無学渡世・第二幕の12
ため息交じりでちょっと整理してみると、鬱疾患について私は次の二つのことを一発狙っているらしい。
・ともかく、かくなるワカラン鬱疾患という疾病のまま、それが原因、要素でなくとも死ぬのは癪なのだ。治らないことは重々ワカッテおります。いっとう最初の診察のアト、「この病気は治りません」といわれたからな。それでショックを受けたということはナイが、「なんか損したなあ」(イチバン損したのはいわゆる症状としてE.D〈勃起不全・射精困難〉になったことですナ〉という気になった。だから、この鬱疾患が「ナンで」あるのかは、自燈明。納得して死にたい。
・鬱疾患を精神病領域から離脱させて、力学的に捉えたい。何故なら力学には熱力学もあれば、散逸構造論も含まれる。それには、自然の本質を解く(説く)量子力学が便利そうだ。
便利そうだといっても、発展途上の最新科学において半可通の私の理解は一知半解でしかない戯言である。しかしまあ、それはいいやとかんがえる。ボーアやアインシュタインだってマチガエたんだからな。
そうそう「励起状態」という語彙が気になっていたので調べてみた。
/量子力学的な系の原子・分子などのとりうる状態のうち、最もエネルギーの低い基底状態よりもエネルギーが高い状態/だそうで、つまりそれが「粒子」と理解されているのか。ふーん。これ(「励起状態」)はこれでhintだな。たとえば、/量子力学的な系の原子・分子などのとりうる状態のうち、エネルギーのもっとも低い状態/を〈うつ状態〉とモデル化してみると、「粒子」である「励起状態」は/エネルギーが高い状態/という状態で、これはふつうにいう〈躁状態〉ということが出来る。私たちはいともたやすく鬱疾患の量子力学的なモデルを一つ、手に入れたことになる。
ここで/原子・分子/と断り書きがしてあるのは、ニンゲンのような生命体を生物として扱うとき、量子力学それ自体としては扱えないことをいっていることになる。シュレディンガーは量子力学には懐疑的だったが、彼の講演『生命とはなにか』はやがて分子生物学の基礎となる。原子・分子レベルまで拡張すると、身体として分析、解析が可能だということになる。鬱疾患をニュートン力学系ではなく、量子力学系の分子レベルで比喩、例示していくとどうなるのだろう。ここで、「励起状態」をもう少し詳しく、毎月、銭払っているウィキペディアでみてみる。
/量子力学において、励起状態は、系のハミルトニアンの固有状態のうち、基底状態より高いエネルギーの全ての固有状態を指す。励起は、光、熱、電場、磁場などの外場によって引き起こされる。励起により、基底状態にあった固有状態は励起状態へ、励起状態にあった固有状態はより高いエネルギーを持った励起状態へ移る/。
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