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2019年10月

2019年10月31日 (木)

港町memory 52

何処の誰がいい始めたのか、ワカラナイ用語というのが、業界ごとに多々あります。かつ、その内容(内実)も不明というのもあります。
私は演劇のほうで糊を口にしておりますから、そこから一つ。
「役づくり」
これは、業界生活45年を経て、いまなお「謎」の、いってみれば「呪文」です。
アスペルガーですから、すんませんが、「役づくり」について拘らせて頂きます。
この「役づくり」というコトバ、まるで、「ちょっとトイレに」くらいに軽度に飛び交っています。「ちょっとトイレに」は具体的でよろしい。トイレですることといったら排便、排尿、強姦(和姦もアル)ですから、ヤルことはたいていワカル。ハナシをわかりやすくするために、dialogueふうに記してみましょう。
登場人物は私とどなたかの役者さんです。屋久緒さんということにしておきます。
「浮かぬ顔ですね、屋久緒さん」
「いやあ、今度の役は役づくりが難しくてねえ」
「役づくりというのをヤってらっしゃるんですか」
「みなさん、そうでしょ」
「そうですかね。私は演出もやりますが、役者で舞台に立つこともあります。そういうワケのワカランことはヤッたことがありませんよ」
「ワケがワカランとは、役者、いや演出家としてもあるまじきお言葉ですな」
「あるまじきか、armadilloかは知りませんが、そもそもその〈役づくり〉とやらは、どうやって何をスルんです。何かそれなりの方法論とかがあるんですか」
「というか、北村さんは、役者で舞台に立つときにはどんなことをなさるんですか、たとえば、その役に対して」
「とくに変わったことはしませんね。せりふは台本に書いてありますから、そのせりふをマチガイなく読む練習はしますが」
「それだけですか」
「うーん、それだけ、です、ね」
「この〈役〉はこれこれこういう性格だとか、ここはこんな心理で演ずるとかは」
「そういうのは、しませんね。強いてヤルとすれば、相手役にどんなふうに合わせていけばいいか、考えるくらいかな」
「相手役の演技が奇怪しい場合も合わせるんですか」
「それは、相談して、合意の上で、演出家に決めてもらいますが」
「演出家は、この役は、こんなふうだとか注文出すでしょ。それに対してはどうするんです」
「注文どおりにやる練習、稽古をしますが、たとえば、自分のideaといいますか、こんなふうにも、せりふをいえますがとは、一応お伺いしてみますがネ」
「それで、演出家と対立するときもあるでしょ」
「ナイです。演出の指示、missionどおりに、演じるのが役者だとおもっているので」
「それで、観客からあれは、miss castだとかいわれたりしたらどうるんです」
「それは演出家の責任ですから私に責任はありません。屋久緒さんの場合役づくりとかをして、演出に、それはチガウといわれたら、またやりなおすんですか」
「まあ、やりなおしますが、自分の役づくりに自信のある場合は、論争になることもありますね。だって、無能な演出家って多いもの」
「それはね、私の場合は、その、無能な演出家が演出をする舞台には出演しないようにしているだけです」
「役づくりをしない、か。それでよく役者がやれますねえ」
「せりふさへ、マチガイなく語れればOKです。ですから、三種類くらいは用意してはおきますが、これだとおもうのは一つだけですね。その一つを探すのが難しいんですけど。私の場合は、役づくりじゃなくて、せりふ探しかなあ」
以上、でござんして、演出から、~こんなふうに~といわれたら、そんなふうに〈役〉の雰囲気くらい幾つでも変えることは即座に出来ます。ただ、せりふのいい方はそうはいかない。私の場合はせりふが「呪文」ですね。

2019年10月30日 (水)

