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2019年4月22日 (月)

港町memory 5

/君が心を傾けるべきもっとも手近な座右の銘のうちに、つぎの二つのものを用意するがよい。その一つは、事物は魂に触れることなく外側に静かに立っており、わずらわしいのはただ内心の主観からくるものにすぎないということ。もう一つは、すべて君の見るところのものは瞬く間に変化して存在しなくなるということ。そしてすでにどれだけ多くの変化を君自身見とどけたことか。日夜これにおもいをひそめよ。
宇宙即変化。人生即主観。(マルクス・アウレーリウス『自省録』神谷美恵子、訳)/

宇宙即変化。人生即主観。これを釈尊のコトバにムチャしていい換えると、前者は諸行無常、後者は諸法無我になるのですが、こういう類を自省として、ローマ帝国皇帝で哲学者のマルクス・アウレーリウスが書き残し、それをみごとに神谷美恵子さんが訳されているってのに、邂逅するのが生き残っているものの一つの愉楽であります。
しかし、〔宇宙即変化。人生即主観〕は、新鮮な感じでイイですねえ。
とはいえ、鬱疾患はそううまく納得してくれません。毎朝の早朝覚醒と悪夢と自殺念慮、痺れにだるさに痛みは、たしかに主観かも知れませんが、現実係数が高いもんですから、主観の持つ特有の虚構係数の値が下がります。ちなみに、こういうのも含めて私、〔変さ値〕という造語を編み出しましたが、使い方はいろいろ。もちろん、客観ではござんせん。Physicalにもmentalにも使えます。通俗的にも使えます。「ああ、きょうは変さ値、高ぇぇっ」とか、「あのこ、変さ値、高いのよ」とかね。ただし、あんまり、ヘイトには使わないように。
〔宇宙即変化。人生即主観〕、うむうむ、気分ヨロシイ。

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