港町memory 125
~なぜ自粛しないといけないのか~
偉大な人、気さくで、シャイで、日本中を笑わせてきた方。
その命を奪ったのは、わたしかもしれない。
感染とはそういうものです。
どうかどうか、他人事ではなく、
大切な命を自分が守るんだ、
“自粛させられている”ではなく、
“すすんで自粛”する。
(自粛には大きな意味があります。
一助になればと作りました)
有働由美子
「立派な命ですか。立派でもなんでもナイ、ふつうの生活していたひとも死んでますけど」
「またまたまたぁぁ、ニイちゃん、ほんまにエエカッコシーやな。ニイちゃん、有働由美子キライなんか。しかし、あのお笑い芸人殺したのが有働由美子やとは知らんかったワ。知ってたかニイちゃん」
「有働さん、エラクなる前はファンでしたけど、その後キライになったワケでもありませんけど。真犯人ではナイとおもいますけど」
五月雨のはざまの空のなつかしさ、院外処方箋薬局の表かな。
「わてなんかな、この、なんや、詩ィか、宣伝コピーか、プロパガンダか、シュピレヒコールか、リスペクトか、演説の文句か、ワカランけど、読んだとき、あっ、これはあれやっ、センソのとき子供やったとき、ガッコのせんせにこういうの、よう聞かされたなあて、おもいだしたわ。そやさかい「自粛」を「センソ」に置き換えてみてみいな、読めるやろ。/御国のために戦ってきたヒト、ヘイタイさんの命を奪ったのは私かも知れない。大切な命を自分が守るんだ。/ああ、カッコええやんか。テンノヘーカ万歳やで。
「いや、私はこの芸人さんの芸は、その覚悟が見事だとおもってましたよ。あえて新しきを求めず、スラップスティックを貫くというのは、簡単そうでそう出来るこっちゃナイ。しかし、その芸風とコロナ(COVID-19)とはナンニも関係ナイですよ/感染とはそういうものです/て、どういうものなんですかね。いつから有働さん医学に詳しくなったんですかね。感染は人を選ばずといいたいんですかね。私は選ぶとおもいますよ。自然免疫のあるひとと、夜の街で遊んでいるひとなら、どっちが危険かすぐワカルはずです」
「感染と温泉とはチガウわな。そやけどやな、ホテルへ収容、つまり軽症者の療養ちゅうのんはホテルへの監禁やで、ホテルはあら、収容所やで。医者も看護師もおらへん。朝も晩も並んで飯食わされて、脱走してるのいるんちゃうか。大脱走やマックウィーンや」
「国権も東京都知事といよいよセンソ始めましたね。旅行クーポン、東京発着アカンのでしょ。つまり、日本の人口の一割の人間から「権利」を剥奪してる。これ違憲とチガウんですかね。まるで、東京都民全員がゾンビ扱いですよ。それでいて、「オリンピックがんばろー」ですからね。こういう軽~いロックダウンやるのなら、いっそ、ほんとにロックダウンしたらエエんですよ、夏が終わるあたりまで。東京締め出し」
「ロックダウンでもノックアウトでもエエけんど、いまだにわてにはワカランわ。P検査をチョビチョヒやって、チョビチョビ陽性と陰性に分けて、ほんで医療崩壊になるさかいに、ちびちびホテル監禁したり、自宅にもどして、家庭内感染させたり、こういうことをチョビチョビやって、陽性が増えたら「夜の街、イケマセンっ」いうたり、感染症やさかいに、チョビチョビでは一旦、陰性にもどったひとが、また陽性になってたり、こんなん繰り返して順繰りヤっててもいつまでたっても終わらへんで。いったい、為政者のみなさんがたは、コロナをどないしたいねん。そんなことくらい、誰か気ぃ付いてもエエおもうねんけど、ニシムラ大臣さんは、もうあちこちに応えなアカンさかいに、ヘトヘトやで。いまにあのヒト、狂うで。狂うて、コロナ音頭で踊りだしたりすんで」
一気にいろいろと、おばさんはいうと、院外処方箋薬局のお姉さんに、「妊娠検査薬おいてないのっ、うちの孫娘、ちょっと様子がオカシイねん」と、大声で飛び込んでいった
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