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2019年9月28日 (土)

港町memory 46

最初にことわっておきますが、わたしは、不平、不満、嫉妬、羨望、憤怒、劣等意識(inferiority complex)、損した気分、後悔、慙愧、等々の負的感情で下記の記事を読んだのではありません。
下記の記事は、本日(2019/09/28)のネット記事でやんす。
/サラリーマンなど民間企業で働く人の去年の平均年収が、およそ441万円で、6年連続で増加したことが国税庁の調べでわかりました。
 国税庁によりますと、去年1年間、民間企業で働いた給与所得者の平均年収はおよそ440万7000円で、前の年と比べて8万5000円増え、6年連続の増加となりました。このうち、女性の給与所得者はおよそ2081万人で、平均年収はおよそ293万円と、いずれも過去最高となりました。
 おととしの税制改正により、去年から配偶者特別控除の対象となる配偶者の合計所得金額が76万円未満から123万円以下に拡大されたことで、女性の就労者数や所得額が増えたものとみられます。
 一方で、正社員と非正規雇用の労働者の平均年収の差はおよそ325万円で、調査が始まった2012年から7年連続で拡大しています。(27日17:56)/

女性の給与(給り与えられるもの。ほんらいは賃金と表記するのが正当だと、常ながらわたしはおもうちょりますが)所得者の数が2081万人になって、この平均年収が293万円ですから、男性を含んだ平均年収より、148万円少ないワケですので、これが年収の平均値を下げているとすると、男性の平均年収は441万円より増加するはずです。そこで、おそらく/正社員と非正規雇用の労働者の平均年収の差はおよそ325万円/という数値が算盤に並ぶのだろうだとおもわれます。(と、おもったら、給与所得者とあるんだけど、うーん)
これは国税庁の統計ですから、マトモなものだとしなければなりません。(マトモな統計なんかアルワケナイんだけど)
そこで、たとえば昨年(平成26年)9月に発表された国税庁の民間給与実態統計調査をセカンド・オピニオン的にみてみますと、
全体:415 万円(対前年比0.3%増)
男性:514 万円(同0.6%増)
女性:272 万円(同0.3%増)
となっています。たしかに、令和元年は、給与所得は増加しております。しかしこれをさらに正社員と非正規雇用(給与所得者として)の労働者の平均年収でみてみますてえと、
正規男性:532 万円(同1.1%増)
正規女性:359 万円(同0.9%増)
非正規男性:222 万円(同1.1%減)
非正規女性:148 万円(同2.9%増)
てなことになります。予想通りかなといったところです(予想の意味-nuance-が異なりますが)。正規男性社員と正規女性社員と非正規社員(従業員というんだけど)の年収を足して平均すると、令和元年は先に記したようなおよそ給与所得者平均年収441万円てな計算になるんでやんしょ(ならねぇよっ)。非正規男性、非正規女性がどう計算されているのか、どういう計算なんだかわたしにはよくワカリマセンが、驚くほどのもんじゃアリマセン。統計なんてそんなもんです。大企業から中小企業、下請け子会社、「名前だけ正社員」に「とっぱらい日雇い労働」とイロイロありますから。どこかをなんだかんだとfunction(操作)して、それなりにcategorize(分類)すれば、平均年収は平成26年から増加して441万円になるんでしょう。
/満月の夜は殺人事件が多いという統計がある/ということから、月の光と人間の精神にはなんらかの関係があるのではナイかというreportもありますが、/満月の夜は殺人事件が少ない/という統計もありますから、統計というのは要するに単なる〈数字〉です。
よく似たものに〈確率〉があります。統計と確率の違いとはなんでしょう。統計は統計学と称され、確率は確率論と称されます。よくサイコロの目が例に出されます。1~6のサイコロの目が出る確率は1/6です。つまり、確率論は、ある事象が起こる確率が決まっていて、それに基づいて物事を考えることです(この確率が決まっているというのも変なんだけどね。事象の起き方が決まっていないから確率でしかいえないので確率というのであって、それなら、その確率が当たる確率はなんぼという無限連鎖になります)。しかしまあサイコロの場合、1が出る確率は1/6と決まっているワケです。逆に、統計学では、得られた事実やデータから、どんな事象が起きているのか、などについて何らかの結論を導こうとします(結果に対して都合のいい統計を選ぶのはアタリマエですから、そういう結果が出るまで統計を繰り返せばいいので、これもどんどん連鎖になるデス)。確率は変えることは難しいのですが(そのはずなんだけど、地震の確率なんか、なんぼでも変わるんやなあ)、統計を動かすことはさまざまなチガッタ統計があるように、そう難しいことでもなさそうです(むしろ簡単なんや)。ともあれ、確率論が演繹的な考え方なのに対し、統計学は観測された事象やデータから出発して、その背後にあることを説明しようとする帰納的なアプローチといえます。
と、そういうことをいうと、なんや科学的やなあ、エビデンス(科学的根拠)やなあという気がします(これこれ、これでんがな)。ただし、この平均年収についても、わたしと同様、首をひねっておられる読者もあるように、よくワカランのです。それは、統計とはあくまでも〈数字〉ですが、あくまで〈量〉だということです。けして〈質〉ではござんせん。としか、わたしにいえることはありませんが。
さてと、最後に私と似たような年齢の方々の年収を記しておきましょうか。
●60~64歳
男性平均年収:477万円
女性平均年収:227万円
合計平均年収:373万円
わたしは、67歳ですが、年収は年金を含めて平均年収とほぼ同じです。もちろん、わたしの仕事は変動所得ですので、ここ十年で二回、低額所得者で、市県民税を免除されております。
とはいえ、あくまで、銭には「量」と「質」の両面の〈価値〉があることを忘れてはナリマセン。(とってつけたようですが、これしかいうことはありまへん)

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