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2019年9月11日 (水)

港町memory 41

木皿泉さんの作品を連続で(『やっぱり猫・・・』は除く)『すいか』『野ぶた』『Q10』といまさら観てきて、木皿さんではなく「いまさら」さんになってしまっておりますが、10年前、前後の作品ですので、いま、木皿さんがナニを書いてらっしゃるのか、そこんところは、また別として、『夏かし』さんのブログによる批評がけっこう私のideaに近くて(もちろん、『夏かし』さんのほうがlevelは上ですが)、かつ納得がいき、かつ、よく、熱心に真面目にお書きになっていると、これまた10年前、前後のブログなんですが、感心した、というのが、最たる収穫となりました。(ヤヤコシイですね、スンマセン)。しかし、第一話をごらんになって最終回までの視聴率まで予想されるのはスゴイです。
私などは『野ぶた・・』までは、ごく自然にワカルのですが、『Q10』になると、ちょっと首を傾げることばかりで、「これは、ひょっとしてあの頃から目立ち始めた海外ドラマの書き方の、いわゆる〈並行進行ドラマ-parallel episode dramaとも申します〉ではナイのか」と気付いて、やっとワカッタという体たらくなんですが、昔からのいい方でいえば「群像ドラマ」だったワケですね。
私なんざノータリンは、これは『野ぶた・・・』の焼き直しを『ドラえもん』constructionでヤってらしゃるのではとおもったりしてましたから。第一話を観て、挿入歌の『戦争を知らない子供たち』には、ここで、それ入れちゃうかなあと、私も舞台ではそういうことはよくヤルんですが、腕組みしたりして、で、『夏かし』さんも同意見で、他、疑義諾々相似していましていろいろと勉強できました。
単純に前田敦子という女優さん(あの頃はブレイク最前線だったそうです)が私のストライクゾーンからだいぶんに外れてましたから、それでツマンネエのかなともおもたりしていたくらいで、『セクシー・ロボ』の大後さん(当時14歳)は、現在(26歳)の顔とのgapありすぎで、『セクシー・ロボ』のときの大人子供した、おんな少女した〈ときめき〉は何処へいったのかという、あの頃がフォーシームなら、現在はフォークボールかスライダーだなあ、と、これは余計なことでごわした。どうも。
で、木皿姐さん、ほぼ毎晩一話ずつ観てますが、木皿さんの失敗をおそれず失敗作ばかり書いていくという冒険には敬意を表意いたします。まったく畏敬します。失敗作を書くことは作者の特権でアル。
そういうことが出来た時代世界が在ったんですねえ。いまのドラマの失敗作は、ほんとの失敗作ですからねえ。
avecビーズ再来年(2021年)の作品は『港町memorial~マッチ擦る束の間海に霧の見ゆいずこに逝きし我が故郷(ふるさと)は~』でして、subtitleの頭の部分は寺山さんからのお借りものですが、(「見え」と「見ゆ」ではかなりチガウんです)こないだの血液検査で「北村さん、あなた、危険ですよ。この数値は危ないです。食事制限して再検査しましょう」てなこと医師からいわれましたから、食事制限(といっても、麺類、とくにパスタを食わないということくらいなんですが)で、昨日から殆ど毎日とはいいませんが、2日に一度はたいてい食ってたパスタや麺類はヤメ。それでもダメなら「危険」なんで、死ぬことはナイけど、半身不随あたりにいっちゃうということなので、それは書き物が出来ないということですから、死ぬことと同じなので、これが最後の作品かなあなどと、わりと丁寧に(いつもよりゆっくりと)味わいつつつつつつ書いています。
木皿さんは、動画だから、いいなあ。こちとら舞台だから、一期一会。
しかし、表現も恋も革命も、この一期一会がよろしいようで。つうか、私好みですので不満はござんせん。

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