無学渡世(幕間)
二回目のファイザー・ワクチン済ましまして、昨日ね。で、きょう、いやあ、副反応とはこういうものかと、予想と覚悟はしていましたが、そういうものでした。で、messengerの場合、ここから一週間余りで免疫抗体を体内で合成。ふつうのinfluenza ワクチンの場合、ほぼ50%の効果、messengerは95%。(変異株について、効果が無いという報道があるが、そんなことはナイ。どれだけの効果があるかはまだワカラナイというのがほんとうのところだ)。この効果というのは、疫病に対する抵抗とかんがえたほうがワカリヤスイだろう。でないと、面倒な計算方法をもちいなければならなくなってくる。それは医療のacademicな問題なので、私たちは、たいていの感覚で納得しておけばイイとおもう。50%なら丁半博打で、接種してもしなくても同じじゃないか、ということになるのだが、ここらあたりのプロトコル(複数の対象の事項を実行するための計算手順)・方法)は医学的なものなので、0%ならまったく効果は無いが50%効果があるんだから、50%の効果(抵抗)は期待出来るといこととおもえばイイ。私たち庶民大衆はそんなもんなのだ(少なくとも私は)。
messengerの場合、長期の時間を必要とする面倒な課題となっていた第三相治験(最終テスト)をこれまでのさまざまな薬品の過去の事例を研鑚、プロトコル、実験して、大きく省くことに成功したというのが特長で、製造から接種への時間を短縮出来るという、いわば「夢の」ワクチンだった。したがって、人類がこれを用いるのは史上初ということになる。だから、ワカッテイナイことも多い。たとえば、抗体の持続時間。どれくらいの時間(日数、あるいは年月)ウイルスに抗えるのかだ。さらに、今回のCOVID-19は、influenzaの中でも新型で、いままでにみられなかった毒性がある。たとえば、ふつうのウイルスは変異すると、その毒性は弱まるのだが、COVID-19の場合、デルタ株(インドでの変異)をみても、毒性も感染確率も確実に強力になっている。イギリス変異株も同じだ。ここのところは要するに謎なのだ。
また、本来その国の6割の国民が感染すると免疫が出来るといったWHOの甘い予想も通用しなかった。さらに、かくなる獲得免疫の以前に私たちには自然免疫といをものが体内に存在しているのだが、その有効性もワカッテいない。
当初、この自然免疫で守られていたはずの台湾、ベトナムは、デルタ株の侵入で打つ手ナシ、とにかくワクチン(獲得免疫)を、になってしまった。
ウイルスは当初、〈物質〉か〈生命体〉かで意見が分かれていたが、いまではれっきとした〈生命体〉として認識されている。生命体である以上は(意識なんてのがあるかどうかは、ワカランけど)「原生疎外」というカタチでこの疎外の克服のために生存していこうとする道程がある。すでに何十冊のCOVID-19関連の新書が出ているが、たいてい書かれているのはウイルスとワクチンという情況理論で、本質論は未だ無い。
私は、当初、このmessengerを接種するつもりはなかったのだが、私たちに出来ることといえば、ある種のmarmotte的立場であって、この先、さほど生きる時間のナイ私たちが、どうなるか、自己体験するのは悪くナイとおもって、かんがえをかえた。
私は医療というものは、信頼の対象ではナイと規定している。医療は了解(はい、わかりました)の対象であって、これは「神は信仰の対象であって、存在を問う対象ではナイ」からきている私のかんがえだ。
と、ここまでが前置きで、いいたいのはほんのちょっとだ。
悪代官と権力者の構図は時代劇の中だけかとおもっていた甘さを、この東京五輪騒動、そう、もはや騒動(trouble)だ。誰かが得をする。損して死んでいくものすら在る。この、世界はすでにfictionではなくてrealなのだ。
「聖火」ではなく「業火」に焼かれて悶死すべきもののためにだけ、地獄はあってもいいとおもうようになってきた。「地獄」は、キリスト教でも仏教でも、fictionなのだが、これだけはrealであってもイイ。
さて、ほんとはもう少し、禁止されたアルコールなど簡単に手に入れられる方法について書きたかったが、それは次回。
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