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2020年4月28日 (火)

港町memory 102

昨日は朝に二件、病院と医院、午後に一軒医院。それから、夕方の新幹線で実家へ。きょう、午前中に二つの銀行を廻って、相続の手続き。銀行の期限はナイのだが、印鑑証明の期限が迫っているのと、大津市の市役所が閉鎖(コロナのせい)になって、すべての業務を支所でということになったので、印鑑証明を延ばすと満員御礼の中に立つことになるやも知れんから不急不要ではなく、急用で。
新幹線のホームはまるで最終電車を待つ時間帯のようにスピーカーからの声だけが繰り返し聞こえていた。「ああ、これって生活崩壊だなあ」とおもった。

以下に記すことはコロナ禍が収束したら、かんがえましょう。
いまはどこもタイヘンだからね。なんかイチャモンいうと、Hysterieみたいにおもわれるからね。
〇「医療崩壊」という声、コトバがともかく/いの一番/に聞こえてきたような気がします。まさにその通りのことになるのをくい止めているのだろうとおもわれます。毎日感染者数が発表されます。私、そんなものは何のアテにもならないとおもっています。検査数に対する陽性率としての発表じゃナイと、そんな統計はすぐにも操作できます。検査数を増やすべきだという声があります。しかしそれは必要なひとに対しての検査でなければなりません。適当に無差別検査なんてやっても、しょうがありません。検査の必要なひとが検査を受けることができずに亡くなっています。「熱があっても4日は自宅で我慢」みたいなことをいってた「有志の会」とかが、自己批判もなく、単に撤回更新記事を出しています。みなさん専門家なんですよ。科学者なんです。潔くしようじゃありませんか。
感染度が均一ならば、これはテレビの視聴率と同じ原理で、現在、東京の感染者が何人なのかくらい確率論ではじき出せます。数学者はこのことを何故黙っているのでしょう。
たぶん、困るのは医療現場だからです。いっぱいいっぱいなんだから、崩壊するぞ、と。ともかく私たちには、180㎝の距離を維持、マスク(が売ってナイのに)は飛沫だけなら防ぐからエチケットだ。三密はダメだ。換気しろ。高温多湿にCOVID-19は強い。普通のインフルエンザと同じようにかんがえて、湿度を上げたほうが良い。どっちなんだよ。と、まるで医療崩壊が私たちのせいで起こるかのように、/思い込まされて/きました。
けれども、駅のホームで、生活崩壊を観たとき、私たちは、スーパーでもちゃんと距離を守って買い物をしていた。手洗いも消毒も普段の数倍やってきた。換気もしている。三密なんてとんでもない。Communicationを奪われ、仕事を奪われ、人生の貴重な(おそらく)数年を奪われることになる。しかし、私たちは羊のように、お互いが「欲しがりません勝つまでは」を粛々と、まったく生活崩壊しているのに行動してきた。
けれどね、医療崩壊を招いたのは、そもそも現代の「医療システム」が未構築、不十分、怠慢であったところからきてんじゃナイんですかね。かくなる状況になってから慌てているのは、医療現場自体じゃねえの。それを生じさせたのは医療自体なんじゃないの。こないだラジオのアナが「医療に携わっている人々を差別せず、感謝をしましょう」と、訴えていた。「差別」している者は、いますよ、たしかに。それは東北震災のときだってそうだったもんね。古くは被爆者という最大の被害者を差別したもんね。
けれど「感謝しましょう」をラジオが声高に訴えるのを聞いていると、いつかあった戦時のあの「兵隊さんよありがとう」をおもいだすヨ。
医療従事者は、まず自己批判すべきだと、かんがえます。あなたがたの準備不足が招いた結果がこれじゃナイのか。まず、そこを反省して、それから「しかし私たちは頑張ってます。みなさんも協力を」とくるのが、スジってもんじゃないのかねえ。
二人に一人が感染しないと、抗体(集団免疫)が満たないので、コロナ禍は収束しない。こんなことはもうワカッている。のに、毎日感染者数の発表ばかり。さらに抗体の寿命が、此度のCOVID-19ではどれだけかが、ワカッていない。それをいまからやろうとしているんだから、その方針は正しい。けれども、私たちはまた明日、1mの距離をとって、買い物に並ぶだろう。だって大衆だもんね。専門家じゃねえもん。
ある日、薬局でおばさんが食器用の消毒剤を手にして私に訊ねた。「これっていつまで続くの」、私は「2年はダメでしょうね」と応えた。おばさんは「私、生きていないワ」と、消毒液を棚にもどした。あの〔絶望〕こそが、いまの私たちだ。

プラットホームに吹く風が狂風だったようです。そんなことをおもってしまいました。

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