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2017年2月 8日 (水)

夢幻の函 Phantom share 27

 話題を転換する。

「土方さん、そういう考え方はChristianの信仰と矛盾するんじゃナイんですか」

 と、土方、カッカと笑い、

「~さん、ぼくはいま土方ではなく、ブルドーザーを操る、単なる土方(ドカタ)なんだよ。マリアってのは、ほんとうは淫蕩な女でねえ、いろいろローマの男、たぶん、下級兵士だな、これをくわえこんでは悦楽に耽っていたのさ。イエスの父親なんて誰だかワカンナイんで、無原罪の宿りなんて、テキトーなこといってただけさ。そんでもって、ぼくも、そいつにあやかろうと思ってね、俄Christianになっただけさ」

 この話題はたしか二度目だ。

「そういうことをいうと、バチカンから、このブログ小説にclaimがきますよ」

「イエスが生まれたのは、馬小屋だ。干し草の中だ、そこは、淫売には都合のイイ連れ込み宿だったろうな」

 さらにドカタはこんなこともいうのだった。

「干し草の匂いってのは、ある脳内物質を刺激して分泌させるらしい。いわゆる媚薬効果というアレだな」

 そんなことを何処で調べたんだろう。ウィキかな。

「馬のナニが馬並みなのは、って、まあ、アタリマエだけど、どうも干し草にその要因が多々あるらしい」

 つまり、勃起係数を高め、生殖欲をたかぶらせるというのだ。(この場合〈係数〉というのは要するに比率のことだが)。

「土方さん、ドカタになるのはイイけれど、そいで、ここを、この焦土をどうするつもりなんですか」

「ぼくはね、ここに新しい五稜郭を建設するつもりだ。現在の五稜郭は、観光用になって、基地機能はナイ。要塞としては使えない。だからね、新しい要害の建築だ」

「そんなもの造って、それから、また闘うんですか」

「いまの世界は、ぼくの生きていた時代より闘いやすい。何しろ、身分というものがあやふやだ。極端なことをいえば、核兵器はあってもナイのと同じ。戦略核は使えない。中国がやたら台湾を怖がって、南シナ海に基地なんか造ってるのは何のタメか。あそこを原潜と、空母の基地にしたいワケさ。どうしてか、それを解説してみようか。とはいえ、ぼくはこの時代の者ではナイので、混沌、錯綜にしか話せないんだけど」

 てなことで、謙遜はしつつ、ずいぶんと自信があるらしい。聞こうじゃないか。

「アメリカにせよロシアや、他の国々にせよ、だ。空爆なんぞという第二次大戦と同じ戦法、戦術をやってみて、敵、この場合はテロだが、その効果がゼロに等しいことを、ようやっと気付いた。じゃあ、討つ手はあるのか。ナイんだこれが。いまはまだかつての帝国日本軍のように特攻戦術で、テロたちは人間爆弾攻撃をやってるが、これはアメリカ空軍がおこなっているようなドローン空爆にとって変わるだろう。自国にいて他国を空爆しているのとどうよう、遠隔地から、ドローンで原発を攻撃する。攻撃たって原発そのもの、を、ではナイ。原発の電気系統さへ破壊出来れば、原発は脆いということをフクシマは露呈させた。だから、逆に日本の原発は攻撃しにくくなった。テロが、アメリカの属国である日本の原発を攻撃しないのは、二つの理由による。一つは、もちろん、アメリカの属国であることをを哀れんでいるという心情的なものだ。彼らにだって、意地も矜持もあるのさ。飼い犬を殺しても仕方ない。二つ、フクシマの災害に学んで、さすが日本というのは頭のイイ、技術国だ。テロ対策のために原発技術者がやっていることは、防衛省が北に対してやってる地対空ミサイルの配備なんかじゃナイ。あんな命中率の低い兵器は、自衛隊がみせかけに持っているだけだ。ほんとうは、電気系統の隠蔽、秘匿、守秘、防衛なんだ。現在の認可原発の電気系統は秘中の秘というワケで、報道関係に対してもこれを明らかにしない。電気系統は二重三重の堅牢な防御に守られているんだ。発電所が発電所を秘密裏に確保しているという、まるでjokeだな。それじゃあってんで、もし、日本をテロが攻撃しなければならなくなった場合は、いますぐでなくてイイと安気なもんさ。中国が揚子江の河川近くに建造する予定の14基の原発の幾つかの完成を待てばイイ。これは2025年までに8割あたりは終わるだろうといわれてはいるがね。中国は化石燃料による工場運転をなんとかヤメタイんだ。何しろ、北京がガスの中だからな。いまに人民とやらの鬱積した不満は、まさにガス爆発するだろう。そうなるまでに、四川ダム、こいつは世界最大のダムだが、この完成と、原発の建造をもって、北京をガスの街から修復させねばならない。で、ここを攻撃すれば、もちろんドローンでね、日本は放射能汚染で死滅する。中国をヤってしまいたいのなら、四川ダムだけで充分だ。あれを壊せば北京はガスどころか、水の中に沈むからね。だから、中国は表向きにしていないが、やっきになっているのは、このテロのドローン対策なんだ。で、中国のテロ対策というのが、とどのつまりテロに対する経済支援ということで決着した。いいかい、いまいろんなテロ集団に銭をまいているのは、中東の富豪じゃなくて、中国なんだぜ。やたらと中国が中東外交やってるだろ。ありゃねえ、裏のほうが大事でね、テロ集団にロンダリング・マネーを握らせて、相手にするのは米国とロシアだけにしてもらいたいと、そういう外交さ。ついでに対米戦略のほうもいってみようか。南シナ海の人工島には上空に空中レーダー基地が浮かぶだろう。これによって捕捉されたドローンを、人工島に寄港している空母から発艦した戦闘機が打ち落とす。もちろん、空母に積載の空軍機は、空中レーダー基地の守備、防御にもあたる。なんのことはナイ、大事なのは、人工島のほうじゃなくて、その上空のレーダー基地なのさ。さて、原潜だ。現在アメリカ海軍の原潜は、全ての国の保有する原潜を追尾している。セカンド・ストライクを未然に防ぐために。ところで、中国はさすがに殷の時代から戦争しかやってこなかった国だな。有能な軍師がいっぱいいるんだなあ。囮原潜をあらゆる海域に向けて出航させる。米軍もロシアも、ともかくはこれを追尾しなければならない。つまりは無為な努力をしなければならないというワケだ。これじゃあ、中国の一人勝ちのようにみえるだろうが、先般、米国もロシアもEUもそれは承知。ロシアは諜報戦術で、中国の内乱を煽っている。アメリカはフィリピンの首を締めなおして、さらには台湾と経済外交を密にする。さあ、世界がどうぶっ壊れるか」

 気持ちよさそうな演説だ。多少(いや、ずいぶん)の妄想が入っているとしても。

 これはほんとうに土方の作戦披露なんだろうか、夢の中の私の発案なんだろうか。どっちだってイイよ。けっこうオモシロクなってきたから。土方にはドカタをやらせておこう。

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