明日ベルが鳴る 其の四

【A】群チェックにおいてのアスペルガー症候群傾向は、〇がたった一つですから、確率としてもそういう資質はナイようにおもわれます。ところで、このチェック自体が、私が各々指摘していったように不完全(かなりアヤシイ)ものであるとするならば、この結果の有効性には殆ど信頼はナイということになります
もう一度、アスペルガー症候群の〔定義〕にもどってかんがえてみましょう。
・あいまいな言葉や指示が苦手〇
・指示されたこと以外ができない(想像することが苦手)
・相手の表情を読み取る、身振り手振りを理解することが苦手▲
・会話が一方的▲
・自己中心的な行動をしてしまう▲
・空気が読めず、場にそぐわない発言や行動をしてしまう▲
・他人に対する興味が薄い〇
・記憶力や集中力が非常に高い〇
・ルールを忠実に守る
・融通を効かせることが苦手▲
・要領があまりよくない〇
ここでは私に該てはまるもの〇は四つ、他人からそうみえるか▲は五つです。これはけっこう多い。理由は、何度も述べたように、チェックの設問作成の命題表現に問題があるのですが、この[定義]自体にも問題かナイとはいえません。むしろ、チェック設問と同じくらいparadoxがある。
エビデンスとしてアスペルガー症候群、あるいはアスペルガー症候群傾向を認識判断の視野におく場合、どちらにせよ、situationとcommunicationの本質に対する研鑚、検討、精査が浅薄に過ぎるというのが、私の感想です。
簡単にいってしまえば「場所と場合を考えて」「誰に対して」とられる作用(action)を問題 にしているか、が、設問(定義)の中で単純化され過ぎている、ということですカネ。
気候変動に抗議して一躍「時のひと」にまでなっている少女グレタ・トゥーンベリはアスペルガー症候群 、強迫性障害(OCD)および選択的無言症と診断されていますが(そいで、いろんな識者や政治家から、口撃、皮肉、批判されている)、どうも医療業界は精神科を筆頭として、疾病(名)をつくるのが得意のようです。(そっちのほうがキチガイ沙汰だぜ)。しかも、それがエビデンス(科学的根拠)を伴っているのかというと、おやおや、そうではなく、けっこう製薬会社が名付け親(つまり、そういうふうな、ありそうな疾病に効果アリというもの)が多いのです。私が服用中で、なんとか減薬してクスリを変えようとしているトラムセットもオピオイドですから弱い作用とされながらも「麻薬」です。
かつガイドラインには残蓄されないとあるに関わらず、離脱症状は、やはり麻薬なんですナ。2~3錠を一カ月半連用していましたから、当初は二ヶ月で断薬という目標でしたが、なかなか手強く三ヶ月くらいはかかりそうです。しかし、断薬は三度目なので(一回失敗しちょります)トレドミン、デパスのときは、各々一年半かけています。なんしろ、30年服用していましたからね。
閑話休題。
しかしながら、私は、アスペルガー症候群をグレタ・トゥーンベリのようにうまく「活用」出来るという少々狡猾な方法論を会得しました。
いいたいことを遠慮なくいった場合、相手が困惑しても「アスペルガー症候群なんですんません」と一言入れればヨロシイ。たいへん便利です。
「明日、ベルが鳴ります」と、突然いいだす。
「えっ、それは、どういうこと」
「明日、ベルが鳴るということです」
「なんのことだかワカラナイわ」
「すんません、こちとらアスペルガー症候群なんですんません」
と、まあ、こんなふうに、ネ。

2019年10月29日 (火)

明日ベルが鳴る 其の三

・他のことが全く気にならなくなるくらい、何かに没頭してしまうことがある
これは、よくあることです。加速度がついてるんですね。ですから、時間の伸び縮みがあります。原稿を書いているときなど、私は30分ほど仕事をしたとおもっていたのに、一緒の場所で家事などしていたものに「三時間たってるよ」といわれたことがあります。ですから〇(まる)です。

・他の人が気がつかないような小さな物音に気がつくことがある
これは現在、補聴器をつけている(聴覚過敏)私には応えることは難しいのですが、経験からいうと、私が気がついた音は、他のひとも気がついているようです。よって、△。

・車のナンバーや時刻表の数字など、特に意味のない情報に注目することがある
走行している車やコンビニなんかに駐車してある車の車種には注目(注意して観る)ことはありますが、つまり、ナントカ社の車のデザインはいつもこんなふうだナ、とか、外車が増えたナ、とか、暇つぶしにそういうことはします。それが意味のあることなのかどうかはワカリマセンから、これは×(バツ)でもいいんですが、暇つぶしにはオモシロイので、△にしておきましょう。

・相手の顔を見てもその人が考えていることや感じていることがわからない
私の「同化能力」は、ちょっと異常でして、妄想にまで発展することもあるので、普段は強いてこの能力は遮断しています。よって×(バツ)です。

・あることを、他の人がどのように感じるかを想像するのが苦手
これが出来ないと、戯曲を書いたり、演出は出来ません。よって、×(バツ)。

・他の人の考え(意図)を理解することは苦手
それぞれのひとにはそのヒトのルールとペースがありますから、考えやコトバも同じで、そのヒト自身にはよくワカッテいることをオハナシされているんでしょうけど、たとえば「ココロが傷ついた」とか、「孤独」とか「愛」とか、「ココロが傷ついた」と「腹がたった」とはどうチガウの」と訊ねたり、「孤独と退屈とはどうチガウの」と訊ねたり、「愛というのは具体的になんなのですか」と訊ねて、キチンと応えてくれたヒトはいませんね。
ちゃんと説明の出来るひと(他の人)の考えなら、理解出来ます。それが出来ないと演劇なんぞやってられません。よって、これも×(バツ)。
よって、【A】群の中でアテハマルのは、〇で一つ、回答不能が二つ、アテハマラナイのが、三つ、重複しますが、どちらともいえないが、四つです。

つづきは次回。

2019年10月28日 (月)

明日ベルが鳴る 其の二

かの如く拘りを持って物事に臨むこと自体アスペルガー症候群ではないのか、という声が聞こえるのは仕方のナイことですが、それは、一時、エポケー(現象学的還元)しておきましょう。
まず、以前にもこのようなチェックだかテストだかをやったことはあるのですが、そのときの感想もまた然りで、チェックなりテストなりの問題(問いかけ)作成者はワザとなのか、それがあたかもチェックの本意なのか、一連の問いかけにおいて、おしなべて〈situation〉を無視しています。これがなんでなのか、私にはようワカランのですが、とりあえず、そういうことも含めて、チェックとやらをみていきましょう。

