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2020年10月14日 (水)

港町memory 143

ある意味では(というのも、免疫学者の予想ではそうなるのでは、という見識が多かった)予想通りの展開になってきた。
・米製薬大手イーライ・リリーが開発中の新型コロナウイルス抗体薬について、臨床試験(治験)を一時中断した。
・12日にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が新型コロナワクチンの最終段階の治験を一時中断したと発表した。
・9月上旬にも、英製薬大手アストラゼネカが新型コロナワクチンの治験を中断。
・米ネバダ大の研究チームが、米西部ネバダ州の25歳男性が新型コロナウイルスに再感染したと発表した。研究チームが1回目と2回目の陽性時のウイルスを比較したところ、異なる系統の遺伝子を持つウイルスに感染していた。
・再感染が生じたとされる国・地域は世界で5例目という。人口の大部分が感染して免疫を得る「集団免疫」戦略に疑問符がついた格好だ。つまり、WHOの「人口の六割感染で、集団免疫」は、ここで吹っ飛んだ。(この理論のマチガイは、流行の第一波でとっくに否定されている)。

院外処方箋薬局の入り口付近。
「つまり、ニイちゃん、いま、サイコーにノーテンキなのは、アメリカ大統領のトランプやな。なんや、自分、治ったさけ、自分が治ったクスリをみんなに分けたる(もちろん、一票いれたらやろけどナ)いうとるで」
なるほど、おばさんのいうとおりかも知れないな、とニイちゃんは沈む夕陽に照らされていた。昇る夕陽など無いのに。
「ほんでなあ、ニイちゃん、どうなんねん。もうオワリか」
「えっ、ああ、COVID-19ですか。まだ始まったばかりですから、要するに功を焦った結果じゃないですかね。下手な鉄砲も数撃てば当たる、はずが、ことごとく外れたけれど、ここは慎重にというところで留まったというのは医学としてはイイことだとおもいますよ」
「トランプはどないなんやろな。ほんまに治ったんかいな」
「あんなもんは、政治の領域ですから、医学とはなんの関係もナイとおもいます。せいぜい、トランプの血清治療とか、やったらいいんです。前回の大統領選挙のとき、敗れた候補者のヒラリー・クリントン女史は、オバマさんに、こういったらしいです。/私は敗れたが、中国に負けたワケではナイ。アメリカには「神」が在る。中国にあるのは「権力」と「経済」だけだ。神の無い国がアメリカに勝てるワケはナイでしょう/。とは、いうものの、アメリカの「神」が、まあ、トランプを観ていたら、どんなものかよくワカルわけですから、中国は半世紀先には米国と拮抗くらいにまでは勢力を持つでしょう。それから、そのうちトランプは「私は神だ」といいだすのに決まっています」
「ほなら、今度の選挙、トランプ勝つんか」
「勝つというより負けない手だては幾つも使うでしょう」
「なんや、それ」
「無効票で、裁判とかね。そいで、私は神だから、米国大統領は永遠に私だとか、もう、あのひと、キの字入ってますから」
「そんな悠長なことしててええんかいな」
「ひょっとすると、南北戦争以来の内戦になるかも知れませんね。アメリカの憲法はそれを認めていますから」
「そこで中華ラーメンの高笑いか」
「中華は、もう地球上の戦略は全て立て終わったので、次は月面狙いに移行してるでしょう」
「えっ、月、行くのギョーザ」
「資源、豊富ですから。まず、tenantを月面に打ち込んで、ここは中華のもんやっ、とかいうんじゃナイかな。要するに、いまの暴力団の縄張り争いと同じ方法。これを『ハーロック』の、とはいいたくない。あの漫画家の作品の中では唯一好きな作品ですから」
「まあ、わしらは、生きていてもアト3~5年が精一杯や。これからの若いヒトは苦労やなあ」
「ともかく民主主義は10年以内にオワリますね。敗戦です。これからは独裁が有利だと、菅総理も気づいているでしょうから、日本もキビシクなるでしょうね。ともかく権力の名にかけてですね、菅総理が在任中にヤルことは、憲法改定だとおもいます。日本は法治国家になりますね」
「法治国家ならええやんけ」
「法が権力を持つんですよ。法に治められるんですぜ。その傾向は昨今、あからさまになってきてますからね」
「あのな、わしな、ちょっと、院外処方箋薬局行ってくるワ」
 いうとおばさんは、院外処方箋薬局の入り口付近でラジオ体操を始めた。ニイちゃんはこうおもっていた。/首都直下、富士山噴火、南海トラフ地震、何か起こらないことには、どうにもならんな/

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