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2016年6月30日 (木)

涙、壊れているけれど⑨

世去れ 世去れ と

 

achako hanabisi1 週間前

これはレッキとした日本の歌謡曲であって演歌ではないんです。「夢を」は「ユメヲ」であって「ユウメヲ」ではない。「燃ゆる」は「モユル」であって「モオユル」ではない。伊藤久男先生の歌を参考にせずに、勝手に歌うからこうなるのです。はい、出直してください。/

 

これは、森昌子さんがカバーして歌っている『あざみの歌』(You tube)にたいして、ごく最近(一週間前とあるので)つけられた、「ケチ」「イチャモン」「もんく」「批評」「訓戒」「諫言」「批判」「教示」でしてね、私はこのひとのことは何も知りませんよ。こういうのを近頃は「上から目線」とかいうんでしょ。それですましゃあイイんですけど、この文言はコトバとして、私、throughすることは出来ません。こういう人間は殺したいとも思うんですが。まあ、殺したいのは単に思うだけだから、とにかくは、この文言の何処がオカシイのか、少し考えてみましょうか。

はっきりいうと、こういうコトバの用い方、嫌いなんです、私。というか、このひとが外人ならしょうがナイと思いますが、この文言は、正確な日本語とはいえません。

・・・「これはレッキとした日本の歌謡曲であって演歌ではないんです」・・・これを〈述語〉表現というふうにいうとします。つまり主語(主体)がナイか、あるいは不明、あるいはあやふやです。「これは」というのは主語にみえて、そうではナイ。ここでの「これ」は、もちろん『あざみの歌』です。そうすると「『あざみの歌』はレッキとした日本の歌謡曲であって演歌ではないんです」になります。では、「レッキ」なんですけど、これは「れっきとした」の「れっき」でしょうけど、「れっき」は岩波国語辞典によると「歴」の促音変化だということなんですが、「歴とした」ではワカンナイだろうから、と、さらに平仮名よりも、強調を狙って「レッキ」と片仮名にされたのだと思われます。いずれにせよ、「歴」ですから、「由緒正しい」という意味です。そうすると「『あざみの歌』は由緒正しい日本の歌謡曲であって演歌ではないんです」になります。そうなると、「演歌」というのは、由緒が正しくナイ、つまり日本の歌だかどうだかワカンナイ歌ということになります。そうすっと「『あざみの歌』は由緒正しい日本の歌謡曲であって、日本の歌だかどうだかワカンナイ歌ではナイ」ということになります。命題を証明していくと、そうなるんだから、しょうがナイ。「演歌」が、日本の歌ではナイ歌になっちゃうんです。従って、「夢を」は「ユメヲ」と由緒正しく歌わなくてはいけない。「ユウメヲ」は日本語ではナイから。「燃ゆる」は「モユル」であって、「モオユル」では日本語ではナイ。伊藤久男先生とか、は文脈上、殆ど関係アリマセン。/勝手に・・(略)・・・はい、出直してください。/は、コトバを変えれば「おととい、きやがれっ」ですね。

ここまで書いて来ると、主語(主体)はハッキリしてきます。achako hanabisi というひとが、主語(主体)です。ですから、文言の最初に「私が思うに」か、「私が知る限りにおいて」「私の考察によると」と、付くはずです。付けねばなりません。何故なら、「演歌」が日本の歌でないかどうかは、この主体(主語)の単なるドクサ(思い込み)ですから。

ところで、東京には「アチャコ・プロダクション」という事務所が未だに存在します。従って、このアチャコ・ハナビシは、商標(あるいは著作権)上、ハンドルにつかうのは、法規上、問題があるおそれも考えられます。

ついでながら、ある例を提示します。『人生の並木道』は、ディック・ミネさんの歌った歌謡曲だと思われますが、「なあくううなあ いもおとおよお いもとおおよおお なくうなあ」と、こんな感じで歌われるんですが、私の調べた限りにおいて、この小節は楽譜に、音符で書き込まれています。つまり、ディック・ミネさんが、勝手に節回しをつけているのではナイのです。そうしますと、『人生の並木道』は「レッキ」とした歌謡曲と称していいものなんでしょうか。『人生の並木道』はもとから、由緒正しくない日本語による作詩、作曲なんでしょうか。

歌、歌謡曲、流行歌、は、演歌だろうが、popsだろうが大衆のものです。好きなように歌えばイイじゃナイですか。

おとといどころか、おととしくらいから出直してください。

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