まず【A】から。
・何かをするときは一人でやるほうがいい
これはすでに問いかけになっていません。たとえば「何かをする」という主語述語が大雑把というか、曖昧過ぎます。こういうものを記号式で記すと「何か」はx、「~をする」を操作として、functionのf、「一人でやるほうがいい」を出力yとすると、簡単な方程式になります。y=f(x)です。そこで、この何かxに何を当てはめるかの制限、規定がナイために、たとえば、sexとしてみましょう。すると「sexをするときは一人でやるほうがいい」ということになります。これは、つまりはmasturbation、Onanie、にしかなりません。そういうことが好きなひともいますし、それはそのひとの性的嗜好、趣味です。まあ、こういう半畳、横車はナシにして、では「読書」はどうでしょう。これも書くだけ無駄ですね。つまり、ここでは、この命題に欠落、欠損しているのは「複数で」です。従ってもう少し丁寧に命題を書き直しますと「複数で何かをするよりも一人でやるほうがいい」になります。これもあまり正確とはいえないのですが、まあ、おおめにみて、合奏をするより独奏が好きとか、演劇は一人芝居をスルのが好きとか、旅は一人旅が好き、というふうにsituationを具体的にしてみましょう。それでもかなり答えに窮します。私はギターを片手に独りで歌うのも好きですが、合奏もイヤではありません。どちらかというと前者のほうが多いというだけです。一人旅は気楽でよろしいですが、好きなひととの旅はときめいて愉しいでしょう。するとこの方程式の解は、やはりxに何を入力するか次第になりますから、回答不能としておきます。つまり0(ゼロ)です。(△でもかまいません)

・同じやり方を何度も繰り返し用いることが好き
たとえば「知恵の輪」を外す場合、そんなことをするヒトはいません。ああでなければ、こうかな、これかなと、試してみるはずです。もうすこし出題者(問いかけるひと)に寄り添って、何か料理でもするとき、というsituationにしてみましょう。一度上手くいけば、たいてい冒険せずに同じやり方で次もやりますが、これは「好き」ということではナイですね。私は舞台の演出もやりますが、自分の方法論を編み出すまでは、いろいろとヤってみました。けれども、ある方法をみつけてからは、繰り返し同じです。しかし、これも「好き」ということではなさそうですナ。ここはこの「好き」というのを拡張解釈して「意固地になって」つづけるとすると、ちょっとワカリヤスクなります。ともあれ、この場合は「やり方」の成功不成功如何に関わってくるので、命題を「その方法が成功した場合、同じやり方を何度も繰り返し用いることが好きである」と、書き直します。
そうすると、というか、そうした場合、私は×(バツ)です。チガウことにchallengeしないと面白くナイからです。ベルトコンベアーでの繰り返し仕事を毎日つづけることが「好き」なひとなんているのでしょうか。

・自分では丁寧に話したつもりでも、話し方が失礼だと周囲の人に言われることがある
これは、あるかも知れません。以前、インタビューを受けて「ハイデガーが二十世紀最大の哲学者といわれているのは、アリストテレス哲学を引っ繰り返したからです」と、応えたのに関して、後々、そのインタビューに使った馴染みの喫茶店のマスターから、「想さんが帰ってから、あの(インタビュアーのこと)二人はイヤな顔して「ハイデガーが出てきたときにはどうなることかとおもったわよ」なんていっていましたよ。と報告されたので失礼だったのかも知れません。けれども、高校生の有志を相手に演劇論をレクチャーしたとき、演劇というのはy=f(x)とい方程式で現せるんだよ、と解説したら、さすが若いひと、いま数学で悩んでいるひと、たいへん大喜びされました。よって、これは、あるひとには横柄(失礼)になるかもしれないが、逆に歓迎されることもあり、要するに判断は「話し」の内容と相手の理解力による。ということで、回答不能、0(ゼロ)あるいは△です。

つづきは次回。

2019年10月26日 (土)

明日ベルが鳴る 其の一

もちろん、「明日ベルが鳴る」というtitleは、アスペルガーのもじりであります。港町memoryをちょいとお休みして、こいつで遊んでみましょう。
ともあれ、アスペルガー症候群の〔定義〕のようなものを一つ挙げておきます。
/アスペルガー症候群とは、自閉症をはじめとする自閉症スペクトラムのひとつです。自閉症とよく似た特性を持ちます。しかしながら典型的な自閉症と異なり、知的発達の遅れと言語発達の遅れの双方がみられない点が特徴です/。
具体的には、
・あいまいな言葉や指示が苦手〇
・指示されたこと以外ができない(想像することが苦手)
・相手の表情を読み取る、身振り手振りを理解することが苦手▲
・会話が一方的▲
・自己中心的な行動をしてしまう▲
・空気が読めず、場にそぐわない発言や行動をしてしまう▲
・他人に対する興味が薄い〇
・記憶力や集中力が非常に高い〇
・ルールを忠実に守る
・融通を効かせることが苦手▲
・要領があまりよくない〇
私に該てはまるものに〇をつけておきました。他人からそうみえるかもは▲です。
ここからアトは、私にはまったくナイのですが、一応挙げてはおきます。
・偏食
・特定の音や感触を嫌う(好む)
・暑さや寒さ、痛みに対して鈍感
・姿勢が崩れがちである
・細かい作業が苦手
・文字の読み書きが苦手
というところで、もちっと、普遍的、客観性の高いものを探してみましょう。
文春オンラインに手頃なのがありました。大場 真代(フリーライター、1979年生まれ。フェリス女学院大学を卒業後、編集プロダクション勤務、心療内科での勤務を経てフリーライターに。主に医療、健康分野での執筆を行う。著書に『モンスターウーマン』(宝島新書)のものです)。

