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2021年6月24日 (木)

想想不一(しゃんしゃんぶーいー)8

アサカラ・ビール総務局長室でございます。
「おお、営業部長、入りたまえ。早急至急必急の要請とはなんだね。
「局長、実はうちの麦友、これは優秀な販売促進課長なんですが、それと、広報部長の白瀬とが緊急二人だけ会議を持ちまして、
「ああ、わしもあの二人なら知っておる。でっ、
「わが社の将来の存亡にもかかわる危急事態という報告を私、受けたのでございます。
「いいから、結論からいいたまえ。
「実は、その結論をいいますと、一刻も早くJOCに対して、五輪会場の酒類販売を中止の提言をと。
「なんと、それは。
「ご存知の如く、東京五輪のアルコールは、当社の独占販売になっております。選手村などへの支給も当社です。これを全廃しないことには、アサカラ・ビールに生き残る道は無いということで、
「なにっっ
「その提言の骨子といいますのが、現状国内は一種の「禁酒勧告」状態になっている。飲酒店はアルコールを出せない。これについて、SNSでは、オリンピック会場内だけの飲酒許可に対してかなりの反発クレームが書き込まれております。これにおきまして、わが社のAIのアルゴリズムでは、この先、五輪終了後、さらに、緊急事態あるいはマンボウ終了後、アサカラ・ビールにたいする不買運動が展開される確率かなり、高く。
「そうか、それはあり得るな。
「それどころか、全国の飲食販売店がアサカラ・ビールをボイコット、つまり、客の要望と心情から仕入れなくなる確率もっと高く、
「よし、みなまでいうな。で、対応策は。
「はっ、麦友と白瀬の諫言というカタチではありますが、当社はスポンサーとしての位置はそのまま、東京五輪のアルコール提供を停止。
「しかし、そんな勝手な、
「いえ、これは、麦友と白瀬の企んだ仕掛けではありますが、まずJOCの決定事項として、橋の下JOC会長が会場でのアルコール販売、飲酒禁止を記者発表、それを我が社が正論として受諾、それは当然のことだ、わが者はJOC提言を指示すると、これを前向きに受けたようにみせる。
「うむ、それはいい手だ。それなら、どこも傷を負わない。では、すぐに、
「はっ、局長のご賛同を待つまでもなく、ただちに執行出来る手筈。
「さすが、アサカラ・ビールの営業部。
と、秘書が飛び込んできて、
「いま、橋の下会長の発表ありました。大逆転です。SNSもおさまりつつあります。逆にアサカラ・ビールの決断を支持するも増えてきています。
「そうか、よくヤった。
「ところが、橋の下会長、根回しが出来ておらず、他の委員は寝耳に水らしく、そんなこたぁ、聞いてねえと、
「それくらいならどうにでも解決がつく。菓子箱用意しろ。
「了解しました。
と、これはほんの数日前のことでございました。
で、
「営業部長、それで、まったくアルコールの類は選手村にも入れないのかね。
「局長、ご安心を。我が社には、ノン・アルコールビールがございます。これとともにミネラルドリンクを差し入れます。ミネラルドリンクはもちろん中身が・・・・

まあ、そうでんな。映画やテレビ、芝居ならでけるでしょうな。けど、映画や芝居、テレビでしかあり得ないことをぎょうさん、今度の五輪はやってはりますけど。

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