港町memory 49
頸椎狭窄の鎮痛剤に用いているロキソニンがちょっと長期になりすぎたようで、下痢が始まったから、やむなくトラムセットに変えたんですが、私はセロトニン症候群を8年前にやってまして、1年半かけてトレドミン(二十数年のお付き合い)を断薬、その後デパス(これは三十数年のお付き合い)も一年半かけて断薬しましたが、そんでもって、トラムセットは要するにトレドミンと作用は同じで、もろにセロトニンとノルアドレナリンとアセトアミノフェンのセットでござんすから、用心しながら、規定量の半分から服用したんですけど、やっぱり相性がよくなくてヤメルことにしたんですが、これが、わずか二ヶ月弱で、離脱症状(禁断症状ですな)が出る。ガイドラインを読むと「蓄積しない」とあったんで、ちょっと油断したかなあ。
この離脱(禁断)症状については、ネットでそういう目にあった方のサイトを検索すると、出るわ出るわ、阿鼻叫喚の地獄の呻き声ばかり。
そりゃあ、あのね、覚醒剤はそういうのがナイので、みなさんおやりになるんでしょうけど、セロトニンとノルアドレナリンの合わせ技はトラマドールと申しましてこれはオピオイドという弱麻薬ですから、麻薬なんです。私のように少量服用のものでもヤメル(断薬する)のには二ヶ月ほどかかります。それをいっぺんにとなると、阿鼻叫喚の、に、なります。 /地獄とはこれがそうかとみなが云い弾薬より怖い断薬/
で、断薬プログラムを創り、アセトアミノフェンを増やすもんですから(カロナール・・・これはアセトアミノフェン単剤)に変更したので、それが一日4000㎎を超えないように、(アセトアミノフェンは、昔は総量規準が低かったんですが、いまではガン患者の方には6000㎎まで容量が認められております。カロナールも500㎎が出てます。まあ、肝臓を悪くはしますけど)帳尻をあわせながら、七週間の断薬の旅でござんす。ゆっくりにみえますが、これでもいわゆる〈急ぎ旅・・・凶状持ちの逃避行〉ですから、慎重にかつ速やかにでごさんす。
こういったクスリ(鎮痛剤にせよ、向精神薬にせよ)の評判は、患者さんのあいだでは巷間よろしくありません。それは、患者さん、罹患者、発症者、病人、Kranke、の責任ではなく100%、医師と薬剤師の無知と怠慢と未熟と、方法論(ヘーゲル哲学で説明可能です)と、商売根性からくる責任です。まんず、九分九厘の医師、薬剤師は、クスリを出すときに離脱作用についてのことと、その対処を教示しません。クスリに罪はナイんです。(ときどき、酷いクスリを売りつけるプロバイダーもおりますし、儲けのために危険なクスリの副作用を隠すプロバイダーも在りますが)。
ともかく、一日も早くこの世間から〈患者の闘病〉というコトバを失くさなくてはナリマセン。病気と闘うのは、医師と薬剤師です。(看護師はまた別で、これは改めて、医師の仕事、看護師の仕事を医師法、看護法からみていきたいとはおもうちょります)。
患者、病人、が安心して病気出来る世の中にすること、それを私は〈革命〉の姿の一つと信じております。
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