まずは何も考えず、下記のチェックリストで【A】と【B】のどちらに多く当てはまるか、みなさんチェックしてみてください。
【A】
・何かをするときは一人でやるほうがいい
・同じやり方を何度も繰り返し用いることが好き
・何かを想像するとき、イメージを簡単に思い浮かべることができる
・自分では丁寧に話したつもりでも、話し方が失礼だと周囲の人に言われることがある
・他のことが全く気にならなくなるくらい、何かに没頭してしまうことがある
・他の人が気がつかないような小さな物音に気がつくことがある
・車のナンバーや時刻表の数字など、特に意味のない情報に注目することがある
・相手の顔を見てもその人が考えていることや感じていることがわからない
・あることを、他の人がどのように感じるかを想像するのが苦手
・他の人の考え(意図)を理解することは苦手
【B】
・物事を行うにあたって、難所は乗り越えたのに詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがよくある
・計画性を要する作業を行う際に、作業を順序立てるのが困難だったことがよくある
・約束や、しなければならない用事を忘れたことがよくある
・じっくり考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることがよくある
・長時間座っていなければならないときに、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることがよくある
・まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かせずにいられなくなることがよくある
・つまらない、あるいは難しい仕事をする際に、不注意な間違いをすることがよくある
・直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことがよくある
・家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労したことがよくある
・外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことがよくある
 いかがでしたでしょうか。【A】が多かった人もいれば【B】が多かった人、どちらも同じ数だったという人もいるかもしれません。これらのテストは【A】がアスペルガー症候群のチェックリスト、【B】がADHD(注意欠如多動性障害)のチェックリストです。

私の結果がどうだったか、と、このチェックに関する疑義などは、次回です。

2019年10月22日 (火)

港町memory 51

予定は未定で決定にあらず、ということで、息抜きに映画のハナシでもやりましょう。
とはいえ、私はもうすぐ試写室再デビューする予定ですが(自律神経のほうもようやくリセットしたようなんで、ブロック注射は100回を超えていますが、とりあえずは150回でワンセット終了という目論見です)まだDVD。
『蜘蛛の巣を払う女』ですが、ネットの「映画ドットコム」から解説とあらすじを拝借すると、/世界的ベストセラーのミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作を映画化。デビッド・フィンチャー監督&ルーニー・マーラ主演でシリーズ第1作を映画化した「ドラゴン・タトゥーの女」に続く物語。主人公のリスベット役をテレビドラマ「ザ・クラウン」や映画「ファースト・マン」などで活躍するクレア・フォイが演じ、監督を「ドント・ブリーズ」で注目されたフェデ・アルバレスが務めるなど、メインスタッフ&キャストは新たな顔ぶれに。前作を手がけたフィンチャーは製作総指揮に名を連ねている。特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバルデル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局(NAS)から取り戻してほしいと頼まれる。/(後略・・・でないと面白みが半減)。
「ミレニアム」シリーズの映画化は一作目だけは良かったんですが、2,3作がダメでやんした。そこで、スタッフ&キャストを総入れ換えした続編に期待して、☆は3,4なので評判はまあまあなんですが、わたくし的には☆4,5といきます。0,5減については、これはずいぶんと現在の科学知識がナイと一般的には難しいんじゃないかということだけで、私なんかはその電子戦がすこぶる面白かったので、☆5つでもほんとはカマワナイ。
実はストーリーの「お宝」にあたる核攻撃プログラムというのは、ずいぶん前に友人のダム建築士と「核攻撃」を超える兵器の愚談をやったときに、似たようなideaを提出しことがあって、まあ、かんがえることは同じだなあと、いま、北朝鮮はサイバー部隊を銭の分捕り(年間数十億円といいますから)。つまりは、表に出せない銭をロンダリングしている間隙を狙ってフィッシングしちゃう。こいつにつかって兵器製造の資金にしているだけだからまだ安心していられますが、かくなるサイバー兵器を(単純にプログラム変更なんですけど)創られたら、世界はアッという間に北朝鮮支配下になります。つまりは個人で世界中の核ミサイルの誘導を可能にしたワケ。
もうひとつ、狙撃(スナイプ)の技術の電子的スタイル。これが度肝抜くオモシロサ。現在狙撃は二人一組でやることが多いです。最長2,2㎞先を狙撃出来るもんだから、エライひとの演説は、わざと、ビルに囲まれた広場でヤル。ビルさへ監視すればそれが障壁になって逆に安心というワケですが、この電子狙撃、私の前回作品『RE:IN』のideaとクリソツで、標的なんかみえなくてもイイ。アンテナ立てて波動で捉えて、パソコンで画像にして捕捉、で、スナイパーのほうは、照準を標的を観るのではなく、戦闘機の戦闘と同じ、緑マーカーに赤マーカーを重ねたところで、トリガー。百発百中。
115分なんですが、あまりの息を飲む展開の速さに途中一回トイレ休憩。
これ、お薦めであります。

2019年10月20日 (日)

