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2017年2月 2日 (木)

夢幻の函 Phantom share 21

例外があるということは認めるが、その例外とは深い関係になったことがナイので、確かなことはいえないが、

女とは、

 狡猾である。

 自己中心的である。

 他人の悪口を広めることが何より好きである。

というふうに、漫画家の須藤祐実『ミッドナイトブルー』で書いてたな。女性がいってんだから、ほんとうにそうなんだろう。ほんとうにそうだったもんな。そこに、

 嘘つきである。

 姑息である(これは、よく狡いと使い方を間違われるが、その場凌ぎといことだ)

と、付け加えてと、そういや「女は生まれながらにして女優である」てのがあったな。誰がいったのか、記憶にナイけど。ついでにいうなら、貧困のお針子から世界的ナンタラにまでになった、ココ・シャネルは「男は子供だということ、それさへ知っていれば、他に知識は要らない」みたいなことをいってたな。

「女の嘘は勘弁してやれ」というのが、私の先輩、恩人の遺したコトバだったが、「しかし、とり返しのつかない嘘は別だ」と、付け加えた。

最初の勘弁出来る嘘というのは、保身のための嘘で、それが両者の関係に溝をつくるかも知れないという危惧からきている。私の最初の関係者は「私、おでんの中ではコンニャクが好き」という嘘をついた。おでんの中ではコンニャクがもっとも安かったからだ。だから私も「俺は梅干しでビールを飲むのが好きなんだ」という嘘をいった。

その女性の産んだ子供は私の子供ではなかった。しかし、まあ、イイではないか。その子供が18になるまで、育てる決心をして、そんな事情で、私はおそらく〈愛した〉のだと思う女性三人と、憎まれながら別れた。泣かれたね二人には。アトの一人は、どうだったっけ。

二人目の生活者は、私を三年間棄てた。十八年の生活の最初の十年で私は人生の幸福を総て使い切った。残りの八年のうち最後の三年は、私は棄てられた犬だった。でもまあイイか。十年は幸せだったんだから。

三度目は、アトガマをみつけたらしく、ワザと私に嫌われる嘘をついたが、アトガマが思うように崩せず、ヨリをもどしたいと泣いた。けれどもそういう涙を私は最大値で嫌悪する。このひとのいうことヤルことナスことは徹頭徹尾、ハナからケツまで嘘だったんだが、パフォーマンスが上手くて、勘弁してたが(というより騙されているなあと思いつつ赦免してたが)、取り返しのつかないのは、ちょっとなあ。

例外は認めるけども、だ。例外、例外、早く来い。せめて夢の中なんだから、ねえ。

そんな現世、現実世界のことを朧朧と思いながら、私は歩いた。何処へ、黒煙あげる函館市内に無勝手(向かって)。

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