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2019年6月 7日 (金)

港町memory 15

都市伝説というものがありますが、似たようなplotが古代史エピソードにもあるんです。
「近頃の若いものは」「むかしは良かった」、これは世間じゃ飲み会、宴席、屋台、まあなんでもイイんですけど、そういうところじゃほろ酔い以上にアルコールのしみわたった年配の方々が必ず口にされるコトバです。(幸いにして、私はまだ一度も口にしたことがナイ。それには理由があって、私は未だに私のことを/いまどきの若いもの/だと信じている認知症に陥っている)
このもっとも古い出典には諸説ありまして、これまた似たようなもんなんですが、/エジプトの或る象形文字を解いたら/であったり、/マヤ文明の文字の中には/であったりするんです。ひょっとすると『古事記』あたりにもそんなnuanceのものがあったりして、ね。
『古事記』といえば、私なんかがイチバンに思い描くのは、なんとこれこそが「むかしは良かった」なんです。
なんでかというと、私が読んだ限り、『古事記』に〔恋愛〕という面倒なものは出て来ない。男でも女でも、出くわす、観る、ヤリたくなる、ヤル。これだけ。いやあ、アダルトビデオでも、そうは短絡しない。つまりですね、古事記の時代のひとは「性=セックス=せっちゃん」には何の罪悪感も持っていない。愛することと恋することとせっちゃんが同義。愛することと恋することとせっちゃんなんてのは、ほんのいっときの出来事なんですから、終わればさっさとパンツはいて「じゃあぁね」でよろしい。潔くて、実直で、素直で率直。
蒼井優ちゃんと南キャンの山ちゃん、よろしいですねえ。
蒼井優ちゃんは「魔性の女」だが、それでもええのかと、マスコミがいうとりましたが、私はシス・カンで一度ご一緒しましたが、なるほど魔性の女です。潔くて、実直で、素直で率直でした。読み合わせ初日、ワザと下手くそにヤッてんのかとおもいましたが、終わってから演出の寺十(じつなし)が私の耳もとで囁きました。「彼女だけは、なんとかしますから」
で、なんとかなった、というか、なり過ぎだったなあ。
本番の中日あたりかなあ、アクシデントがありました。柄本佑くんの飲んでいるコーラがデスクの上で倒れてこぼれたんです。ところで、相手役だった蒼井優ちゃん、慌てず騒がず、演技の中で、そのアクシデントを処理してしまいました。ごくごく自然に。
いやあ、袖から、あるいはモニターを観ていたスタッフが大騒ぎ。「おい、蒼井優が芝居したぞ」「すっげえ、蒼井優が演技してる」とてんやわんや。
それがいまでは、どっかの演技賞を受賞する女優になっちゃって、まあ。
あのね、他に私が記憶していることをいいますと、打ち上げのとき、乾杯があって、まず、彼女がイチバンにしたことというのが、取り皿に料理をとって、これまた自然に私の前にひょいと置いた。一応、私、作者ですから、礼を尽くしたおもてなしなんでしょう。でも、特に媚びることなど一切なく、当然のごとくにです。これには、私、胸キュンしました(ごめんね山ちゃん)。おそらく彼女にしてみれば、アタリマエのことをしただけで、記憶にはナイでしょうけど。だって、そうしたアト、私と何か話したかというとまったくそういうことナシ。あのとき、彼女にどういう指導をしたのか寺十に聞いておけば・・・って私も劇作者ですからたいていはワカリマスけど。
ともかく、魔性でもナンでもイイです。これからは『奥様は魔性』(ちょっと苦しいオヤジギャグの駄洒落でした)でイケばよろしい。
Max150人のブログから、祝福させていただきます。

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