港町memory 50

べつに港町に住んでいる(いた)ワケでもナイのにこのタイトルで50回。重複は承知で50回記念で述べてみますが、最近でしょうけど、/かかりつけ薬剤師/という制度が出来た。
/厚生労働省では、かかりつけ薬剤師・薬局機能を明確化し、将来に向けた薬局再編の姿を示す「患者のための薬局ビジョン」を平成27年10月に策定し、平成28年度にはビジョン実現のアクションプランを作成。平成28年10月より地域住民による主体的な健康の維持・増進を積極的に支援する健康サポート薬局の届出・公表が開始。今後、かかりつけ薬剤師・薬局が機能するよう、ビジョンを実現するための具体的な施策を進めていく必要がある。そのため、平成28年度から実施している患者のための薬局ビジョン実現に資するかかりつけ薬剤師・薬局機能の強化のためのテーマ別のモデル事業を充実・発展させる。また、ビジョン実現の進捗管理のため薬局の取組状況(KPI)を把握する仕組みを構築する。/
詳細は
https://www.mhlw.go.jp › file › 05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinky
サイトへ。
ところで、この制度を知らない病院、医院、医師、看護師、果ては薬剤師自身、が存在するのであるのだのだ、のだ。
だいたい、私自身、ごく最近知って、私なんざ、六ヶ所の医院、病院で治療を受けているので、まずクスリの相談をするのには、ヒジョーに便利でござんす。
これはどう考えても論じても医師や看護師の怠慢ではなく、厚生労働省のナマクラ加減でありますな。働き方改革ってのは私にはようワカランが、このかかりつけ薬剤師制度は、かなり便利でっせ。
まず、相手が医師ではナイので、あの医師はイイとかアカンとか、平気でハナシが出来る。時には笑い相ながら、「そう、あのセンセはそうなのよ」とか、「あそこの医院は、ほんとアブナイ」とか、ね。
「アホやま準換気科ってのあるしょ」
「ああ、ご近所」
「あそこね、追い出されちゃったんですよ」
「えっ、どういうこと」
「初診のときは、こことここに問題がありそうだな、とかいっといて、24時間血圧、心電図機具取り付けて、次の日、あんまりしんどいので、予約の3時間前に待合で、ぐったりしていたら、診察時間になって、パソコンでデータ観ながら、これはうちで診る領域ではナイので、余所に行って下さいといわれてね、何処いきゃいいんですかって訊いたら、目眩がするなら耳鼻科だ、って、酷いでしょ」
「血圧からくる目眩もあるのにねえ」
「んで、別の医院の医師に訊いたら、ああいう24時間データというのは殆ど役に立たないんですよ。データをとるためには、絞り込みが必要で、何のデータをとるかを予め決めておかないとダメです。それと、データの読めない医師もけっこういますから。とまあ、そういう医師はちょっとはマトモな医者ですな。で、いま行ってるところで、好きな病院は、近所の野戦病院」
「ああ、ご近所」
「あそこねえ、医師と看護師との連携がイイ、というか、どっちも明るいのね。笑顔の看護師さんてのはイイですよ。医師と看護師と患者さんの笑い声がカーテン越しに聞こえてくるのはヨロシイ。かなり多くの医院、病院へ通ったけどそういう病院、医院はあそこだけだなあ。なんだか、病院、医院って、設備、施設は新しくて明るいのに、ヒトが暗いのよね。野戦病院の院長は、院長だよん、というふうに威厳を保っているのも可愛いしね、看護師さんは文字通り可愛いしね、仕事している女性というのは美しいのよ。患者の層は品の無いのが多いしね、オレもその口だけど。あそこら辺りはむかしは地廻りの抗争が激しくて、タマ抜く(銃弾を手術で抜く)こととか匕首で斬られたり刺されたりで、縫ったり貼ったりの手術が多かったと、これは私の憶測ですが、あったでしょうから、修羅場をくぐってきてる感触、雰囲気が好みでねえ。いまでも心肺停止の急患を、他なら断るような、の、を救急車は搬送してくるから。生き返った、蘇生したかどうかは知らんけどね」
幼童の頃から、身体が弱くて、通院歴、被診療経験の多い私は、そういう意味での見聞も多く、また劇団をやってた当時は、巡業(渡佐廻り)が多かったので、劇団員の疾病に対処するのはいつも私でしたから、最低限の救急知識と、薬学知識は独学しましたんで、劇団員が具合悪くして、買ってきたクスリを吟味して、「このクスリとこのクスリは一緒に飲んじゃダメよ、薬屋でいわれなかったの」てなことを、(カンゾウやカフェインは風邪薬と、補助剤に多く含まれていますからねえ)「あんた、この胃薬では、あんたの胃の具合の悪さは治らんよ。消化不良じゃなくて、神経性胃炎だから」とか(胃薬はさまざまですから)「こんなもんで疲れをとるより牛乳飲みなさい」てなことをスタミナドリンク(まあ、代謝薬だとおもえばいいんですけど)買ってきた役者に注意したりとか、こういうのが禍して、よく看板医師(一人なのに、外科から神経科まで十くらい診察科目の看板を出している。で、クスリばかり多く出す)と口論になって、だんだん通院出来る医院が少なくなってきた、かというと、そうでもなく、滅多やたらに医院、病院てのはあるんです。医師、看護師不足なのにです。そうするとどうなるか、おワカリだとおもいますが、点滴の針を入れられナイお嬢さん看護師、ガム噛んでるヤンキー看護師、逆月光仮面医者(必要なときには疾風のように姿をくらましている)なんかが横溢、横行するというワケでござんす。
で、現在の私、はい、また、二ヶ月かけての断薬中です。
次回は、アスペルガー症候群の使い方(はい、使い方です)についてオハナシいたします。
お楽しみに。

