道、伝達にはこの〈現象〉、を交えた表現が多くみられる。「自らの命を守ることを優先して・・・」も、表現だ。そんなことをいうくらいなら「自宅療養の感染者は何処に避難すればいいのか」くらい具体的(事象として)いったほうがいい。「とどまることを知らぬ」とか「ノアの洪水のような雨が(と、さすがにこれはC教に遠慮していわないな)」そういうのは、円月殺法を破る方法を幾つか列挙しているようなものだ。たしかに田村狂四郎でも、片岡狂四郎でも、敵手は円月殺法の破り方に工夫をみせた。しかし、ことごとく失敗した。何故ならば主役が斬られてはハナシにならないからだ。ここでは敵手の工夫が如何にして狂四郎に粉砕されるかが見どころなのだ。唯一、半分成功した例があるが、この半分というのは、狂四郎の描く円に斬り込んださい(どうしても斬り込まなければならない、というのが、この殺法の恐ろしさなのだが)、わざと自らの剣を受け折らせて切っ先を狂四郎の胸(心臓)に飛ばすという、いわば相討ちの離れ業だったが、寸でのところで狂四郎はこれをかわした。しかし、腕胸には深手を負った。
いまのところ、これが結果的にもっとも円月殺法破りには有効だった。しかし、これにはかなりの鍛練がいる。海老原蔵人(片岡狂四郎の『円月殺法』「眠狂四郎 孤剣五十三次」を原作)は、薩摩暗殺部隊の隊長さんだから、最終回で倒されるのだが、彼の対円月殺法は、狂四郎の刀が下段八相から円を描き始める前に示現流でこれを仕留めるという、これはこれなりに合理的で、片岡狂四郎も困惑したが、決闘に使う場所の選定を竹林にするというのはミスだった。
と、ここまでは枕。
人類もCOVID-19に対して、これを破る手段をかんがえていないワケではナイ。東京ドームを集団接種会場にして、一気にワクチン接種とか、ともかくはワクチンということなのだが、場所はあってもまさに「打つ手がナイ」のが現状で、筋肉注射はあれはあれでそう簡単に打てるものでもナイ。また、「打ちたくない」ひともいるようだから、それはそれ自分の勝手(いうならば民主主義的自由らしい)なので、仕方がない。関係あるのかナイのか、民主主義はいともたやすくタリバンに負けましたけど。要するに「欲望」、やりたい放題のほうが民主主義より、すくなくとも男にとっては生き易いし、兵隊は男で明日死ぬのも生きるのも男なら、やりたい放題に加担したくなるのはアタリマエ。
「カクテル抗体」はワクチンに代わる決め手として、2020年にはまだ大量生産に入っていなかったのだが、他ならぬ治験で助かったのがあの前大統領のトランプなんだから皮肉というより腐肉というものだ。それが、いま使われてはいるのだが、なかなかCOVID-19ラムダ殺法も手強いようだ。しかし、現在のところ、今後の展望(展望はあるのだ)として
/COVID-19の長期化を見据え、国内外でより使いやすい次世代ワクチンの開発が急ピッチで進んではイル。たとえば、鼻に噴霧する注射不要のワクチンなどは簡単に製造でき安定供給しやすい新タイプのワクチンとしての治験が始まった。また、米国ではインフルエンザの鼻ワクチンが承認されている。
オックスフォード大学は、鼻に噴霧するワクチンの第1段階の治験を3月から始めている。アストラゼネカ製のワクチンと同じものを鼻に噴霧し、安全性などを確かめる予定で、動物実験ではウイルス量が減る効果が確認された。インドのバーラト・バイオテックや米メイッサ・ワクチンも開発。第1段階の治験を実施中とのこと。
国内では、三重大学や創薬ベンチャーのバイオコモが開発中。COVID-19遺伝情報を運ぶ別のウイルス表面に、さらに高い効果を狙うために新型コロナのたんぱく質を塗布する感じらしい。動物実験では高い効果を示しているが、未だ治験には入っていない。これは最終治験の治験者数を減らして速度を上げるらしい。
鼻から投与する鼻ワクチンの利点は注射不要で痛くない点だ。注射は緊張感からめまいや失神などの「血管迷走神経反射」を起こすことがある。私の知り合いに集団接種待合で倒れ、ストレッチャーで運ばれたものが在る。ほんとにあるんだなあ。私なんか週に二度、喉もとに注射してんだぞ。末梢血管を引っ掛けてドバッと出血することもあるぞよ。
さらに鼻ワクチンはみかけより高い感染予防効果が期待できるらしい。筋肉注射して抗体などを作り、全身に行き渡らせて発症や重症化を防ぐのではなく、鼻に噴霧すると鼻やのど、気管の表面の粘膜中に抗体が多くできる。粘膜から体内に侵入するウイルスをブロックし、感染防御できる可能性が高い。このほか経口投与ワクチンも、室温で保管でき、飲み込むだけでいい。これは第1段階の治験はすでに完了した。
次世代ワクチンに期待されるのは次々と起こるウイルスの変異にも対応しやすいタイプだ。果たして、COVID-19円月殺法が破られるのはいつの日かっ。(毎日電子版、他・参照、ただし、裏はとっていません。そんな方法なんか現在アリマセン)。

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