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2020年8月20日 (木)

港町memory 131

「燃えるような恋、て、あるやろ。あら、なんやな、ほんまにしてみたら焼け死ぬナ」
「その燃えるは、火が燃えるのではなく西田幾多郎の哲学がいうには」
「せ うエエ。アカンわ。ニイちゃん、二人とも、このままでは熱中症で死ぬで」
院外処方箋薬局の入り口付近、日差し用のテント幕の下、何故、ニイちゃんとおばさんは冷房の効いた薬局の中に入らないのか。書いてる私も不思議でならないのだが、ト書きに院外処方箋薬局の入り口付近とあれば、けして店内が舞台になることはナイ。
「こういう暑いのにも、コロナ(COVID-19)は強いんやいうてたかな、テレビ」
「bacteriaでも、摂氏99度の沸騰水でないと死にません。ましてや、私の予想ではウイルスは、第一次地球外気の中を生きてきた嫌酸素生命体ですから、ちょっとやそっとでは」
「ああ、饅頭屋で饂飩が食べたいっ、と、何をいうてんのかワカランこというて、誤魔化してみても、暑さはカワランな。なんや/危険な暑さ/やいうてたな。地震のときは/命を守る行動/いうてたワ、エネエッチケー。どっちもどないしたらエエのんか、ようワカランねんけど。政府はほうかむりしとるしナ。こないだ銀行に孫が住所変更に行ってきたら、えらい、行員のみなさんが、まんで、国賓でも来たかみたいな親切丁寧厚礼な態度で、きしょく悪かったいうてたワ。いろいろと政府がバラまいとる銭を借りるために来てるのが多いさかいに、みな、食うのに必死で気がたっとるさかいに、行員も行儀ようしとんねんな。住所変更だけでやで」
「暑いんですが、今年の名古屋の夏はちょっと暑さの質がチガイマスね」
「おっ、ニイちゃん、科学者発言するんか。ほんで、なんや」
「湿度がね、それほど高くナイんです。インドなんか暑いときは50°でしょ。それでも木陰で生きていられるのは湿度が低かったからなんです。そのインドでも、最近はバタバタと熱中症でヒトか死んでる。何故かというと、産業化のせいで、二酸化炭素過多になって、湿度が上昇してるからだそうです。モンゴルなんか、ゲルに草原、羊にゲル(ゲルはモンゴル遊牧民の移動式住居です。中国語ではパオ(包)と呼ばれています)、満点の星空みたいなもん、もう殆ど無いそうですよ。PM2,5で、みんなマスクしてるそうです」
「ほんまかいな。しかし、湿度が低いのはええなあ。なんでや知らんけど、なんで、低いねんやろ」
「そんなことワカッテたら、ほんとに科学者になってますよ。ここんとこ、もどってますけど、気象学士のハナシでは、フェーン現象だということですけど、やっぱり氷河期の始まりはこんなもんなんでしょうねえ」
「いまは、氷河期の反対やな。外は吹雪や、のうて、熱波。涼しいとこで一杯呑んだらコロナ(COVID-19)やからな」
「相変わらず、報道は感染者数の発表と、ベッド数の逼迫だけですね」
「前にもいうたけど、自宅療養でもなんでも、どういう療養したらエエのか、誰にもワカランのとちゃうんか。なんや別の部屋でひとりで寝かせとけて、そら、死ぬで」
「新型てすからね」
「病気になって、謝るちゅうのも、コロナ(COVID-19)だけやで。なんで防ぐ方法も手洗いに、「ソーシャルです、タンス屋」て、家具屋やナイちゅうねん。それで、気ぃつけて病気になって、そらなるで、病院でコロナ患者の世話してる看護師が罹る確率、めちゃ高いやろ。そんだけ頑張って、そんで罹患して、病院はなんで謝んねん、名誉の戦死やないけ。ああ、もう世間のアホもここまできたな」
「コロナ(COVID-19)の死者より熱中症の死者のほうが多いんですからね。/高齢者は特に気をつけて、と、いわれて知る我が年齢/、ですかね」
「/誰でもいつかは高齢者、可愛いあの娘(こ)もイケメンも/や、どや、うちの勝ちやナ」
ハイ、まいりました。

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