2019年10月19日 (土)

港町memory 49

頸椎狭窄の鎮痛剤に用いているロキソニンがちょっと長期になりすぎたようで、下痢が始まったから、やむなくトラムセットに変えたんですが、私はセロトニン症候群を8年前にやってまして、1年半かけてトレドミン(二十数年のお付き合い)を断薬、その後デパス(これは三十数年のお付き合い)も一年半かけて断薬しましたが、そんでもって、トラムセットは要するにトレドミンと作用は同じで、もろにセロトニンとノルアドレナリンとアセトアミノフェンのセットでござんすから、用心しながら、規定量の半分から服用したんですけど、やっぱり相性がよくなくてヤメルことにしたんですが、これが、わずか二ヶ月弱で、離脱症状(禁断症状ですな)が出る。ガイドラインを読むと「蓄積しない」とあったんで、ちょっと油断したかなあ。
この離脱(禁断)症状については、ネットでそういう目にあった方のサイトを検索すると、出るわ出るわ、阿鼻叫喚の地獄の呻き声ばかり。
そりゃあ、あのね、覚醒剤はそういうのがナイので、みなさんおやりになるんでしょうけど、セロトニンとノルアドレナリンの合わせ技はトラマドールと申しましてこれはオピオイドという弱麻薬ですから、麻薬なんです。私のように少量服用のものでもヤメル(断薬する)のには二ヶ月ほどかかります。それをいっぺんにとなると、阿鼻叫喚の、に、なります。 /地獄とはこれがそうかとみなが云い弾薬より怖い断薬/
で、断薬プログラムを創り、アセトアミノフェンを増やすもんですから(カロナール・・・これはアセトアミノフェン単剤)に変更したので、それが一日4000㎎を超えないように、(アセトアミノフェンは、昔は総量規準が低かったんですが、いまではガン患者の方には6000㎎まで容量が認められております。カロナールも500㎎が出てます。まあ、肝臓を悪くはしますけど)帳尻をあわせながら、七週間の断薬の旅でござんす。ゆっくりにみえますが、これでもいわゆる〈急ぎ旅・・・凶状持ちの逃避行〉ですから、慎重にかつ速やかにでごさんす。

こういったクスリ(鎮痛剤にせよ、向精神薬にせよ)の評判は、患者さんのあいだでは巷間よろしくありません。それは、患者さん、罹患者、発症者、病人、Kranke、の責任ではなく100%、医師と薬剤師の無知と怠慢と未熟と、方法論(ヘーゲル哲学で説明可能です)と、商売根性からくる責任です。まんず、九分九厘の医師、薬剤師は、クスリを出すときに離脱作用についてのことと、その対処を教示しません。クスリに罪はナイんです。(ときどき、酷いクスリを売りつけるプロバイダーもおりますし、儲けのために危険なクスリの副作用を隠すプロバイダーも在りますが)。
ともかく、一日も早くこの世間から〈患者の闘病〉というコトバを失くさなくてはナリマセン。病気と闘うのは、医師と薬剤師です。(看護師はまた別で、これは改めて、医師の仕事、看護師の仕事を医師法、看護法からみていきたいとはおもうちょります)。
患者、病人、が安心して病気出来る世の中にすること、それを私は〈革命〉の姿の一つと信じております。

2019年10月15日 (火)

