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2019年8月27日 (火)

港町memory 37

映画感想。
そういや、そんなことも書いていたなということで、おひさしぶりに書いてみよっと。
古いのと、新しいの。もちろん、どちらもDVD鑑賞(そろそろやっと、ブロック注射99本目にして、自律神経がほぼ正常にresetされたので、これからは、試写会にもいけそう)
古いのは、『疾走』(2005)監督・脚本 SABU 原作 重松清 出演 手越祐也 韓英恵 中谷美紀 豊川悦司。SABU監督はものすごく真面目な方だとおもうのであります。原作をとにかく原作どおりに撮る。もう、ほんとうにシッカリ撮れています。で、原作が一般大衆(差別用語を使うと女子供)にはえらく受けのよい重松清ですので、どうしたって、原作の分は減点になってしまいます(私の感想ですよ)。こういうのが最もキライな私ですので。sympathizerのための映画というモノでしょうか。重松さんって聖書読んだことあんのかね。豊川悦司ってこんなバカなの。(感想ですから)。(でも、こういうの撮ってても、カンヌで受賞している似たような監督もいますけど)。SABU監督は出始めのピンク映画からピンクを抜いたようなときがイチバン良かったネ。
新しいのは『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ The Tokyo Night Sky Is Always the Densest Shade of Blue』(2017) 監督・脚本 石井裕也(キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位) 原作 最果タヒによる詩集 出演:石橋静河 池松壮 亮 智之 松田龍平 市川実日子 田中哲司。
いいですネ。なんかね、永島慎二さんの青春マンガおもいだしましたワ。青春は暗い、安吾が『暗い青春』なんていわなくても暗いのです。そうして青春は、問えば問うほど自動律、同一原理の自問自答。こういう映画を観るときだけ、自分がもう六十七歳なのだと優越を禁じ得ませんナア。タイトルロールの二人、いいですねえ。それに、市川実日子さん、私にとっては『すいか』以来。ああ、大人になってはる。お母さんになってはる。あのワンシーンの清々しさ。田中哲治さんがまたイイ。『沈黙法廷』で永作さんの弁護士役、あれ、原作のキャラではナイそうだけど、よかったですねえ。
そうして、青春は〈ワカラナイ〉。これが最もタイセツ。逆にいえば〈ワカラナイ〉ならまだ青春しているんだぜ。青春のワカラナサは、政治や大人のワカラナサではナイ。〈愛〉と〈孤独〉、これがワカラナイ。私は未だにこの二つはワカラナイ。「わからない」というせりふがいっぱいのこの映画、よくワカル。泣いたね、「私、フィリピンに帰る。ここでの仕事、ばかばかシイ」このせりふ。外国人労働者の本音ってこれじゃナイの。何の仕事をしていたかというと2020年東京五輪の土方仕事。そりゃあ、ばかばかシイとおもう。
主人公たちの救い、ヒロインのほうに、まがりなりにも(仕送りして父妹を食わせている)のだが、故郷が在るということ。故郷に棄てられた私のように「どこへいってもどこでもナイ」なんてこといわなくてイイからね。まだまだ路頭に迷ってナイ。/若者よ東京へ行くな///しかし、来ちゃったなら仕方ない/東京には鉢植えの花しか花はナイ/まず「毎度バカバカしい東京でございます」から始まって、「そんなアホなっ」で終わればイイのだ/。私の幸運は東京に行かなかったこと。行っていたら、三十才まで生きていられなかったでありましょう。
三年に一本でもイイとおもう。この監督には撮り続けてもらいたいです。

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