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2020年9月 3日 (木)

港町memory 135

けっきょくは銭か、で、ため息するときは何も彼もに敗北したようで脱力しああよくできた地獄だねえこの世はと、マルクスの『経済学批判』を読んだときの生々(うぶ・fresh)な気持ちをどういうワケかおもいだす。
ニイちゃんはコロナ(COVID-19)騒動でここんとこご無沙汰だった仕事(騒動がなくてもご無沙汰だったのだが)のこともおもう。
800字のエッセーの場合、最初の一行で読者を引っ張りこまねばならない。(あの感動的な太宰の『津軽通信』をみよ)。「こんなものを」と、参考のために三冊雑誌が送られてきて、つまり三編のエッセーがあったのだが、ニイちゃんは一冊の三行だけ読んで、頭から棄てた。
庭の何かの木に実がなったとかいうハナシだった(のかどうか、三行じゃその程度しかワカラナイ。そこで、実だとおもったら生首だったのなら、諸星さんの『栞と紙魚子』シリーズになるが、そんなワケがナイ)
と、フラグメントしている院外処方箋薬局の入り口付近。もいっちょフラグメントさせると、『曇天に笑う』という伝奇時代劇映画(らしい)のを観たのだが、若手の役者ばかりで、なにしろ東野くんがえらくジジイにみえるほどだからナ。この映画の役者たち、自分たちが何を演じているのかワカッテいないような気がするが、たぶん原作はcomicなんだろう。誰が監督なのかも見覚えナイが、『伝わる映像』(村崎哲也・幻冬舎)でも一度読んで勉強したほうがイイ。たぶん何を撮っているのかワカラナイのだ。
「あーっ、もうお笑い番組の宣伝かとおもたで」
おばさんは膝を打って笑っている。
「なんか、オモシロイものありましたか」
「いやいや、特にどうでもエエねんけどな。〔大村知事をリコールする〕烏合の筆頭にな、百田なんたらいうヨタウヨやったかネトウヨやったか、正統派右翼の笑いもんにされてるあれの名前が出てきくさったんや」
ニイちゃんも大笑いした。
「それは、大爆笑ですよ」
「アレと市長の誰やったかいな、だんだん顔が崩れてきてるアレの二人が漫才でもしてくれると、もう、名前並べるだけで笑いがとれるな」
「そうですね。顔のcomplexを評伝に書いてはイケナイと、斉藤美奈子さんが『世の中ラボ』に書いていらっしゃいましたが、そのとおりだとおもいますけど、あの二人が揃って板の上にツイたら、笑うでしょうねえ」
「百田もなんぼ貰うたんか知らんけど、小説はなあ、エネエチケーの朝ドラ程度のオモシロサはあんのにな。その小説の新刊をすぐに図書館に置くのは営業妨害やいうてみたり、あら、こら、すまなんだナ。ニイちゃんの小説、図書館にも無いんやろ」
「ありますよ。「聞く小説」のコーナーにもあるはずですから」
「ある、はず、て。ははーん、ニイちゃん、あんたも図書館ウンコ症候群やな。図書館、よう行かんのやろ。アカン、そのハナシするだけで、うんこしとなってきた。ちょっと院外処方箋薬局でトイレ借りよ。というて、坐ると、出えへんのやけどなあ」
院外処方箋薬局の入り口付近でおばさんとニイちゃん、きょうもまた、アジャパーなのであった。
最後にもひとつフラグメント。
最近、ブラックコーヒーが飲めるようになってきた。そんだけですけど。

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