珍論愚談 13
ご隠居「それはそうと、クレオソート、ニイちゃんのブログ小説『秘剣のどたらこたら』はかなり以前から中断されておりますですナ」
クマゴロ「そうそう、わりにclimaxじゃねえのかな、の部分でプツン」
ご隠居「おや、クマゴロさんも読者でしたか」
クマゴロ「max百八十人の読者うちの貴重なひとりでござんす」
ニイちゃん「銭にもならないことで忙しいか、鬱病のさらなる劣化で、COVID-19以前から中断でしたね。なんだかぼやぼやしているうちに余命もみえてきたんで、それに、主人公のモデルが、今年の大河の剣戟監修なんざヤってるもんですから、そろそろ書かないと、とは、おもっているんですが。他にもミステリは書いてるんですよ。でも、出版不況とやらで、出版業界も、柳の下の泥鰌やら、レッテル貼って売れるものとか、ともかくポピュリズムの業務に精出して、いわゆる〈地域在住〉と、東京田舎もの(東京に住んでいる地方出身者)が口にする、うーん、なんで、わざわざ地域在住とかローカルとか、東京近郊在住以外の作家に「断り」をいれるんだろうなあ。/〇〇さんは、地域在住なんですね/ってわざわざ紹介したり、/いまは東京を離れ、〇〇の地域在住のローカルタレント(作家・歌手とかもそう称される)として、活動されているんですが/、かつてのミステリ作家なんか、日本のあちこちで執筆してましたよ。夢野久作さんにせよ、小栗虫太郎さんにせよ、彼の日本ミステリの三大奇書(私は二つでイイとおもいます。『虚無への供物』を奇書にいれるのはどうかとおもっているので:作者)は、九州と、信州で産まれたワケで、なんつうか、戦後まもなくでしたから、東京にいたって食えなかったんでしょうね。乱歩さんなんかは、逆に東京から失踪してますね、書けなくて、締め切り落とすし。しかし、これが、のちの書き手を育てるのに役立ったワケですよ。つまり、乱歩名義で若手に書かせた。原稿料は全部執筆者に渡した。これで、若手が食えて、だいたい、子供向けの『少年探偵シリーズ』と銘打った少年探偵団のシリーズなんて、乱歩さんが書いたのは十二本くらいですよ。いまはなんだかんだと30超えてるんじゃないかな。あれは、みな若手新人食えない作家のoriginalか、海外のものの翻案ですね。だいたい、東京が緊急事態宣言出したら、地方もどんどん追随でしょ。そりゃ、知事の権限が増すからやりやすいんでしょうけど、それで、また、東京以外のイベント、音楽、演劇活動が潰されていくか、ものすごおくやりにくくなっちゃう。/いまは我慢して、医療活動優先だ/てなこといいながら、平気な顔してゴッツウキャンペーンやったのは、何処の何方ですかね。ツケはけっきょく真面目な大衆に回っていく。/8時に店閉めろ/って、どんな海外ドラマ観ても、食事に誘う時間は/じゃあ、今夜8時/ですよ」
クマゴロ「ご隠居、ニイちゃん止まりませんよ。
ご隠居「きょうのところは、帰ってもらいなさい。
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