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2021年4月15日 (木)

無学渡世・十七

東京オリ・パラ開催まで100日をきって、athleteたちはインタビューに応えて「金ですね、目指すものはそれしかナイです。愉しみたいとおもいます」と、聖火ランナーすらまともに走れない世情については「そんな日本でオリンピックを成功させる意義っ、これが重要なんです」と、世界の(世間のではナイのよ)笑い物にすら近くなっているのに平然としているのだ。そこで、これでもかと、メディアは泣き落とし戦術で重篤な病からの生還した女子水泳選手の涙の声を流しまくる。聖火ランナーの感動の涙を訴えまくる。それでは男どもに不快かもと、ゴルフのマスターズ優勝のニュースを日清戦争勝利のごとく囃し立てる。ところで世間は、そんなことどうでもイイんだとCOVID-19ワクチンの届くのを待っている。で、ワクチン接種したので「もう安心です」と、平均余命僅かの高齢者がマスクを外して語る。
みんな狂っている世の中というのはかくもアカルイ。
同じ高齢者のシンキロウさんは、「なんで謝罪会見なの」と自問自答して、ジェンダーがワカラナイでいる。そのジェンダーをもうヘイトのようにまくしたてる女性にしたって、ジェンダーとは何なのかワカッテいるのは多くはナイ。「えーっ、男が女の悪口いうたらアカンというのがジェンダーちゃうのん」
チガイマス。
長くなるので略して書くが、ジェンダーについての男女の錯綜、疑義、誤解は、ジェンダーの原生疎外と純粋疎外の混濁解釈からきていることにほぼマチガイはナイ。
「フェミニズムとどうチガウねん」
チガイマス。
/男がfeministであるのは、すべからく(「当然・アタリマエ」の意味で「全部・すべて」の古語ではありません)ことです/
それがでけない、でけていない、ワカッテいない男はジェンダーの純粋疎外をアタリマエだとおもっている輩で、ジェンダーの原生被害ならたいていの男は経験しているはずだ。ワカランのなら、太宰老師の『男女同権』でも読んでみればイイ。
ジェンダーについては、シンキロウさんには悪いが、世界的に「女のひとが会議に参加すると時間かかっちゃうんですよ」という一笑が世界的に反発をくらった根拠は深いのだ。
深いので、浅学の私としては、ああ、そうなのね、でイイことにしてしまっている。
ところで、オリンピックはもうヤメタほうがイイ。東京五輪のことをいっているのではナイ。
オリンピックと聞くと福沢諭吉センセの『学問のすすめ』がフッと出てくる。似たようなもんじゃないのかな。けっきょく、東京五輪開催は、感情論、根性論、日本人論と、古臭い倫理道徳にしか行き着かないのだ。とても、スポーツの持つ阿呆さ加減のオモシロサにもならない。
「東京五輪開催は、日本の、世界の〈人柱〉ですっ」
これがもっともワカリヤスイ了解の仕方かなぁ。

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