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2019年10月28日 (月)

明日ベルが鳴る 其の二

かの如く拘りを持って物事に臨むこと自体アスペルガー症候群ではないのか、という声が聞こえるのは仕方のナイことですが、それは、一時、エポケー(現象学的還元)しておきましょう。
まず、以前にもこのようなチェックだかテストだかをやったことはあるのですが、そのときの感想もまた然りで、チェックなりテストなりの問題(問いかけ)作成者はワザとなのか、それがあたかもチェックの本意なのか、一連の問いかけにおいて、おしなべて〈situation〉を無視しています。これがなんでなのか、私にはようワカランのですが、とりあえず、そういうことも含めて、チェックとやらをみていきましょう。

まず【A】から。
・何かをするときは一人でやるほうがいい
これはすでに問いかけになっていません。たとえば「何かをする」という主語述語が大雑把というか、曖昧過ぎます。こういうものを記号式で記すと「何か」はx、「~をする」を操作として、functionのf、「一人でやるほうがいい」を出力yとすると、簡単な方程式になります。y=f(x)です。そこで、この何かxに何を当てはめるかの制限、規定がナイために、たとえば、sexとしてみましょう。すると「sexをするときは一人でやるほうがいい」ということになります。これは、つまりはmasturbation、Onanie、にしかなりません。そういうことが好きなひともいますし、それはそのひとの性的嗜好、趣味です。まあ、こういう半畳、横車はナシにして、では「読書」はどうでしょう。これも書くだけ無駄ですね。つまり、ここでは、この命題に欠落、欠損しているのは「複数で」です。従ってもう少し丁寧に命題を書き直しますと「複数で何かをするよりも一人でやるほうがいい」になります。これもあまり正確とはいえないのですが、まあ、おおめにみて、合奏をするより独奏が好きとか、演劇は一人芝居をスルのが好きとか、旅は一人旅が好き、というふうにsituationを具体的にしてみましょう。それでもかなり答えに窮します。私はギターを片手に独りで歌うのも好きですが、合奏もイヤではありません。どちらかというと前者のほうが多いというだけです。一人旅は気楽でよろしいですが、好きなひととの旅はときめいて愉しいでしょう。するとこの方程式の解は、やはりxに何を入力するか次第になりますから、回答不能としておきます。つまり0(ゼロ)です。(△でもかまいません)

・同じやり方を何度も繰り返し用いることが好き
たとえば「知恵の輪」を外す場合、そんなことをするヒトはいません。ああでなければ、こうかな、これかなと、試してみるはずです。もうすこし出題者(問いかけるひと)に寄り添って、何か料理でもするとき、というsituationにしてみましょう。一度上手くいけば、たいてい冒険せずに同じやり方で次もやりますが、これは「好き」ということではナイですね。私は舞台の演出もやりますが、自分の方法論を編み出すまでは、いろいろとヤってみました。けれども、ある方法をみつけてからは、繰り返し同じです。しかし、これも「好き」ということではなさそうですナ。ここはこの「好き」というのを拡張解釈して「意固地になって」つづけるとすると、ちょっとワカリヤスクなります。ともあれ、この場合は「やり方」の成功不成功如何に関わってくるので、命題を「その方法が成功した場合、同じやり方を何度も繰り返し用いることが好きである」と、書き直します。
そうすると、というか、そうした場合、私は×(バツ)です。チガウことにchallengeしないと面白くナイからです。ベルトコンベアーでの繰り返し仕事を毎日つづけることが「好き」なひとなんているのでしょうか。

・自分では丁寧に話したつもりでも、話し方が失礼だと周囲の人に言われることがある
これは、あるかも知れません。以前、インタビューを受けて「ハイデガーが二十世紀最大の哲学者といわれているのは、アリストテレス哲学を引っ繰り返したからです」と、応えたのに関して、後々、そのインタビューに使った馴染みの喫茶店のマスターから、「想さんが帰ってから、あの(インタビュアーのこと)二人はイヤな顔して「ハイデガーが出てきたときにはどうなることかとおもったわよ」なんていっていましたよ。と報告されたので失礼だったのかも知れません。けれども、高校生の有志を相手に演劇論をレクチャーしたとき、演劇というのはy=f(x)とい方程式で現せるんだよ、と解説したら、さすが若いひと、いま数学で悩んでいるひと、たいへん大喜びされました。よって、これは、あるひとには横柄(失礼)になるかもしれないが、逆に歓迎されることもあり、要するに判断は「話し」の内容と相手の理解力による。ということで、回答不能、0(ゼロ)あるいは△です。

つづきは次回。

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