港町memory 48

些か古い(というほど古くはナイのだが)ハナシになるのだが、このあいだの参院選挙で『NHKから国民を守る党』から比例代表で当選者が在った。(その後、なんか議員を辞めて他のところのなにやらに立候補というハナシも聞いたが)
当選者は党首(いろいろ変わるかもということだが)立花孝志氏。得票数130,233票、選挙区の3.02%を得票したのだから、たいしたもんだ。
さて、ここからは、ネットウェブ「現代ビジネス」の境 治さんの8/1の記事も参照して書くが、/現代ビジネス へようこそ 当サイトでの広告の表示を許可してください 広告ブロッカーをご利用のようです。このサイトでは主に広告収益で運営しております/
とあるが、このブロッカーの外し方(方法)が、アットニフティのセキュリティを利用している私にはよくワカラナイので、いま少し詳しい説明、取り扱い方法をご教示願いたい。出品親元は講談社だから、物書きとしてはあんまり信用していないはいないのだが、それはこのさい、括弧に入れておく。
この「守る党」の主目的は、当選者を出すことではなく(立候補者たちも誰一人、当選するとはおもっていなかったらしい)、「多数の候補者を立てて、NHKの電波を堂々と使って「NHKをぶっ壊す!」と言わせ、その映像をYouTubeにアップし拡散させる」だったそうで、それは見事、的を射た。選挙報道でNHKがこの党の名前を口に出すたび、痛快だったなあ。
さて、この得票数130,233票、選挙区の3.02%を得票、いったいどんなヒトが投票したのだろうか。いうまでもなく、日本国憲法は/第十四条で/公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない/と、国民の権利を守護している。「責任ある一票」をガッコなどで教育することは憲法違反になるんだぞ。要するに誰に投票してもその権利は守られる。自由なのだ。
この党にどんなヒトが投票したのかを、私の憶測で妄想していくと、
〇私のようなヒト
〇ともかくNHKにようワカランが危機感を持っているヒト
〇NHKに憾みつらみのあるヒト
〇理路を持って、NHKは不要とおもっているヒト
〇NHKとガバメント(政府)との癒着、ガバメントからの圧力による大本営発表スタイルが気になるヒト
〇受信料は憲法違反だとおもっているヒト
〇まるっと、NHKをぶっ壊したい、みたいに、面白半分でもイイからのヒト
と、いろいろ出てくるのだが、
まず、「私のようなヒト」というのは、過去に多くNHKと仕事をしてきて、優秀な人材、義のあるヒトも幾人か観てきたが、それ以上に金看板背負ってるだけで仕事の出来ないデコボコ職員とも多くつきあってきた、そんなヒト。かつ、
玄関で「裁判しても勝てませんよっ」と受信料払え会社従業員に恫喝くらったヒト。この「裁判しても勝てませんよっ」といういい方は、過去、電話詐欺で「〇〇サイト利用料金が去年から半年、未払いになっています。いますぐ、13万円振り込んで下さい。そうしないと内容証明郵便が送られて、弁護士から訴訟されます。/裁判しても勝てませんよ/」といわれたことがあって、すぐそのサイト会社と請け負いのナンタラ総業の電話番号を所轄の警察の詐欺の係に通報したが、それと同じいい方だったなあ。
電話詐欺が詐欺だとワカッタのは、彼らが法律に意外と疎い(マニュアルどおりにしかやってないので)のに気付いたからで、この時は、所轄の詐欺係の刑事の存在証明までヤって、その刑事と「もし、取り立てにきたら、抵抗してもいいか」と質し、「それはナイとおもいますが、そうなったら抵抗せずに通報して下さい」「しかし、仕方なく相手が死なない程度の抵抗は正当防衛になるか」「いや、それは傷害罪になる場合があるのでマズイ」という問答もして、ホンモノだと確かめたなあ。
「守る党」の公約は/「テレビ放送を受信できる機器を持つ世帯は受信料を払う」というルールを、「見たい人だけお金を払ってスクランブルを外す」というものに変えたい/だけで、(その後、いろいろいってるみたいだけど)、ともかくは、NHKの報道でNHK批判のニュースを流す、これが出来るというパラドクスが愉快なのだ。
境 治氏は/NHKは「次の段階」としてネットでも受信料を取ることを考えているはずだ。というのも、NHKはここ数年強烈な危機感を隠していない。若い世代が見てくれないのだ/と、きて、/NHKでは数年前から59歳以下に絞った「個人視聴率」によるランキングを出し、局内で共有してきたと聞く。そのランキングでは、NHKの番組は100位までに3つしか入っておらず、朝ドラと「あさイチ」そして「おかあさんといっしょ」だけ。NHKの番組はよく見られている印象があるが、現役世代に絞るとほとんど見られていないのだ/と、きて、今後、スマホ所有者から銭を取るつもりだと予想する。こうなると、あきらかに、独占禁止法どころか、日本国憲法違反になる(と、私はかんがえる)。
NHKの番組は(私は観ていないから、FMに関しての情報だけだが)つまらなくはナイとおもっている。これは、有能、優秀な社員、職員は、みんなラジオに流れているのではないかとおもわせるのに充分な状況証拠だ。だいたい、浪花節(浪曲)が聞けるのっていまどきNHKFMだけじゃん。
山本太郎策士なんかは、今頃、ひょっとすると、この「守る党」を如何に利用すべきか思案中かも知れませんナ。

2019年10月14日 (月)

第二十八回

 月面の様相は姿を変えて、何処やらの荒野に朧は放心したようち立っていた。彼女の術は彼女からかなりのenergieを奪う。そのphysical、mentalな消耗係数には常人におそらく生きてはいられないだろう。
が、しかし、回復もまた常人のレベルではナイ。その朧に、
「不知火朧、何度観てもなかなかの怖いお姉さんだ。いや、強敵だとでもいったら、喜ぶのかな。或いは、驚愕、になるのか」
 我に返った朧は振り返りもせず、声の主に天心通の術(音の場合は天心通、映像の場合は心眼通という通称を用いる)で応えた。いわゆるtelepathyというcommunicationだ。
「右近かっ」
 右近も同様の通信で応答をした。
「そうだよ」
「私の闘いぶりをご観覧だったのかい」
もちろん、右近の姿は何処にもナイ。すぐ近くなのか、一里向こうなのか、気配もナイ。
「まあね。愉しませてもらうつもりだったが、のっけから、術者としての差があり過ぎるとはおもっていた。その通りだったが」
「楠木右近にとっては伴天連の幻術など、意に介せずといったところかい」
「そうでもナイ。他の剣客の方々もお見事な闘いをされているからな。寸でのところでの命のやりとり、立派なものだ」
「気楽なものだね。おのれの命を狙うものたちの闘いを高みの見物とは」
「仕方あるまい。こっちは朱鷺姫の簪なんぞを預かった身上だからな。しかし、もう殺し合いには厭きたというところが正直なところだ。とはいえ、そちら方は命懸けだろうから、お相手はせねばならぬが」
 幾度も朧の唇に変化があったのを右近は観ているようだった。朧は真空の鋭利な塊を創って、時空を貫きながら吹き矢のように右近に向けて飛ばしていたのだが、それらはみな右近の三寸手前のところで、いつだったかの禅坊主崩れの剣のようにcurveを描き、いずこかに消え去っているのを心眼通で当の朧は観ていた。
「この術も効果ナシね。会得修行三年、破られるときは一瞬」
 朧の頬が笑い崩れた。
「そう自棄になるな。どうだ、まだ闘っている御仁が在るかも知れぬが、蕎麦でも一つ」
「えっ」
 脱力。朧、気が抜けた。targetから蕎麦に誘われるとは。
「いやあ、南蛮もんと闘っているところで、ふと思い描いたのが、南蛮蕎麦なんだが、この尾張の飯屋町に開化蕎麦というのを食わせる店があってな。南蛮蕎麦とはまたチガッタ味わいで、幕末のおり、伊庭八郎が懇意にしていた店らしい。店主は二代目だが」

