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2020年9月 2日 (水)

港町memory 134

「菅、石破、岸田なあ。まあ、ツナギやな」
「きょうは政治ですか」
院外処方箋薬局の入り口付近でおばさんとニイちゃん。
「で、誰なんです」
と、ニイちゃん。
「ほやからツナギやと、いうとるやんけ」
「なんのツナギです」
「ハラ痛で保健室に逃げよったもんのツナギやから、臨時教員でええねん。菅でええねん。三年たったら、コロナ(COVID-19)もどうにか収拾がついとるやろ。オリンピックもジタバタと終わっとるやろしな。そっから後は難しいワナ。世界、「変」から「糞」になっとるさかいにな。二階はようわかっとるワ。さすが妖怪や。いまは石破が勝てんことは承知や。石破自身も承知や、しゃーけど、いいたいことが政治家として全国民にいえる機会は公的演説としては滅多にナイわな。太田くん相手に漫才ヤってるのとはワケがチガウからな。他の候補予定者も阿呆やナイな。そのあたりは読んでるワ。勝てるワケあらへん。陣笠の数が足りひん。いま、まともなことがいえて、でけるのは石破くらいやろ。しかし、員数が足らん。そやから、石破は此度は総理になる気なんかあらへん。仁義の上での闘いヤナ。菅は浮足立っとるだけや。報道関係屋の前に立って、なんどいうてるあいだに勘違いが膨らんだんやな。アホなやっちゃ。まっ、もちょっと生きてみるのも〈政治的〉生活としてはにオモロイな」
「あの、岸田さんのこと、出てきませんでしたけど」
「岸田ぁっ、あらあれや、コーフンしとるだけや。自分では、オレはエライ、そうおもとるんやで。おるやろ、そういうの、何処にでも」
「そうですね。で、私どもは、いまの世界、何をしてたらエエんでしょうね。国家の代表トップが選べない国民としては」
「ニイちゃん、そこがあんたのさらに阿呆なとこや。あんたがいつもエラそにいうてることを自分でもしてたらエエねん。勉強しぃ、べんきょう。高齢者でも執念のアルもんはオメコしよるけど、ニイちゃん、あんた六つも通院してて、院外処方箋薬局に毎度来てて、でけんのはオメコよりベンキョやろ」
「通院は七つです」
「いま、何のベンキョしてんねん」
「映像のrealと舞台のfictionとをどうしたら、うまいこと融合させてオモシロサにできるかですかね。8Kのドラマは逆にウソっぽいらしいそうですから」
「老師曰く/何処を探しても無いものは、探さぬほうがヨイ。探す以外にみつけるには探さぬことだ/」
「いやあ、おばさん、勉強されてますね」
「ナニいうてけつかる。最終学歴みたいなもんはナイ。あるのは最終学校歴だけやで」

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