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2020年10月 8日 (木)

港町memory 141

「缶ビール片手に院外処方箋薬局の入り口付近でクスリ待ちしてるひとなんて、おばさんだけですよ」
「まあ、ええがな。もう秒読みやからなあ、処方薬は義理や。要するに、いまの内閣と一緒やな。ほんなもん、いっときの天下取りやさかいにな。デジタル庁を強化するたら、だいたい、そういうこというてることがもう時代遅れやちゅうのんが、ワカッテへんなあ。学術会議たらなんたら六人ほどアカンいうたらしいけど、学問の自由みたいなもんと関係あんのかいな。あんのやったら、そこんところを野党も攻めなアカンねんけど、野党は学問ナイのかアルのか、質疑も答弁も、なんの具体性もあらへん。そらな、与党がマトモに応えへんのはのっけの承知やろ。あのな、国民の、というか、わしなんか、そんなんが公務員やということ知らんかったワ。ほら、コムインやめさせられたら、食うていけへんからな。コムインで教授とか、ヨウワカランねんけど、そういう両刀というか、たしか、コムインて他に仕事持ったらアカンと聞いたんやけどな。まあ、なんでもかんでも銭ちゃうんか。菅総理は叩き上げやろ、ホイホイホイで塾で大学行って、シャボン玉ホリデーで教授になって、みたいなセンセの学問の自由みたいなもん、うちかて知らんワ。なんの研究してはんねん。いちいち「こういう学問してんねんけど、外されました」ていうたらええやんけ。ニイちゃん、あんたら芝居もんもよういわれたんとちゃうのか。/好きなことしてるんやからな、エエな。好きやからこそ出来るんやな/どやっ、いわれたやろ。あれはほめ言葉やナイくらい知ってるやろ。ひとが真面目に働いてんのに遊びくさっていわれてたんやで。ほやから、不要不急やねんで。この世の中、世間はな、/好きなことしてたら/アカンようになっとんねんで。さらにや、さらに/好きなことして/ほんで銭クレは、アカンねん。ほんなもん学問の自由たらと、なんの関係もナイねん。缶ビール片手のクスリ待ちとおんなじやねんで。あのな、いまの世界はいうてみたら「戦国時代」や。下克上ちゅうやっちゃ。なんど手柄とらな、何いうてもアカンわ。学問の自由を保証するのに銭クレみたいなもん、通るかいな。いまの総理大臣が、任命権があんねんやったら、任命したないんやったら、ヤメで、ええねん。いまの政治に都合の悪い学問みたいなもんしてもろたら困るに決まっとるやんけ。判事やったか、なんやったか、賭麻雀でやめさせられるんやで。麻雀と裁判とどこが関係あんねん。被疑者にリーチかけるんか。ニイちゃん、あんたもわしも、そう長いことこんな世間に付き合わんでもエエのだけが、不幸中の幸いやなあ。ニイちゃん、ほんで、うつ病て一日にニイちゃん、何回くらい自殺しとなんねん」
「おばさん、酔っぱらってようしゃべりましたね。うつ病でもどんな病気でも死んだら治りませんよ。生きていても治らんのですけど。治らないということで諦めるしかありませんね。私なんかは、そうね、自殺したくなるたびに、死んでも治らんぜ、と、そういいきかせますけど。まあ、せいぜい壊れきるまで使って、動かなくなったら、オワリでいいんじないでしょうか。演劇、不要不急、けっこうですね。世の中に不要不急のもの、そんなにナイですよ。ですから絶滅希種でいいんじゃナイですか。奇種でもイイですし」
おばさんが、少々自棄だったので、ニイちゃんもちょっとむくれた院外処方箋薬局の入り口付近だった。

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