2019年10月 8日 (火)

港町memory 47

代官とか、上のほうなら城代とかが、商人(札差とか、貿易商人とか、両替商人とか、あるときは、村の名主や庄屋)と、密談をするシーンは、時代劇の常套、常道、ワンパターン、マンネリどころではナイ必要、必須最多場面、ですが、こういうのを、私もとある武芸者とちょくちょくやります。とはいえ、料亭なんかではなく、コンビニのイートインなんですけど。
相手は武芸者、こちとらは乞胸(ごうむね)支配としてでありまして、普段はメールのやりとりですが、企みは密談であります。
相手が武芸者というのは、これ、ほんもので、あだ名じゃござんせん。古霞清伝 風流抜刀道初代、この風流はよしたほうがイイとおもってはいるんですが。なんだか、若旦那の趣味のようでいけません。巌流抜刀試斬道免許八段ですので、これで充分なんですが、他に全日本剣道連盟の杖道(ジョウドウと読みます・杖道は、古武道の神道夢想流杖術を起源とする現代武道で、創始者は夢想権之助←このひと、唯一宮本武蔵に勝ったヒトなんですが、最終的には負けているので、武蔵は一回目の勝負を負けと認めていない。まあ、死んだワケじゃナイんだから。つまりは、逃げたワケです。で、工夫して、次は勝ったと)の三段、少林寺拳法は中拳士で三段。
私は街道支配方、乞胸(ごうむね)支配ですから、ようするに道中師の総元締め。
で、密談の内容はというと、〈ジダクレ〉・・・/これね、私の考案、造語。時代劇crazyですな。略してジダクレ/・・・いまどき、ね、たとえば、千葉真一さんと緒方拳さんの奇跡的時代劇『激突!』のハナシなんて出来るヒトいないでしょ。片岡 孝夫(現十五代目仁左衛門)さんと、市川雷蔵さんの眠狂四郎の帯の結び方の違いとか、語れるヒトは、そういません。原作者の柴田錬三郎老師(愛称シバレン、もちろん、中国の『史記』司馬遷にあやかって)は、田村正和さん、の、が最もお気に召していたそうですが、キャラとしては雷蔵狂四郎、美的立ち居振る舞い剣技としては、片岡眠、ですなあ。片岡さんは歌舞伎の方ですから、殺陣でも着物の乱れや、正中線の乱れがナイ。雷蔵さんも乱れないんですが、さすが歌舞伎の土台はスゴイです。
と、こんなハナシをしているワケで、すが、なんと昨日の夜は、女の話題が出た。そういうことはめったにナイ。そ、は誰か。コミック作家(漫画家ともいうが、私は畏敬をこめて、コミック作家と称している)の高瀬理恵さん。あの、『公家侍秘録』『江戸の検死官』の高瀬さんであります。あのね、この乙女子、ウィキで引っ張れないんです。作品は引っ張れるんだけど。で、ジダクレとしては、私が武芸者に『江戸の検死官』をレンタルしたかなんだかで、その後、武芸者が、『公家侍秘録』も読んだと、なんだかSNSに書いたのが、タマタマ高瀬乙女子の情報となったとかで、武芸者とメールのやりとり始まって、そんで、当然、私の気晴らしチャンバラ(とはいえ、武芸者にしてみれば自分が主役の『秘剣武芸帳』・・・上演未定・・・だもんで)ブログ小説を読むように宣伝したら、お読みになってくださいまして、そんならジダクレではありませんが、十年前に書いた『怪人二十面相・外伝/マスク・THE・忍法帳』(これね、映画化された『K-20 怪人二十面相・伝』監督・脚本佐藤嗣麻子さん、の、続編があるはず(予定は未定)だったので書いたんだけど、興行収入20億円、観客動員120万人だったに関わらず、使った銭も20億円で儲けが無かったから、さあ、続くぞみたいな終わり方でほんとに終り。業界というのはそんなところです。アタリマエなんですけど。で、未発表のまま、寝てます)それを、武芸者経由で高瀬乙女子に送りました。内容は、まるっと山風老師のマネですワ。忍法帳でっさかいに。
高瀬乙女子、新作が始まったので、忙しいけど、読むていうてくれはって、ああ、ファンとしては僥倖の至り。
ちょっとは、真面目にブログ小説のほうも書こうかな。遊んでないで。
と、密談したのでありました。/密談は壇 蜜より旨し/

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