珍論愚談 23
ここでニイちゃんがオモシロイ、というかキジルシらしいことを述べた。
ニイちゃん「〈COVID-19撲滅主義〉と、いうんですが、なんのことやらとおもわれるのは承知ですが、これは一種のparodyなんです。かつてソビエト連邦のスターリンがとった社会主義は〈一国社会主義〉といわれています。主義といっても、一種の方法論なんですが、一国社会主義論とは、世界革命を経なくても一国で社会主義の建設が可能だとする考え方で1924年にヨシフ・スターリンが主張しました。これにトロツキーの〈世界同時革命論〉とがぶつかりあって、トロツキーは負けて失脚したというふうに歴史教科書なんかではそうなってますが、それは、たぶん誤謬ですね。スターリン、トロツキー論争なんて存在しませんでしたから。スターリンが述べたのは、ソビエトの革命を参考に近隣の国々が革命を起こす、これも教科書的なんですが、スターリンの考えというか理論、あるいは闘争は、ともかくソビエトで革命をやってみせる。そうしたら、それがヨーロッパ諸国に飛び火して、それにソビエトも軍事協力して、革命国家を増やしていくと簡単にいうとそうなりますが、実際は、ヨーロッパ(たとえばドイツ)では革命は失敗しましたし、他の国も蜂起するところは少なかった。で、スターリンは近隣国家に武力介入して、けっきょく、ソビエト連邦という連邦国家をつくるにはつくったんですが、これがスターリン独裁になっちゃった。スターリンというのは、あまり利口なひとではなかったということはたいてい知られています。レーニンの後継を誰にするかで、ともかくトロツキーなどのような煩いのはアカンから、適当なのを担ぎ上げて、トロイカ方式でやろうということに当時の革命会議でそうなったんですが、担ぎ上げたスターリンはある程度の学力、指導力はあったんだけど、それ以上に権力欲が強かったので、大粛清をやっちゃう。そこへきて、ナチスが勃興してきた。仕方ないので、スターリン権力下で、ソ連国民は闘ったワケです。と、まあ政治のハナシはこれくらいにしておいて、COVID-19は政治ではなく政策段階の阿呆なやり方で失策ばかりしているワケですが、ここで〈COVID-19撲滅主義〉をヤル。これは別名〈COVID-19一国主義〉といってもイイ。ソ連のスターリンの〈一国社会主義〉と同じようなことをするんです。まず、おのおのの自治体(日本だと都道府県)が、それぞれロックダウンする。しかし、一斉にヤルと流通が破綻しますから、少しずつヤル。たとえば、まず島根県周辺あたりが、自治体において感染者がゼロになるまで、東京とその近隣三県の往来をロックする。つづけて同じようなことを小数の複数県が自治体において感染者がゼロになるまで、東京とその近隣三県の往来をロックする。つまり、このロックダウンは東京近隣三県封じ込め作戦です。
かくして、COVID-19は東京近隣三県にしか存在しなくなる。ここで注意することは、変異株ですが、これもともかくゼロになるようにしなくちゃならない。自治体どうしで、暫し往来禁止ということも水際作戦のようにあるとおもいます。しかし、それ以外COVID-19撲滅の方法はたぶんありません。その間、東京はオリンピックでもなんでもヤってたらイイ。ただし、他府県へは選手も含めて往来出来ない。外国の選手のみなさんは、試合が済んだら成田から本国に還ってもらう。聖火ランナーの方々は役目を終えたら二週間自治体で隔離を覚悟してもらう。不要不急なんたらもこの際、厳禁。
しかしながら、東京近隣三県以外の他府県は、時短も在宅業務も感染、実行再生産が増えない限り緩和していく。東京鎖国さへしていたら、平常営業でもイイとおもいます。ともかく入れなきゃイイんですから。これでCOVID-19の感染0、実行再生産者数が1をかなり下回るまで、0.3あたりまで頑張る。
ご隠居「現状の日本じゃ、無理なハナシじゃのう。
クマゴロ「突飛で素っ頓狂で、奇天烈げすけど、なるほど、理屈じゃそうでもしないことには撲滅は無理でやすね。
ご隠居「キチガイだが仕方がナイ。って、これ、あれじゃな。『獄門島』じゃな。
ニイちゃん「ええ、まあ、キチガイの妄言ですから。〈東京鎖国〉という命名でもイイですね。歌にもできますから。
η~ああ あなたといれば あなたがいれば 生きてはいける この東京鎖国~
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