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2020年12月24日 (木)

珍論愚談 10

「こないだ、六十五歳以上健康診断てのをやってきたぜ。やってきたといっても、こいつがトンラインだか、オンラインだかなんだけど、ニイちゃん、おめえさんなんか、通院多いんだろ」
クマゴロさん、不満げなのか、不安げなのか、不信げなのか。
「通院多くても、整形外科と内科と精神科と皮膚科と、歯医者に目医者、脊髄神経外科、オンラインはナイですね。精神科は月一回の電話診療で間に合うくらい長い付き合いだし、歯医者に目医者は三月に一回の検診、内科は月に一回、皮膚科と行っても末端血管不良、つまりはシモヤケですし、整形外科で週に二回の神経のペインブロック注射と一回の左膝のヒアルロン酸注射。病んでいるというより、壊れていってる感じかな。肝臓の数値なんかもう20年以上変わらず高いですけど、そこからは悪くなってナイ。このあいだ、血管の簡易検査したら、そうそう200円のゲーム機みたいな測定機。あれで/五十~六〇歳/だったから、いいほうなんじゃナイかな「平均より良いです」ってprint出てきたし」
ニイちゃん、平然という。
「なんかよ、ニイちゃん、医者にランクつけてたよな」
「まあまあ普通の医者、ダメな医者、最低の医者ですか。いま、コロナCOVID-19最前線で汗水たらしてるのは、まあまあの普通の医者だとおもいますよ。つまりアタリマエの医者が頑張って必死になってんだから、もう拝んでイイ対象ですよ。けれど、その分のfrustrationやstressが看護師に向かう。看護師は、患者と医師と巷間のtriangle attackで辞めるひと多いけど、政府は莫迦だからまだその問題に手を付けようとしない。東京オリンピックの前にはいまの半分以下になってんじゃナイかな。そいで、やっと政府は日給五百円upとかトンチキなこというんですよ。ほんと阿呆です」 
「そうだよな。おいらの伜の嫁も准看護師だったけど、孫を産んでからヤってないねえ」
「でも、家計が医療現場より逼迫してくると、出てきますよ。こういうとき、オレの子供の頃は、けっこうご近所が子供を預かってくれたしたんですけどねえ。現金(げんなま)支給もイイですけど、仕事にあぶれた女性の介護師や保母さんたちをそっちに回すとか、いろいろと方法あるとおもうんだけど、こそこそ集まってステーキ食うのなんかどうでもイイんですよ。桜を観たかどうかもどうでもイイ。それは、あんひとたちの倫理の問題ですから。政治家、ようするにお上は、別のところでpointとらないとナア、」
クマゴロも、ため息ひとつしただけだった。

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