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2016年6月24日 (金)

涙、壊れているけれど③

私の職業は

 

寺山さんがインタビューで「私の職業は〈寺山修司〉です」とこたえたのは、寺山さんの作品に出てくる、どんなコトバ、せりふ、詩、短歌、と比肩しても類をみない、突出した傑作で、私も「私は〈北村想〉を演ってます」というふうによく使う。

こういうのは、レクチャーをするとか、ホンを書くとか、そういうときにはすこぶるヒジョーに便利なんだけど、たとえば、昨日、一昨日は東京乾電池の芝居を観るのに、弟子の女性を同伴させたんだけど、こういうときは必ず関係が「ちぐはぐ」になって、オレは北村想を演ってればイイのだろうか、それとも、このまだ女子大生(1年留年してるけど)の前で、彼女を女性として、何か〈男〉としてあるべきなんだろうかとか、下心というのがどれくらいあるんだろうかとか、自問してみたり、ともかく劇場が大きいし、劇団も大きいので、たとえば、柄本さんの奥さんには「きょうは、塾生と一緒なんですけど、女性ですけど、塾生には手を出さないという主義でして・・・」などと、そんな主義などナイのだが、余計なことをつらつらいわないと、奥さん(角替さん)は、かつて柄本さんの浮気がバレて、スキャンダルになって、バラエティニュースがテレビで流れたときに、「よし、40インチget」と、つまり、これで、40インチ大画面のテレビジョンを買わせる理由が出来たと、宣言したほどのひとだから、そういうふうにいっておけば、~女連れだけど、深い仲というのではナイのね~と瞬時に悟る女優だから、それでこっちも安心して、となりに座らせても平気になる。とはいえ、東京の知り合いが、次々に「お久しぶり」と来るたびに「えー、彼女はその・・・」と、なんでそんなに〈関係〉を解説、説明しなければならないのだろうかと、もう面倒で、しかしながら、反面、隣に(傍に)いる彼女が、なんだか「さらし者」になっているようで、可哀相な気にもなって、それだけで自分がものすごく悪いことをしている気になって、下心どころか、上心ももうワカラナクなって、ああ、そうだよなあ、こういう現状、情況から始めなければ不条理劇というのはダメなんだろうなと、ひょいと北村想が現出したりしたりして、ますます混乱の度は高まっていくのだ。

で、あんまり彼女の顔をじっと観るのも失礼だろうけど、視線を外しっぱなしにするのも失礼だろうから、時折、チラっと観ればいいのだが、これも北村想になってしまうと、凝視、観察に入ってしまうからヤッカイなのだ。実に簡単なメイクで、金太郎というよりは、桃太郎タイプなのだが(顔だちが)、べつにホンモノの桃太郎を観たことはナイから、それはまあ、metaphorで、 身長は私より約1センチ高いので、彼女もそれはワカッテいるらしく、歩くときにやや、前かがみになるようになるように努力しているようで(と、ここでも北村想は発動しているのだが)「前かがみにならなくてイイから」と訓戒したりして、それは私の思い込みかも知れないけど、たぶん、思い込みではナイ。やっぱりそういうふうな気持ちで歩いてはいたらしい。ただ、救われたナと思ったのは、彼女の持ちものが、小さなバッグパックと、手持ちの帆布袋だけで、そういうシンプルなのはいいねえと、とても気が楽になった。

私はこうみえても、こんな職業をやっていても、知ってる女性は一桁で、うち、三人とは結婚しているし、三人とは結婚するつもりで付き合っていて破談になっているのだから、女性と〈遊ぶ〉ということが、出来ない。出来ないというのは、どういうことかというと、よほど躁転していない限り、たいてい過敏性腸炎になって、水下痢になる。だから、ほんとうの意味で〈出来ない〉のであって、せっかくだから、赤煉瓦にでも行きますかね、と、デートのようなことを朝食のアト、企んで、いざ出発(の前に三度も自室のトイレに座ったんだけど)してみると、雨の朝、横浜の港の公園、赤煉瓦と、ロマンが転がっているはずが、やはり水下痢で、(便は出ないのだが、水溶液が、肛門から漏れ出るのだ)公園に着くやすぐにトイレに駆け込んだりして、ああ、オレの下心は何処へいったのかと、あちこち探さなければならないくらい、そういう気持ちも失せてしまっていて、赤煉瓦は、単なるお店の集合体になっていて、11時にならないと開かないのだ。浜の蒸し暑さは尋常ではなく、セロトニン症候群で倒れても、肛門から水が溢れだすだけだから、下心はとうぶん無理っ、、、タクシー拾ってホテルに帰ってきて、なんで、きょうに限ってこんなアスペルガーみたいに書き散らすのか、ヒマだからですよ。なんか、他に意味とか、理由とか、あると思って読んでましたか。それなら、スンマセン。

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