港町memory 116
「抗体、アカンかったな」
まさかあれほどの低い数値とはおもわなかった。
「もう、シンコロのハナシはやめてもええで」
私が憮然としていたので、おばさん、気をつかってくれた。
何か未知のからくりのようなものがあるはずなんだ。或いはデータのフラグメントが予想以上に錯綜しているんだ。そうかんがえるしかナイ。ぼんやりと漠然としたエビデンスもナニも無い感覚予想では、COVID-19のこの先は、悪性のinfluenzaとして、終息するということはなく地上に残るだろう。ただし、抗体検査からワカルことは、COVID-19の毒性は、この先、変移してふつうのVirusとは逆に強くなることがナイ限り、知らぬ間に感染、罹患し、知らぬ間に治癒して、流行性感冒の一種となって、ほんの少しずつ抗体が増えていくか、という道を辿るかだ。おそらく抗体自体の有効時間が短か過ぎればくて、ワクチンの製造は中止になるだろう。人類は人類が死滅するまでCOVID-19とご一緒といことになる。
「アメリカもえらいこっちゃね。朝鮮半島もタイヘンやけど」
おばさん、話題を変えようと一所懸命だ。
「もうトランプも、オワリやね。大統領選挙やろ」
「おばさん、次期大統領もトランプですよ」
「えっ、なんでやっ」
「黒人がいくら騒いでも、選挙権を持っているひとはそんなにいません。持っているひともいますが、トランプはより多くの銭を持ってる。銭で買えないものはありません」
「清き一票を銭で買うんか」
「買うでしょうね。それにバイデンはもう歳だ。これからのアメリカは、『不完全性定理』を発見した数学者のゲーデルが、米国憲法を査読して予言したとおり、ソフト・ファシズムの国になるでしょう。中華独裁主義に対しての一国独裁資本主義です。香港は中華の軍足で踏みにじられ、台湾は中華の軍靴で踏みつぶされます」
「ほな、韓国は」
「統一されます。国名は、統一朝鮮民主主義人民共和国で、主導権はいまの北朝鮮です」
「えーっ、ほな、日本、どないすんねん。なんとかせえへんのか」
「日本は北朝鮮より、中華で手一杯になるでしょう。ほぼ4~5日で尖閣諸島は中華に占領されます。そのアトは、動けば中華と統一朝鮮民主主義人民共和国を相手に一戦交えねばなりません。防衛戦ですから、9条には違反しません。民意による防衛省自衛隊の出動になりますから、「国権」は関係ナイ。一戦交えれば、いっときは海上自衛隊の戦力でも尖閣は奪取できるでしょうけど、そのアトは中華か統一朝鮮民主主義人民共和国からのミサイル攻撃で本土はやられますね。手っとり早く「核」数発でオワリにするかも知れません」
「あのなニイちゃん、あんまり恐いこといわんといて。そんなん、安保があるやないか」
「アメリカは動かないでしょう。これはdouble bind(ダブルバインド)なんですが、少なくとも大統領選でトランプが敗退すれば、民主党は中華、北朝鮮には容赦なく圧力をかけてきます。じゆうの国、みんしゅしゅぎの国ですから。そうすると、中華も北も「よっしゃ、ほな、やったろか」で緊張は超弩級になります。トランプが勝てば、トランプは力でもって、/米国の利益/は守ります。日本がどうなるかは、考慮しません。安保なんか戯言です。軍事力では、圧倒的に米国が勝(まさ)っていて、中華と、たとえばロシアが同盟したところで、軍事力の差は歴然としています。しかし、これまで、中華海軍と海上自衛隊とでは、海上自衛隊のほうが人的戦闘力は上だったんですが、現況、単純な装備においては逆転しています。ですから五分五分というところが、精一杯。しかし、日本は中華や北に撃つTHAADミサイルもナイ。イージス二隻も、すぐに撃沈されるでしょう。沖縄の米軍基地は攻撃しない、という中華と米国のお約束があるので、安全なのは沖縄だけかなあ」
「あのなあ、ニイちゃん、ちょっとくらいは安心出来るこというてんか
「そうですねえ、出来る有効な攻撃があるとすれば、台湾がいち早くトマホークで、中国の四川ダムを破壊することくらいかなあ」
「そうしたら、どうなんねん」
「北京は水没します」
「あれま」
「核攻撃で、ひとが死ぬよりマシでしょう」
とはいえ、台湾にトマホークは装備されてはいない。中華が南シナ海に展開しているのは、ともかく台湾を早いとこ無力化したいがためで、他に理由はない。海底資源調達はcamouflageだろう。
いずれにせよ、東京オリンピックは中止というより、アリマセン。
与党が国会延長を拒んでいるのは、COVID-19はもう自治体任せで、中華、北からの驚異に対応するお話し合いがしたいからです。なんしろ、陸上イージスがここへきて廃止になったんだから、えらい誤算です。
願わくば、第一次大戦のときのスペイン風邪のように、COVID-19の復活猛威が中華、北を襲うことによる、戦闘不随状態でんな。
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