港町memory 96
きのう書こうとおもいつつ、きょうになったこと幾つか。
『山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信』から、
・/アビガン投与群では71.43%が、アルビドール投与群では55.86%が回復し、アビガンの方が統計的に見て有意に高い治療効果を示した。一方、アビガン投与群では、肝機能検査異常、尿酸値上昇、消化管症状、精神症状の発生率が、アルビドール投与群より高かった/クスリは毒だからなあ。ところで、私たちの記憶にもある、懐かしくもあるBCG、これがえらくSNSでも取り沙汰されるようになった。それに関しては、
・/実際に新型コロナウイルスに有効かどうかは、今回の臨床試験の結果を待つ必要がある/として、
・/BCGと新型コロナウイルスについては東北大学大隅典子先生がブログで解説されています。
https://nosumi.exblog.jp/28020527/
となっている。じっさいにそのブログからさらに歩をすすめることが出来るのだが、結語としては、BCGはあくまで、重篤になるのを防ぐ効果は期待出来るが、けして感染しないという手合いのものではナイ、と注意喚起が成されていることだ。まるで、日本人得したとか、これで安心とか(BCGによる免疫効力は十数年だったと記憶するけど)、飛躍して欣喜雀躍になってはいけませんぜ。
『山中』さんのところから、もう一つ。
・/ドイツの救済パッケージでとくに注目を集めているのが、フリーランサーや芸術家、個人業者への支援だ。モニカ・グリュッタース文化相は「アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在」と断言。大幅なサポートを約束した/
日本のアーティストたちは、常日頃から貧乏なんだから、こういう記事を読んでも「いいねえ」と羨望するだけだろう。たしかに、私もそうはおもうが、文化庁の助成金申請と報告など、面倒な上に実情に則していないので早くからヤメテいる。日本は文化後進国なのです。だから私のような程度でも仕事出来る。
ラジオニュース報道で、「医療従事者が風評被害」の報告があった。医療従事者がタクシーに乗車拒否されたから、児童保育を拒絶された。まるで『七人の侍』ですな。侍たちは、村民の依頼を呑んで、命懸けでその村を助けにやって来るのだが、まず、その村民に拒絶されるのだ。医療従事者の感染者数は、遠に5万人を超えている。ヘマしたからではナイ。感染する確率が最も高いのはアタリマエのことだ。従って、終業時には念入りな殺菌を行う。無知な忌み嫌いの前に、タクシーの運転手も、一人乗せたら一回の消毒、逆にそういうことをヤッたらどうなんでえ。児童預かりを拒むとなると、「ああ、そうなんだなあ、庶民大衆というのは、電車で老人や妊婦に席もゆずるが、いざ戦争になると、躊躇なく敵を殺す。兵役関係者、職業軍人などはある種のためらいがあるそうだ。が、まず驚くのは、徴兵された一般兵の何の躊躇いもナイ敵(同じニンゲンなんだけど、そんなことはどうでもよくなる)への殺戮姿勢だと聞いたことはあるが、同じようなことでんな。
たしかにマスク二枚の行政も阿呆だが、当方側にも阿呆は腐るほど在るのだ。我が身を振り返って襟を正す。
« 港町memory 95 | トップページ | 港町memory 97 »
「暮らし」カテゴリの記事
- nostalgic narrative 34(2024.09.21)
- nostalgic narrative 32(2024.09.17)
- nostalgic narrative 30 (2024.08.25)
- nostalgic narrative 23(2024.05.19)
- nostalgic narrative 22(2024.05.16)